霊仙山

寝坊なんてすんなよ!



へなちょこ2号と3号は体力低下の防止策として
またまたやっちゃいました。
「まだ5月だから高い山は雪が残ってるな」 という理由で
標高の低い山を選ぶあたりが、さすがへなちょこ!
としか言いようがない。

そこで選ばれたのが 「霊仙山」 なのだ。
なぜかというと、仕事がきつくて慢性的な睡眠不足なので
近場にしようという共通の意見が通った為である。
集合場所を2人の中間地点であるとある駅にした。

しかし!?

8時集合という登山にしてはかなりゆっくり目な時間にもかかわらず
2人はそろって30分の寝坊をした。
この時点でへなちょこである。疲労度満点なので許して欲しい。

ともあれ、30分遅れで無事集合した2人は高速道路を駆使して
9時前には名神高速の米原を下りて醒ヶ井から上丹生へ突入した。

今回の山行予定は上丹生からうるしが滝、霊仙山山頂、お虎ヶ池、汗フキ峠から醒ヶ井養鱒場を通って上丹生へ戻るというプランである。
ただ、上丹生のパーキングから登山口までが結構長い。
ほぼ、平坦な林道をひたすら歩くのみなり。



登山口登山口



登山届

登山届はきちんと書きましょう!



うっそうとした樹林帯の中を進んでいくが、沢伝いに登っていく為
水の流れる音が涼しげでなかなかよろしい。
しばらく行くと 「うるしが滝」(霊山滝) に到着。
ここで休憩らしい休憩を取る。


うるしが滝



うるしが滝を後にして右側斜面を登るように本格的な登坂となる。
我々より先に女性が単独登山の出発したが、我々の荷物と比べるとかなりの軽装である。
我々はまた過剰な物質を背負い込んでいるのだろうか?

我々の出発しようとする少し前に若い男性3人と女性1人の4人パーティーが同じ場所で休憩に入った。
軽く挨拶を交わして我々は登坂を登り始めた。

と、少しばかりいくと3号が奇妙な形をした植物がチラホラ登山道の両脇に生えているのを気にし始めた。
立ち止まって何とはなしにその植物に近づいてじっと見ると、な、な、なんと!
むかし学校で理科に時間に習った食虫植物であったのだ!!!
本当に食虫植物であったかどうかは定かではない。
3号が勝手に決めただけで、2号がそれに同調しただけなのだから・・・
当然 「山の博物者」 である2号にこの植物の名前がわかるわけがない!


なんて植物なの?なんと! 刺激的な!


2号がフタのような葉をピラリとめくると少し濡れていて・・・
なんと! 虫が入ろうとしていた。 さらによく見ると既に底の方には死んだと思われる虫が転がっていた。

「おおっ!」

学術的発見である! (どこがじゃ!?)

それにしてもこの中央に伸びているめしべのような突起物のようなものはなんだ?
2号と3号はモヤモヤと考え出した。

・・・・・・・・

久しぶりに2号が壊れました!
なんとお経を唱え始めたのです!

「濡れそぼった か○ん! か○ん! か○ん!!!」

花 ξ ♀ Θ 〒 芯


アダルトサイトのようになってしまいそうです。



そんなアホな事を言いながら二人は登山道を急いで登っていった。



2号3号



何の花?何の花?


季節も暖かくなってきたせいか、花がいたるところで咲いている。
が、山の博物者「2号」は相変わらず「???」 花の名前が解らない。

しばらく登っていくと本当の沢を登る事になる。
沢といっても小さな沢で、人がやっとすれ違える程度の小さなものである。
足元がぬかるんでいるので歩きにくいが、ビシャビシャになるほどの事はない。

うるしが滝から45分ほど登ったであろうか。
登山道がT路地にぶつかったかと思うと勾配がほとんどなくなった。
どうやら尾根に出たようである。

直角に右へ折れて登山道を進む。
クマザサの中をガサゴソと進んでいくと茂みの向こうに屋根が見えた。
非難小屋である。



尾根伝い非難小屋



非難小屋は地図に書いてある通り、見事に倒壊している。
強風にあおられて土台を残したまま建物がそのまま横へドスンと腰を下ろしたみたいだ。



頂上間近非難小屋を過ぎると開けた丘を進む。
どうやらあの丘の向こうが頂上のようである。
3,000mクラスのアルプスのような頂上といった雰囲気はまるでなさそうで
のんびりとした丘のてっぺんといったところであろうか。



