越後三山
温泉にお酒に越後美人・・・
へなちょこ、おぬしも悪よのう・・・



初日



へなちょこ山岳会にとって、今年の最大イベント
「越後三山縦走」がお盆に敢行された。
計画はいつものように「地獄のプランナー」である1号が立案したのである。(あ、こわーーー!)

ところがどっこい! プランナーである1号は仕事の都合で不参加表明を発表した。
何てことだ。 おっそろしい計画を残して消え去るなんて・・・
本当に地獄の使者、悪魔のような男である。

残された2号と3号は山岳地図とにらめっこしながらプランニングの最終確認をする。
最終確認といっても1号から何も聞いていないからオリジナルの計画と言っても過言ではない。
移動はいつもの如く、車で行う事とした。片道500kmくらいの道のりである。
中央道から長野道、上越道を経て関越道に入り六日町ICで下りてそのまま八海山登山口へ。
問題はどの登山口を選ぶかだ。
いろいろな方面からのアプローチがある。

越後三山とは魚沼駒ヶ岳(通称 駒ヶ岳)、中ノ岳、八海山の三山を指す。
この三山は中ノ岳を一番奥に、馬蹄形を成している為、
駒ヶ岳から登るか、八海山から登るかの選択をしなければならない。
我々は八海山を一番最初に登る左回りのコースを選択した。
そして八海山登山口はゴンドラリフトを使わない大倉方面の
八海山神社里宮から登ることにした。
このコースを決定した最大の理由は、下山後の車の回収が楽だからである。
登山時の行程も考えろよ!


この山行に際し、いろいろなアドバイスと応援を頂いたとんとんさんよしださんヒロタンさんまるいぬさんに感謝します。


本当に笑えないほど辛い思いをするとはこの時は露ほども・・・


10日の夜中12時に多治見ICに集合、出発してからおよそ4時間半後に六日町に到着した。
国道17号線沿いのコンビニで簡単な朝食を買い込み、朝焼けをバックにたたずむ八海山を確認した。


朝焼けの中の八海山んっ???


おっ!!!


あっ、あれか!?



・・・・・


ひょえぇぇぇえええぇぇぇぇ!!!


えらいこっちゃでぇ!!!


始まっちゃいました、情けない会話・・・

「ね、ね、あれに登るの???」
「うん、そだよ。」
「てっぺんのほうがギザギザしてなーい?」
「うん、あれが八海山八ツ峰っていうところだよ。」
「あの尾根を行っちゃうの?」
「そ、トコトコ行くんだよ。」
「ふーーーん・・・」
「・・・・・」

「帰ろっか?」
「そだね。目標は確認したし、場所も分かったから来年来よう!」
「らじゃーーー!」


出ました。
久々の
ホームランでっす!!

腕、ぐるんぐるん回しちゃいます。
毎度の如く、半徹夜の強行軍で目的地に乗り込んだ我々はいきなりフニャけた。
なんじゃい! あの尾根は!?
標高が低いだけにクッキリ見えすぎるわい!

コンビニを出た後、登山口へと向かった。
車中では「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃぁぁぁあああーーー・・・」
と笑いが止まらない。
♪思〜えば遠〜くへ来た〜もんだぁ♪
なーんて歌いながらも、何でこんな遠くに来てあんな鋭い所に行くのかね?
我ながら疑問が沸き起こるのをとめることが出来ない。(何でじゃあ?)


5時過ぎに登山口近くの駐車場に着いた。
ここにくるまでに田園風景の中を走ってきたので
下山後は魚沼産コシヒカリを食っちゃるぞ!
と鼻息が荒い(フガフガ)


