
予想に反して厳しい縦走だった。。。
しかし、頂上直下で食べたうなぎ雑炊は格別だった!!!
前編
へなちょこ野郎が久々に縦走をしてしまいました。
何故この山かと言うと、前回登った南木曽岳から見た空木岳を見て
「次回はこの山だ!」と単純に決めてしまった事にある。
この縦走の目的は来月(8月)に控えた
「越後三山縦走」必勝トレーニング(?)なるものを兼ね備えているのである。
実はこの縦走のタイトルは“空木岳・木曽駒ヶ岳”になるはずだったのであるが
このタイトルに変更となった理由は本編の後半で明らかになるであろう。
我々2号と3号は7月20日の朝4時に中央道 多治見インターで合流の後
おおよそ2時間後の6時に駒ヶ根インターチェンジを下りた先の
菅の台バスセンターに到着した。
既にたくさんの登山客やら観光客で賑わっていた。
そんな人たちを横目に装備の確認を行いつつ
近くのコンビニで購入した朝食をムシャムシャとおっ始める。
天候も良く、朝食も美味いとご機嫌である。
おまけに2号は登山靴を新調して絶好調この上ない。
これがおニューの登山靴です。
30分ほどで朝食を終えた我々はタクシーを拾いに行った。
と、ここで判ったのだがこの駐車場は無料なのである。
とっても良心的な周辺の観光協会に感謝!!!
タクシーをゲットして池山方面の林道終点まで文明の力を最大限に利用する。
やっぱり楽できるときに楽しなくちゃね。これから辛い思いをするんだから。
なーんて勝手な言い訳が、いつもの如く炸裂。
タクシーに揺られる事、およそ20分。
グニャグニャした林道を揺られ揺られ到着した終点は
立派な駐車場とトイレを完備した登山口であった。
なかなかお洒落な登山口案内看板である。
準備運動を終えて、7時20分頃出発した。
当然の事ながら、夏山の登山口は樹木が覆い茂って暑そうである。


実際に暑かった。本当に暑かった。
登山開始から20分ほどした頃であろうか。
3号は普段の不摂生が白昼のもとにさらされるような発汗を見せ始める。
(あぢぃーーー・・・)
2号はまだ余裕がありそうな雰囲気。
確かにまだこの辺りでは勾配も緩やかで筋力的なキツさはない。
ただただ蒸し暑いだけである。
暑い暑いとブツクサ文句たれながら1時間程行くと
突然目の前が開けた。


水場前のお花畑である。
断っておくが、我々は敢えて無理をするつもりは“まったく”無く
入山後の池山方面との分岐点で高低差の多い池山を避けて登ってきたので
はじめの内はそこがどこだか解らなかった。
池山方面からきたら目印の池山避難小屋前を通るので直ぐにわかる筈である。
いやぁ、ここは良い!!!
何が良いかって?
下の写真ですよ!
花は綺麗だし、水は水道のように豊富なんだな。
でも何となく、この水は蛇口をひねられて出ているような気もする。
が、そんなことは我々には関係なく、
冷たい水をたらふくのんで涼む事にした。
他の登山者もここで一服といった感じである。
ここから約1時間、緩やかな登りを続けるがずっとこのままであるはずがない。
1時間半ほども行くと結構な登りがチラホラ出てくる。