非難小屋から30分ほど行くと頂上についた。
頂上には数十人の登山者がいてにぎやかだったが
天気もよく、程よい風が吹いているのでとてものんびりした気分になる。



頂上頂上



食事が1番!頂上は小さな石がゴロゴロしているが
割と平らなので何の問題もない。
適当な場所を見つけて早速、食事の準備に取り掛かる。
我々にとっては一番大事な時間である。

頂上から西方を望むと琵琶湖が見渡せる。
他にも伊吹山、名神高速、JR東海道本線、幹線道路・・・

だから何だってんだ!?



標高1,084mだが、周囲に邪魔をするものがないので360度のパノラマ状態である。

昼食を適当に済ませ、帰路につく。
登ってきた道を途中まで少し戻るような形で進み
15分ほどいったところで左に直角に折れる。
自分達の背丈よりも高い笹の中を進んでいくと小さな池に出た。
「お虎ガ池」である。


お虎ガ池とても静かな場所で、水面は鏡のようである。
何故こんなところに鳥居があるのかは不明だが
とりあえず無事の下山をお祈りして下山を再開する。


汗フキ峠そんなにきつくもない下り坂を
一時間ほども下ったであろうか。
登山道がT路地の突き当たりにぶつかる。

「汗フキ峠」だ。

一気に下ったので本当に汗が吹き出た。
ここは樹林帯の中にあり、日陰で風通しのいい場所なので
とても涼しい。
他の登山者も休憩している。



他の登山者がいなくなったところで2号が煩悩和尚に変身した。
また出た・・・

「濡れそぼぉーーーーった  ○○○!  花○○!  ○芯!」

今度は振付け付であった。
山の神が聞いていたら怒り狂うかズッコケたであろう。
非常に情けないお経である。

他の登山者の3倍くらいの休憩時間を取った後
榑ヶ畑の廃村に向かう。
汗フキ峠から5分も行くとカナヤという期間営業の山小屋が現れる。
飲料が湧き水で冷やされていた。
山小屋といっても薄暗く、この時は誰もいない為不気味である。
近くに廃村があるのも手伝ってか、なかなかいい雰囲気だ。

廃村後は建物の残骸が一軒あった以外は
コケの蒸した石垣が残っている程度で建物らしきものは何もない。
歩いている登山道はその昔、生活道路であったに違いない。
こんなところでよく生活できたものだと感心する。

廃村を抜けて5分も行くと駐車場に出た。
しかしこの駐車場に我々の車はない。
まだ、林道を1時間ほど行った醒ヶ井養鱒場からさらに15分ほど行かなければ車はない。
この林道がなかなか辛かった。
きつい日差しの中をテクテクというよりズルズルと歩く。
歩いても歩いても埃っぽい道が続いているだけだ。
疲れた我々の横を車がモウモウと砂埃をあげて走り去っていく。

「くっそーーー。 乗せてくれよぉぉぉおおお!!!!!」

歩く事に疲れて助けを求めるとは。
なんとへなちょこな登山者なのだろう。根性無し!


何の花?林道の脇に白くて綺麗な花がたくさん咲いていた。

相変わらず
「???」
「何の花?」
「何だろう?」
「???」


ウダウダ言いながらも醒ヶ井養鱒場に着いた。
しかしここにも試練が待っていた。
養鱒上横の食堂のにいちゃんが
「バスには間に合わないから、生ビールどう?」だって。
ホントかよ? 新手のキャッチセールスか?
なーんて言いながらも先を急ぐ。

悪夢だった。
ここから駐車場までバスに乗ろうとしたのに
なんと2分前に出て行ってしまったのだ。
こんな山奥のバスが5分おきにくるとも思えない。
一応時間を調べてみる事にしたが、やっぱりやめときゃよかった。
1時間に1本・・・
まだ歩き続けるのかい!

今度はアスファルトの上をズリズリ歩く。
やっとの思いで駐車場に着く。
延べ7時間の山行であった。

もっと楽なはずだったのに何故こんなに疲れたのだろう?
きっと普段の仕事がキツ過ぎるに違いない。
そう2人で決め付けて風呂を探しに帰っていったとさ。





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