山だより

平ヶ岳(2141m)


装備 参加者
テント装備 北野 中市 前田(信) 藤田 杉本 老田 中田

コースタイム

平成12年8月28日(土)   天候 晴れ

地点1 地点2 地点3 地点4
有磯海SA(集合) 5:15 9:20 平ヶ岳登山口 9:40 10:50 前坂 11:00 11:50 1420m地点 12:00
12:30 鷹ノ巣尾根との合流(下台倉山) 14:00 台倉山 14:15 台倉清水 15:00 15:30 白沢清水 15:40
17:00 池ノ岳 17:15 17:20 姫池 17:30 17:40 池ノ岳テント場(泊)

平成12年8月29日(日)   天候 晴れのち豪雨

地点1 地点2 地点3 地点4
池ノ岳テント場 6:30 7:00 平ヶ岳 7:35 8:10 たまご石 8:30 8:45 池ノ岳テント場 9:00
9:20 池ノ岳 9:25 10:00 白沢清水 10:15 10:50 台倉清水(昼食) 12:00 12:20 台倉山
13:00 下台倉山 15:00 平ヶ岳登山口 15:20 20:45 立山IC(解散)

その1

案内にも記載したとおり本当に久しぶりのテント山行。テントは「マンゾク」で購入、食料は藤田シェフが購入し準備を整える。予想通り荷物がちょっと大きめであった。

朝5時に富山を出発。小出ICからシルバーラインを経て銀山平へ出る。ここから奥只見湖の周囲の山道を鷹ノ巣目指して走った。途中、道路脇に飯場小屋のような建物がポツンと一軒あり、窓に白ペンキで男湯・女湯と書いてある。誰がこんなところへ立ち寄るのかと笑っていたが、まさか自分達とは思いも寄らなかった。

さて、そば畑に囲まれた廃村のような鷹ノ巣集落が見えてくると、程なく平ヶ岳登山口に到着。ここには30台ほどの駐車スペースがあり、登山届提出用のポストが2箇所も設置されている。さすが百名山と妙なことで感心する。

登山口

ここから、林道をしばらく歩き下大倉沢を越えると、右手の植林作業兼用の登山道に入る。今日は異常に暑い。登山道は一歩ごとに砂埃が舞い上がる。みんなのスピードに付いていけないボクは当然のように最後を歩き、また、当然のように休憩時間が短い。これをテント場まで繰り返すこととなった。

下台倉山までは、傾斜のきついヤセ尾根を鷹ノ巣尾根と合流するまで登る。右手から伸びる鷹ノ巣尾根が恨めしいほど遠かった。尾根からは、会津駒ケ岳を左に見ながら進む。右には所々で平ヶ岳が見えていたが、初めてのボクらグループには判らなかった。

登山道



その2

台倉山付近まで来ると展望が非常に良くなる。会津駒ケ岳から燧ケ岳、平ヶ岳までが一望できる。明日も快晴だろうと勝手に解釈し、写真を撮らずに後悔する羽目となった。このときは景色よりも水を求めていた。

台倉山からしばらく下ると樹林帯に入り、木道が敷かれたちょっとした広場に到着する。ここが台倉清水で、錆びた水場の看板が捨てられてある。右手のがけを1分ほど下るとわずかだが冷たい流れがある。命の水である。寒露寒露・・・

漸く皆の顔に生気が溢れ、池ノ岳まで登れそうな気分になった。次の白沢清水までは木道が整備され、のんびりと樹林歩きを楽しめた。白沢清水の水は涸れていると考えた方がよい。ここまで十分に消耗しきった体に、池ノ岳までの登りはきつかった。三段の登りになっており、最後の登りはガスがかかり展望もなくなった。