八海山神社里宮装備を点検しながら朝食をムシャムシャ・・・
これから始まる苦痛とは程遠いのんびりした雰囲気。
半徹夜で走ってきたのによく入る胃袋だ。

朝食を終えてザックを背負い込む。
「お、お、重い・・・」

八海山神社里宮までトコトコ歩いていく。
誰もいない。
とりあえず、無事の帰還を祈願して登山を開始する。

時間にして朝の5時55分・・・
大倉里宮 道標何気なく立っている道標・・・
我々、日本アルプスを中心に登ってきた者には何の変哲もない道標であるが・・・

今回の山行において時間を追うごとにこの道標の本当の意味あいを知る事になろうとは。


登山道登山道は完全に樹林帯に覆われていてジャングルさながらの様相を呈している。
登山口からなのだが、やったらカエルが多い。
アマガエルのような綺麗なグリーン色のちっちゃな奴。
ドスドス登っていくと、振動を感じてかピョンピョン跳ねて逃げる。

それとクモの巣が異常に多い。
先頭を行く3号はクモが大嫌い!
クモの巣にひっかっかる度に歩みが止まる。
(ぐもももも・・・・  嫌いじゃ・・・)


登りはじめてから1時間半・・・
あるはずの水場がない。
万代松(2合目)、風穴手前と2箇所とも枯れている。
このところの晴天続きで枯れてしまったのだろうか。
厄介な事になったなと不安がよぎる。
なんてったって今回の山行で一番のネックになるのが
2日目、3日目の水の確保だもんね。
とにかくこの縦走路には水が少ない。
しかもジャングルのような蒸し風呂状態。
どーなることやら・・・


雨池登りはじめてからおおよそ3時間で雨池についた。
この雨池までの登りはちゅらかった・・・
3時間の間、ほとんど登りっぱなしで我々の得意な平坦路がほとんどない状態。

たたずむザック・・・3合目で中休止して以来の中休止。大和町
さすがに寝不足やら急登やらで疲労が溜まりつつある。
ザックも言葉を発したならこう言うかもしれない・・・
「めちゃしんどいがや!」
「どこへ連れて行くねん?」
「なんとかしやー、この暑さ。たまらんがや・・・」

何故、名古屋弁と関西弁が交じるのか?


横に生える樹木斜面から生えている木は縦ではなく横に伸びている。
多分、豪雪地帯が成しえる業なのだろうか。
樹木もそれなりに苦労しているみたいだ。
しかーし!
このことが2日後の我々を苦しめる事になろうとは・・・
初日の発見が後々に生かされる事をまだ我々は知らない・・・


急登が終わると少し平らな登山道になった。
「おぉっ! なんて楽なんだ!!」
しかし樹木に覆われていることに変わりはない。
でもクモの巣は無くなっていた。
(ラッキー!)

四合半出合に到着するとロープウェイを利用してきた登山客と合流した。
ぐぬぬぬぬ・・・
登山時の最大の敵、文明の強大な力の前には精神的に屈する他はない・・・


モリアオガエルの生息地モリアオガエルの生息地を少し見に行ったが
我々の期待は外れた。
カエルの生息地なら水が豊富なんじゃないか?と。

そんな訳はなかった。
だって地図にはそんなこと何にも書いてないじゃん!


そしてまた登りが始まる。女人堂
この登山道には平坦路がチョロッとあるだけで
他は登りばっかりかい!? しかも急登がすぐに現れるがや!!!(名古屋弁)

ヒーヒー言いながら、やっとの思いで女人堂(6合目)に到着。


ここで昼食を摂る事にする。時間は10時半・・・
コースタイムでは9時半くらいに到着予定なのだが・・・
???
どこで狂ったのかな???
ところが昼食後にさらに遅れる原因を作り出す事になる。

でました、お決まりのお昼寝タイム!

女人堂でゴロンと横になったが最後、長旅の疲れも相まって
Z Z Z ・・・

小一時間も寝てしまったようだ。
ちょっと寝すぎじゃないの?


