燕岳(つばくろ岳 2763m)で紅葉と絶景と・・・・生ビール♪

行きはヨイヨイ、帰りは怖い・・・・・怖いながらも・・・・無事下山

(2003.9.27)


ここから先が、
日本の登山道で「三大急登」と言われる一つ合戦尾根
きっつーい登りの入口




 最近、どうも体の調子が悪い。 
先日から首の根っこがおかしくなって、首の骨が痛い・・・・・
 朝起きて、「はぁーっく、、、しょん!」ってくしゃみしたら、「グキッ!」
どうやら首のヘルニアになったみたい(?たぶん?)
 うーん、すっかりオッサンになったのだろうか?

 ま、その話しは置いといて・・・・・・


(いつもの登山口駐車場)

 今年は天気が不順で、なかなか俺の休みと天気の相性があわなかった。
したがって、登山もずいぶん久しぶりの事。
山はそろそろ紅葉と聞いて、またまた信州まで来てしまった。

 今回は、長野県は穂高町の奥、「中房温泉」から日本三大急登の一つ合戦尾根を登り、目指すは「燕岳」に向う予定だ。

 いつものように夜の高速を走り、深夜2時に登山口にある駐車場に到着。
山深い登山口の駐車場は、驚くほどの闇なのだが、空を見上げると、そこには満天の星。
いったいどれぐらいの星が見えてるのだろう・・・・・・・星をアテに軽く宴会♪
 俺は、夜中のこの宴会が好きだぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・

 (登山開始なり)

 早朝、まわりの登山客が騒がしくなってきた。
なーんと、駐車場は満タンになっている。
 昨晩はガラガラだったのに。

 そんな騒がしさで目を覚まし、寝ぼけ眼で歯を磨き、朝飯のオニギリを食いながら出発の用意をするのである。
 さぁーーーて、ボチボチ、登りますかねぇ。

 朝7時20分(だいたい・・・)、登山口から登りにとりかかる。
 
 この合戦尾根は、登山口からいきなりの急登となるのだ。
こんな道は、普段よりかなりゆっくり登るのがイイ。
朝の気持ちイイ空気を、スゥ、スゥ、スゥ・・・・・・♪

 かなりの急登だが、グングン高度を稼げるので気分がイイ。
それに良く整備されていて、丁度30分くらい毎に休憩ベンチが備えられている。
 第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチ(たぶん富士山が見えるのだろう・・・)と一歩一歩進むのだ。

 首は相変わらず痛いのだが、足はずいぶん元気なので、ほとんど休憩なしで先を急ぐ。


休憩ポイントにはベンチがあって快適♪
 登り始めて約2時間30分、一つ目の山小屋「合戦小屋」に到着。
なかなかのイイペースで登ってきた。
 途中、恒例のオバはんツアー軍団に追い付いてしまい、トロトロ歩かされたが、それはそれで歩きながらの休憩ができて、丁度良かったのだ。

 しっかし、オバはんツアー軍団はいつもながら強烈です。
登山だというのにコテコテの化粧に、何の匂いかわからんがキツイ香りをふりまいている・・・・
きっとヤブ蚊も落とすに違いない・・・・・(^p^)・・・・木も枯れたりして・・・・はははっ


 合戦小屋はイイ休憩ポイントなのだが、何故かあんまり疲れてないのでノンストップで先を行く。

 ずいぶん標高が上がってきた。
回りの木々の背丈が低くなってきた・・・・・・・
ホントは景色がドーンと見えるはずなのだが、あいにく今日はガスってる。
うーん、日が悪かったかぁ??

 山頂には雲が無い事をひたすら祈りながら、コツコツ登るのであった。
 (ガスを突きぬけて・・・・)
 
 ガスに包まれた木々の間をクネクネ歩く。
 流石に汗も結構流れてきた、気温は高くないので、気持ちイイ汗・・・・・

 木々にはそろそろ紅葉を思わせる、黄色や赤。
そんな木立をぬって、ふと視界が開けた!!

 オッ、おぅぉー!!

 突然、白いガスの世界から、青空の世界へと飛びだしたぁ!
おまけに紅葉が、なーんとスバラシイ・・・・・・
空の蒼、ハイ松の緑、そして赤や黄色の鮮やかなコントラスト!

       Good ですぅ!!