急なのぼりや危険個所には梯子が付いていたりして親切である。
ところがところが、我々へなちょこにとっては結構しんどい登りもある。


登りがきつくなった頃に水場で一緒になったオジサン・オバサングループに追いつく。
このオジサン達が後々我々に大きな感動を与えてくれるとは
この時は、神のみぞ知る由もない。
急な登りが始まる頃、大地獄・小地獄に突入する。
所々、鎖がついちゃたりしているがたいした事はない。
この頃からガスが出はじめて眺望はほとんど望めなくなる。
ガックリ・・・
大地獄・小地獄をやり越して30分ほど進んだところでランチとする。
我々にとってのお楽しみタイムの始まりだ。
完全にリラックスしちゃってます。
この辺りが多分、ヨナ沢の頭付近だと思うんだけどよくわからない。
ここら辺まではコースタイムに関しては順調だった。
しかしいつもの如く真骨頂を発揮する時が刻一刻と近づいてくる。
徐々に登りもきつくなり、先程のオジサングループを追い抜いたところまでは良かった。
空木岳避難小屋と空木岳直行コースとの分岐点で小休止していると
オジサン達が追いついてきた。
「駒峰ヒュッテに泊まるのかい?」と聞かれ
「そうです。」と答えると
「予約は入れてあるのかい?」
「入れてあります。」
「そうか、それならいいよ。予約を入れておかないと避難小屋に戻されるかもしれないからな。」
「ふーん、そうなんだ。」
「後で小屋で会おう!」ときた。
「ほんじゃ、お先に。」
と、先に出発したのはいいのだが・・・
少し行くと駒石が見えてきた。
遠くから見ると将棋の駒に見えることからついた名前だろう。
「そのままやんけ!」
2号の辛口コメントでした。
オジちゃんの後ろに見えるのが駒石でおじゃる。
このオジちゃんたちが我々に素晴らしい贈り物をくれるのである。
乞うご期待!
「お先に」と勢いよく出発したのはいいが
少し行ったところでこの表情に変化する。
辛口のコメントは我々にも向けられるべきだったのかもしれない。
「お前らもいつもと一緒やんけ!!!」


分岐点から30分も行かないうちにこの状態である。
まあ、お決まりといえばお決まりのイベントである。
ここで昼寝をしている間に相当数の登山者に抜かれたようである。
当然のことだが、この中には先程のオッチャン達もいた。
1時間弱くらい寝ていたのだろうか。
寝始めたときは気持ちよかった風が肌寒く感じて起きてしまったのだ。
気持ちよかったらずっと眠りつづけるのだろうか?
そのうち、昼寝が原因で命を落とす事はないのだろうか?
周囲を見渡すとガスがいっそう濃くなり、
今にも霧雨くらいが降り出しそうである。

駒石はかなり大きかった。
そして駒石の近辺には綺麗な花がたくさん咲いていた。
相変わらず花の名前は不明のままである。
頑張れ、2号!
昼寝によるエネルギー補給の為に元気120%状態。
駒峰ヒュッテまでの30分くらいを元気よく(?)登っていく。
駒峰ヒュッテに到着すると先程のオッチャン達が
屋外で食事(宴会?)の準備をしていた。
オッチャン達は背中に「伊那町 楽人会」と
染め抜いたハッピを着込んでいる。
駒峰ヒュッテはこじんまりとした小さな小屋である。
が、中は非常に綺麗で「オールド・パー」まで売っていた。
これにはビツクリ!
我々も装備を置くと食事を作りに外へ出た。
オープンスペースがあまり無いのと、ガス・風が寒いので
オッチャン達の隣を少し間借りするような形になった。
オッチャン達はかなり良い感じに出来上がっており
とっても(本当にとってもなのである)賑やかだ。
我々が缶ビールで乾杯し、
現代文明の結晶によるレトルト食品を作っていると
隣ではオッチャン達が大きな鉄鍋で雑炊を作り出した。
先程までは焼きうどんやら焼き野菜やら
いろいろなものを調理していた。
そこへスーパーでパック売りしているウナギのひらきが出てきた。
「???」
そのウナギを細かく切っている。
「?????」
ウナギを切り終わると、雑炊の中に全部放り込んでしまった。
「おおっ!!!」
ウナギ雑炊の出来上がりである。
(うまそーーーー)
するとオッチャンがコッヘルに盛って分けてくれた。
そうか! 土用丑なんだ!!!
ありがたくお裾分けを頂戴する。
めっちゃくっちゃ美味い!!!
標高2,500mを越えるハイランドでウナギ雑炊を食べれるとは・・・
感謝!!!
「伊那町 楽人会」万歳!!!!!
満腹感と疲労から眠気が襲う。
外は夕焼けが始まっていた。
明日は晴天が期待できる。巨大な入道雲まで見えちゃったりして。
シュラフを広げて眠ろうとするのだが贅沢な2号は
板の間にシュラフなので背中がゴツゴツして辛いと泣いていた。
3号はシュラフは窮屈で嫌いだぁと泣いていた。
と、それぞれに文句を心に秘めながらいつしか眠りについた。