女人堂から薬師岳を望む昼寝から起きて上を見上げると
薬師岳が昼寝前と同じ位置にあった。(あたりまえか)
随分とまぁ、遠くに見えるもんだな・・・
しかもいい感じで登っていかないと着かないな、こりゃ。

女人堂を出発してから少し行くと水場があった。
ここは枯れてはいなかったが、あまり綺麗な水とはいえない。
贅沢は言ってられないのでとりあえず補給する。
飲むときは一度沸かさないとダメかもしれない・・・


薬師岳山頂女人堂から1時間ほどヒィヒィ登ると薬師岳に到着。
さすが信仰の山だけあって至るところに道祖神やら鳥居やら三種の神器の鏡がある。
この頃になるとガスがにわかに出始め、眺望が効かなくなってきた。
薬師岳山頂はゆったりとしていて風もよく通り快適である。
と、前方に一段高くなった峰が・・・



おぉ! あれが八海山! 八ツ峰!


八海山と千本檜小屋

しかも小屋は近いぞ! らっきー!!!



絵描きさん甘かった・・・
小屋の手前には大きな谷があった。

なぜじゃあ!? なぜ簡単に小屋まで連れて行ってくれんのじゃあ???
上の画像のような視界だったら誰もが騙されるやないかい!!

うひゃっひゃっひゃっひゃああああぁぁぁぁあああーーー

笑っちゃいましたね、実際。
ここまでするかい!

2号は良いアングルだと絵描きさんにへーんしーん!
Painterに変身しちゃった2号は10分ほど峰と対峙した。
近々2号の個展が当サイトで開かれるでしょう?



千本檜小屋なんとか雨に降られる前に小屋に到着。
おかしい・・・
地図上のコースタイムでは4時間半で登山口から来れるはず・・・
出発は6時少し前・・・
現在時間は午後1時半・・・

な、な、なぜじゃあああああああ!!!


これも我々へなちょこならではの成せる技なのね。
お恥ずかしい・・・   おーほほほほおーほほほ・・・


山小屋の親父は気さくないい親父だった。
女の子が1人アシスタントでいたが、孫か地元の山女であろうか。
夏休みだもんね。
小屋から5分ほど行ったところに水場はあった。
細いが大丈夫。先程の沢に比べれば蒸留水並である。
お決まりの缶BEERをグビリとやって、ガスの中へ出てみる。
トンボが非常に多く、水があることを想像させる。


ときに我々の寝床は、なんとなんと!
八海山の神様、道祖神様のお膝元だったりする。
他の登山客が2階や別棟に収容されるのに対して我々は1階の神棚の前なのか?
きっとご利益があるに違いない。
親父に再度聞き返したが、我々の寝床はここだと言う。
(らっきー! 貸切状態じゃん!)
その証拠写真がこれ。


神様の前でへなちょこグッズのお披露目食糧 何日分なの???神様の前でおやすみしちゃうぞよ


左の画像はへなちょこグッズのお披露目ダス。
バンダナ、TシャツとシリアルNo付き。 意味あんのかな?
真中は我々の食糧なり。 いったい何日分なのでしょう? 過積載になるはずだ・・・
右側は神前での寝床でごじゃる。

どわーっはっはっはっはっはーーー!
ついに我々は神をも見方につけたのである。

まさに 鬼に如意棒! へなちょこに昼寝!


てなわけで晩御飯を神様の前でムシャムシャとやるのだが
なんと、その最中に登山の安全祈祷が始まっちゃったんだな。
他の登山客が申し込んだらしく、神主が我々の「寝床」(?)へ入ってきた。
なんと神主は山小屋の親父だった。
(ふーん、兼業なんだぁ)
横にあった太鼓をズンドコズンドコ・・・
何やら祈祷の文句をブツブツブツ・・・
ご相伴に預かった我々はもう無敵である。

さっさと食事を終えて明日の準備に入る。 と、

「Pooh・・・」

おいおいおい・・・
神様の前でプーはないでしょ、プーは。
と、またもや

「Pooh・・・」

あちゃー! こりゃいかんわい。
お尻のお肛門様が神様に負けじとプープー合戦を始めちゃったよ。
まったく2人して情けない・・・

中毒死する前に早く寝ちゃいましょ。
明日は早出なのだからね。

いつの間にか外はいい勢いで雨がバサバサ降っている。
参ったにゃあ、こりゃ。 明日はどーなるんだろ?

明日の朝、空見て考えましょ。
おやすみなちゃい・・・



2日目に続く


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