       

 登ってきて良かった。気持ちイイのじゃ。
 こりゃ、頂上が楽しみだ。  どんなんかなぁ・・・・・・

            

みなさん見て見て!
この道をズンズン進むんですよぉぉぉぉぉ



合戦尾根から見る「常念山脈」
 合戦尾根は、このあたりまでくると割と平らになってくる。
 
 最初は急登の連続なのだが、上に行くほど緩やかに、そして快適な尾根歩きになる。
雲の上を行くとは、まさにこんな感じ・・・・・・・

 


 さっきまで結構がむしゃらに登ってきたのだが、ここからは写真を撮りながら、何度も足を止め景色を堪能する。
 ゆっくり歩いているのだが、知らず知らず山頂が近づいてくる。
 ホント、ズーット歩いていたいって感じ・・・・・


   
 
(すばらしい尾根)


景色を堪能しながら尾根歩きをする事30分。
 赤い屋根の「燕山荘(えんざんそう)」のある尾根につく。

 テント場を右に見ながら、山小屋への最後の登りを終えると・・・・・・

突然目の前に絶景が広がる!!
穂高連峰からつらなる3000m級の山々・・・・・・
遠くにくっきり「槍ヶ岳(3180m)」がそびえたつ、なんともスバラシイ景色があるのだ。


そんなスバラシイ場所にある山小屋「燕山荘」、そのテラスの端に荷物をおろし、誰よりも先に売店に向う!
 何故って?
 そ・れ・は・・・・・     この売店には・・・・・

なーんと 生ビール♪ が売っているのだぁぁぁ!


 もちろん俺が買うのは、「生 大」だ。
 時間はまだ午前11時前、お昼には早いが、まずは喉を潤すのであった・・・・・・

 「グビィィ・・・・♪」  「プッハァー♪」

           

白い花崗岩でできた、燕岳(つばくろ岳)

遠くに尖ってるのが槍ヶ岳
俺の右手に「生大」あり
 
酔っ払った・・・・・・・
オニギリの海苔でヒゲオヤジになっちまった♪
ういーっ! 
ただいま生ビール大ジョッキ2杯目終了・・・・・
 こんなテラスでビールが飲めるなんて最高!
昼間っから酔っ払いだ。
 そして、飯を作る・・・・・

 エビ麺なるものを持ってきた。
 ダシ汁に茹でたエビ麺を入れ、らーめんの様に食う。

 「マズイ!」
 「悲しい・・・・・・・」
 
しょうがないので、オニギリもブチ込んで、エビ麺雑炊にしてみる。

 「まぁまぁ・・・・・か?」

 なんか違う気がする・・・・・・・・  やっぱり、まずい・・・・・
 
(下山開始・・・・・)

機嫌良く飲み食いしてると、青空が減り、だんだんガスが出てきた。
ちょっと肌寒くなって来たので、そろそろ撤収するとする。

 30分程先にある燕岳を経由して、北燕岳、東沢乗越、東沢経由で中房温泉に下る予定だ。

 このコースは、人も少なく天気が良ければ静かで快適な尾根と、お花畑、涼しげな沢を通るイイルートらしい。
さっそく荷物を片付けて、燕岳山頂に向う。

花崗岩でできた巨岩群の間を抜け、30分ほどでなんなく頂上に到着。
ほんのちっちゃな三角点が頂上の証・・・・・

                  

なんだか幻想的な燕岳
 頂上で荷物をおろす事もせず、さらに先の北燕岳に向う。
あたりはすっかりガスってしまい、快適な尾根歩きは無い。先人の踏み後を追ってどんどん進む・・・・・・

 切れ落ちた岩稜を注意しながら行くのだが、ガスでどうにもつまらない・・・・うーん退屈・・・・

 ガスった中をどんどん行くのだが、いったい何処が北燕岳かわからんまま北燕岳・東沢乗越の指標に着いてしまったぞ。
ありゃ? 
まっ、どうせガスで景色も見えないから、先に進もう・・・・・・・・

ほーら、こんなにガスで真っ白
 (不安の始まり・・・・)

 白い花崗岩の道をずいぶん歩いた。
かれこれガスの中を1時間半は歩いているのだ。
流石に疲れてきたし、時間も午後2時半、地図では中房温泉までまだまだある。
ありゃ? これちょっとルート選択間違ったかな?

 思ったより時間が稼げない・・・・・・
 もしかしたら途中で日が暮れるかな?
しかし、それはそれで先日買った最新型LED付きヘッドランプを使うイイ機会♪
(なーんて、余裕でこの時は思ってたんですぅ・・・・・・)

 燕岳の尾根から餓鬼岳への尾根への指標。
ここからは、ひたすら尾根を下る。その前にちょっとだけ休憩・・・・・・・
アミノサプリの飲み物で喉をうるおす。


休んでると、下からデカイ荷をしょった学生3人衆(男1女2)が登ってきた。
それにしても三人ともデカイ荷物だ、爽やかそうなリーダーの彼は、ちょっとバテ気味。
しかし笑顔に白い歯が、☆キラリ♪
二人の女子は顔に汗が玉になって光ってる・・・・・・・・☆きらり♪

 おーっ! 青春だなぁ・・・・・・

俺にもそんな時代があった・・・・・・たぶん・・・・いや・・・なかったか?
思いきり都会のネオンで光ってたか? (^0^)

(この下り、どないなっとんねん!)