姫池

登りきるとようやく「姫池へ0.1キロ」の看板がある。背丈ほどしかないオオシラビソの林を抜けると、姫池に到着。ここは高層湿原となっており見晴らし台が作られている。この見晴らし台にテントを張ってすぐにも眠りたかったが、ようやく理性が働きテント場まで下る。しかし、本来のテント場と思われる所には3つのテントを張るスペースがない。やむを得ず水場の上流の空地にテントを張り、食事の準備を始める。日が翳ってくると、虫に悩まされ始める。とにかく、頭の上を30匹くらいの小さな虫がブンブン飛んでいる。中には血を吸う輩もいた。日が暮れてしばらくすると小さな虫はいなくなったが、そのかわりに蛾がランタンの明かり目指して飛び込んでくる。虫と空の雲に悩まされながら就寝。

テント場




その3

翌日、どんよりとした雲が空を覆っている。そのため、ご来光登山は取りやめ、朝食の準備を開始。しかし、また虫が寄ってきた。タオルを振り回して虫と格闘したが根負けし、虫と共に生きる道を選ぶ。口に入っても仕方がない。そんな環境で朝食を終え、出発の準備を整えた頃に虫はいなくなった。本当に憎たらしい。

平ヶ岳

出発するころから天気が少し良くなってきたが、遠望が効かない。今日はずっとこんな状態であった。テント場から20分ほどで広い平ヶ岳頂上に到着。看板と一等三角点があるが、地図上はもう少し奥の方が頂上と思われる。結局、頂上がどこであるかわからなかったが、とにかく広い高層湿原が堪能できた。贅沢を言えば、もう少し早い時期に快晴に恵まれれば、どんなに良かったであろうか。

平ヶ岳からたまご石へ向かう。途中、今日登って来たとしか思えないような登山者と何組もすれ違った。まだ8時であり、不思議で仕方がなかったが、たまご石でその訳がわかった。彼らは前日に銀山平に宿泊し、その旅館のバスで中ノ岐林道終点まで送って貰う。朝6時から登り始め、2時間でたまご石まで登ってきたらしい。帰りは12時に迎えがくるという。こうなると、もはや静かな山は望めない。百名山ブームのもたらした罪の部分であろう。

たまご石

たまご石の風景をカメラに収め、テントを撤収した後に下山にかかる。とにかく蒸し暑い。この時からすでに午後の災難は約束されていた。




その4

水が底をついたため、とにかく台倉清水まで一気に下る。ここで、軽く昼食をとり再び歩き始めると、雷が遠くで鳴り始めた。下台倉山に付く頃には雲が厚くなり、最後の急坂でとうとう大粒の雨が降り始めた。1時間ほど雨と雷が続き登山道は川になった。また、靴の中はもちろんのことパンツまで水浸しになる。贅沢を言えばきりがないが、もう2時間待ってほしかった。

登山口に漸く到着し、道行く車も気にせずとにかく着替える。着替えを終えてさっぱりした後は、ビールを買い込み車中宴会。途中、昨日見つけた怪しげな温泉に立ち寄る。しかし、昨日とは打って変わり掘建て小屋の前は5〜6台もの車が駐車している。キャンプテーブルを置いてくつろいでいる人もいる。温泉代金は寸志ということで、北野さんが代表して200円を料金箱に入れ、温泉に浸かる。1m×1.5m×0.8mくらいの漁港で見かける青いプラスチック製の魚入れ3つが浴槽である。お湯はたっぷり出ている。持ち込み禁止のビールを1本だけ隠し持って風呂で飲んだ。極楽極楽・・・

開さんのおいしい蕎麦の話や、蕎麦の花を見たためか蕎麦が無性に食べたい。そこで帰りはシルバーライン出口から2軒目の蕎麦屋に入ることを決め、血眼になって看板を探した。1軒目の看板発見。しかし、すでに蕎麦屋は終わっていた。なかなか2軒目が見つからず諦めかけていたころ、漸くそば処の看板を発見。偶然にもここが開さんお勧めの蕎麦屋「薬師」であった。(開さんはここまで店の場所も名前も覚えていなかった)

この蕎麦屋でお酒とへぎ蕎麦に舌鼓を打ち、満足して帰路に着いた。


とやまCity 山岳クラブ