
強風、雨、雷、地震、テント山行・・・
この山行が「へなちょこ山岳会」発足のきっかけになった貴重(?)な登山である。
この登山での偶然の出会いがへなちょこ山岳会の起源(ルーツ!)だったりする。
我々 へなちょこ1号とへなちょこ3号が前の年に薬師岳を有峰湖方面の折立登山口から登頂したときに「来年は槍穂の縦走をしよう」と言い出したのがきっかけで、この槍穂縦走が実行に移されました。テント山行による3泊4日の計画でした。
計画では新穂高温泉口より入山し、槍沢を経て飛騨乗越から槍ヶ岳をピストン。槍岳山荘のテン場で一泊、新穂高山荘のテン場で二泊目、予備日を一日含めて無事下山の予定でした。
ところが、本番当日は予定通り(?)普段の運動不足とテント山行による重装備が我々の筋肉をむしばみ、あえなく槍平小屋のテン場で一泊目を迎える事になりました。
ザックは重かった。それもそのはず、二人の用意した食糧は米4合、牛丼、カレー、スパゲッティ、etc・・・。一週間は十分過ごせるような量にもまして、重量が増える事を無視したレトルト食品の雨あられ。まさに過積載状態!
おかげで初日の夕食はカレーライス、スパゲッティ、クリームシチュー等で腹一杯。我々より後に出発した小学生連れの親子が元気に槍岳山荘を目指して通り過ぎて行くのをBEER片手に見送っておりました。
二日目、朝3時半に起床し4時出発。ヘッドライトを頼りに登山開始。
天気は前日の晴れ時々曇りから曇りへと変わり、午後は崩れそうな気配が・・・
昨日と同様に過積載の為、飛騨乗越でバテバテ。午前10時だというのに早々とテントを張りました。そこへ偶然にも通りかかったのが我らが「へなちょこ3号」だったのです。
テントを張り終えてラーメンを作り始めていた我々は、これから大キレットを目指す3号にラーメンをご馳走して見送りました。
食事を終えた我々は槍ヶ岳山頂をピストンする事にしました。この頃から天気が崩れ始め、強風と細かい雨が降り始めました。そして夜には台風のような騒ぎとなり、ペグが外れてフライヤーが暴れ、雷雨も手伝って大変でした。夜中には周囲の登山者のテントを再固定する音が風に乗って聞こえてきました。
翌朝、小雨降る中の出発となりました。
大喰い岳から中岳にかかる頃には雨、風ともにひどくなり、雷も鳴り始めました。他の登山者は3、4人くらい見ただけで尾根は非常に空いて(?)いました。
風雨がひどくなり、展望も望めそうにないので南岳で泊まる事にして、翌日の天候回復を待つ事にしたのですが・・・
ところがその夜、地震までもが発生し、あえなくESルートの南岳新道を使って下山ということに。
悪天候の中、2時間45分のコースを1時間30分で下山したために足腰がガタガタになりました。
白出沢出会付近で地震によると思われる落石を目の当たりにし、「へなちょこ2号は無事下山しただろうか?」と疲れた頭でボンヤリ考えていました。
このとき、へなちょこ3号は完全に戦闘不能に陥っていました。
グッタリ・・・
登山口の新穂高温泉口に到着する頃には雨も豪雨になっており、
観光客も立ち往生。
我々はそのまま温泉に向かい、温泉でBEER片手にグッタリしていました。
この後、上高地方面は記録的な大雨により入山禁止。道路も通行不能になり、
新穂高温泉は大きな痛手を被ったとか。
ちなみにこの山行の2週間ほど前に下見と称して西穂高岳に登頂した時、
山頂で食べる為に用意した食事が二人ともレンジ対応製品であったことを
ハッキリ記憶しております。
この情けないミスが山の神の怒りを招き、今回のような天候になったかどうかは
知る由もありません。
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