 餓鬼岳への尾根をひたすら下る。
とにかくキツイ下り、ぐんぐん高度が下がってくる・・・・・


 しかしさっきであった青春真っ只中君たちは、この坂登ってきたんかいな?
こんなんあの荷物持って、よく登れたなぁ・・・・・・ホント感心・・・・・



 下れば下るほどガスが多くなり、ついに霧雨になった。
あわててザックから雨具を出して着込む。
温度も下がってちょっと肌寒くなってきた・・・・・・・・

 うーん、かなり下ったのに「東沢乗越」の分岐点に着かない。
霧雨で足元の木々が濡れて歩きにくい、なかなかペースがあがらん。

 地図をみると中房温泉に近づく頃は沢歩きになってる、もし雨が多くなったら沢はヤバイ。
増水して暗くなった沢はもっとヤバイ。
新しいヘッドランプなんて言うてる場合ちゃうがな! 急がねば・・・・・・・


霧雨に煙る山の中

明るいうちはイイ感じなんですがねぇ・・・・・・

餓鬼岳って名前が、なんとも不安を増長すると思いません?
 午後3時15分、燕山荘を出て2時間15分ほとんど休んでない。
やっと「東沢乗越」に到着、地図ではあと3時間必要だ・・・・・・・
 こりや、かなり急がないと日が暮れる。
それに沢の増水が心配・・・・・・・・なにしろ初めての道やもんなぁ・・・・

 ところで、この乗越の指標の後ろにテントを張ってあった。
最悪、下りの沢でヤバくなったら、ここまで引き返してテントに入れてもらおぅ・・・
なーんて勝手に決めて、先を急ぐのであった。


 季節が合えばここからの斜面は、一面のお花畑になるらしい。
しかし今はただの急斜面、草をなぎ倒して人が滑った跡がある・・・・・・
ヤバイぞ、これってケガしたんとちゃうん?
ポツンっとペットボトルが斜面に転がって・・・・・・
(下山後聞いたんですが、この辺りで数日前ヘリコプターで救助された人がいたらしい)


 とにかく雨も降って地面が滑りやすいし、崖崩れあとも雨で不安を煽る。
人1人分しかない斜面についた道を慎重に、でも急いで行く・・・・・・
 
(下って、下って、やっと東沢・・・・)

 やっと沢に下りてきた。
あとは沢を下るだけ・・・・・・・って思ったら、登山道はまた登りだ。
そう、沢沿いと言っても、沢を眼下に登り下りを繰り返すのである・・・・・・

 
うぎゃーーー

 しんどすぎるぅ・・・・・


 叫んでも何にもならんのだが、敢えて叫ぼう!

 
エエかげんにせいや! 
      ブルトーザーで山削ったるどー!

 何度も沢を渡り、何度も斜面を上り、沢にくだり・・・・・
森の中は4時を過ぎると、もう暗くなってきた。足もとの木の根が濡れてやけに滑る・・・・
こころを冷静に持って、ケガに最大の注意を払って急ぐ。

 午後5時過ぎ、ブナ平と称する地に着く。
しかしブナなんて見当たらないし、平でもない。
そんな事をブチブチぼやくのであった・・・・・・・

ここまでくればあと1時間、しかし、足がカクカクなのだ。

 幸い沢は増水もなく、まだ明るいので赤いペンキマークをたどっていけばイイ。
とにかく日が暮れるまでに下山するのじゃぁ・・・・


こんな沢を行く
天気が良ければ涼しげな気持ちイイ所なんでしょう?
たぶん・・・・・
(なんとか下山なりぃぃぃ)

 ブナ平を過ぎ、沢沿いにひたすら下り、「二人以上同時に渡らないでください」吊り橋を渡る。
沢を随分下に見るようになると、温泉の匂いがしてきた・・・・・・・・
森の中に温泉の灯りが見え、やっとの事で中房温泉に到着だ。
午後5時40分ぐらい・・・・・・

駐車場までさらに10分歩き、濡れた服を着替え、トランクに登山用具をブチ込み終わる頃、すっかり世の中は日が暮れてしまった。
日暮れギリギリセーフってとこだ。
ほとんど休み無しの下山、4時間50分なり♪

全行程実歩行時間は、なんと約8時間20分・・・・・・・・・・・きつかったぁ!!!!!!

このまま帰ろうかと思ったのだが、中房温泉の駐車場から車で1,2分下りたところに町営「有明荘」って宿がある、あまりにしんどいので部屋空いてるか聞く事にした。
なんと週末土曜日なのだが、部屋ゲット!

以外と新しい露天風呂に、とっぷりと浸かってあせを流す・・・・・♪
夕飯は通常メニューは無理との事で、岩魚定食、追加で馬刺し。
無事怪我もなく、不安を乗り越えて下山できた事を感謝して、地ビールをジョッキで「ぐびぃ!」

 露天とビールを繰り返し、誰とも無しに眠りにつき・・・・・・・・・本日、営業、終了なりぃ・・・・・・・・・・

前のページに戻る