白山

おい、おい、通行止め?
   おまけに放射冷却なんて聞いてないよ!




今回の山行は、へなちょこ1号のドタキャンに等しい戦線離脱によって幕をあけた。
したがってへなちょこ2合と3号の二名によって敢行された。

このとき、現地役場に登山道や周囲の状況の確認をしっかり取らなかった事が
後々の悲劇を生むとは露ほども知らなかった。

東海北陸道を使って荘川ICから国道156号線に入り、平瀬温泉手前の白山登山口から
白水湖まで車で進入。そこから平瀬道を使って大倉尾根を登り、室堂に出る予定だった。

悲劇は国道156号線から左折して50mほどの地点で起こった。
東海集中豪雨の爪痕で林道が通行不可能という事だった。


みなさん、確認はしっかりとりましょう!


ナナカマドと白山

結局、大慌てでUターンして白鳥ICまで戻り、九頭竜湖を抜けて
白山温泉方面から別当出合駐車場まで行き、砂防新道を使って
室堂を目指す事にした。
早めに名古屋を出発したことも手伝って、遠回りした割には早く着くことが出来た。仮眠する時間がなくなっただけである。

6時ごろから登山を開始する。それにしても9月にしては少し寒すぎるような気がする。
この地方の早朝はこんなものなのか?

ビックリするような登坂もなく、ダラダラした登りが続く。途中、睡眠不足のせいか、横になったら2人ともグッスリ寝てしまった。この山岳会には良くある事である。
時計を見ると10分程寝ていたようだ。8時ごろにもなるとかなり暖かくなっている。


10時ごろ、ダラダラした登りを登っていくと突然、視界が開けた。
弥陀ヶ原入口の目印「黒ボコ岩」である。
そこから少し行くと急に広大な平地が広がった。弥陀ヶ原だ。
ナナカマドが紅い実をつけている。隣にいたベテランの登山者によれば、
今年は急に冷え込んだ為、紅葉の前に枯れてしまうんだそうだ。
そこから30分ほど行くと室堂についた。よく冷え込んでいる。


白山奥ノ宮境内地北海度を連想させる
                 白山奥ノ宮境内地と北海道を連想させる弥陀ヶ原
白山山頂室堂
白山頂上と頂上より室堂を望む


室堂で昼食を済ませると、頂上にある白山奥ノ宮にお参りに行く事にした。
今日中に頂上を回ってしまえば明日は下山して帰るだけだ。
室堂からはすぐそこに見えるのに、いざ登りだすとなかなかつかない。
登山道というよりは普通の急な上り坂ってとこだ。

いざ、頂上に登ってみるとこれがなかなか寒い。当然さえぎるものなど何もなく、
風がビュービュー吹いている。
頂上には思ったよりもたくさんの人がいた。
ここまで来たのだからお池めぐりコースを行く事にした。

千蛇ヶ池火口より頂上を望む


どの池も冷たそうで寂しいものばかりである。振り返ると我々以外に
頂上から降りてきている人はいなかった。
火口湖の翠ヶ池はエメラルドグリーンのようなとても神秘的な色をしていた。
千蛇ヶ池にくると数人の人がいた。この池は水面の半分が凍結しているのと、
強い風の為に寒さが身にしみた。早々に引き上げて、室堂で暖を取ることにした。

室堂センターへ来てみるとこれがぜんぜん暖かくない!
日に当たらないせいもあるが、それにしても寒すぎる。Tシャツにラグビージャージ、
フリースを着込んでもまだ寒い。
屋外なら仕方がないが、ここは屋内だぞ!何なんだ?この寒さは?
まだ夕方だぞ。


日の出


翌朝早くに寒さで目が覚めた。当然日が昇る前の事であたりは暗い。
底冷えがする部屋を後にして外へ出てみることにした。日の出でも見てやろう。
吐く息は当然真っ白。おまけに霜柱の化け物がニョキニョキ生えている。
この上を歩くのがなんともまた気持ちいい。ザクザク音を立てながらクマザサの中の登山道を歩いていく。日の出を見ようとしたのはいいが、早すぎたらしく30分ほども外で立たされ坊主をしてしまった。
冷たい風が吹きすさぶ中で鼻水と涙が風下のほうへ飛んでいくのは悲しい。
その甲斐あって澄んだ空気の中、ドンブラコッコと日が昇るのを見ることが出来た。
見終わるや否やセンターに引き返し、朝食で身体を暖める事に。
ガチガチと震えが止まらない。でも暖かいスープが美味かった。

帰りは砂防新道の隣を走る観光新道を使って下山した。
下りにこちらを選んで正解だった。砂防新道にはなかった急坂があったからだ。
下山はあっという間に終わった。

翌日の帰り、昨夜の寒さの原因がわかった。ラジオのニュースによると放射冷却によるものらしい。
今年一番の冷え込みだったそうだ。



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