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2001年7月8日
黒菱→八方池山荘→八方池→下ノ樺→上ノ樺→丸山→唐松岳頂上山荘→唐松岳
→(同ルートにて下り)→黒菱
2001年7月7日七夕の夜。一面の星空。織姫と彦星も1年振りの再会を楽しんでいるであろうその夜。
天気予報は明日の快晴を約束していた。そのとき久しぶりの日帰り稜線漫歩へ、僕の心は既に旅立っていたのかもしれない。

【この日の行程図】
横軸に時間軸、縦軸に標高です
プロットした点は15分毎の標高を示しています
唐松岳ということもあり、この日は半日日帰りでした
しかし景色がよかったのでところどころで道草の多い
山行となりました
単独行もたまには御気楽です。
7月8日AM5時。天気予報通りの快晴の朝、僕は黒菱林道を駆け上っていた。既に右手には白馬三山が夜明けを迎えようとしている。
前夜に決めた唐松岳山行だが、すばらしい山になりそうだ。
黒菱の駐車場に着くと既に何台かの車があり、車中ではまだ眠りについているようだ。
しかし夜明けを迎えて、のんびりしていられない。
今日の目的の一つである八方池からの白馬三山撮影のため、リフトのまだ動かないゲレンデを一人登っていくことにした。

黒菱駐車場から兎平を望む
まだリフトも動かず、動いているのは僕だけだ。
いきなりの急登だが、天候と体調は比例するものらしい。景色を楽しみながら、兎平を経て八方池山荘へ一息に登る。
八方池山荘から八方山ケルン、第2ケルンまでも急登が続く。
しかし、他の山と違って駐車場からいきなり展望の楽しめる八方尾根は、立ち止まって一息つくとどこでも後立山の展望がすばらしい。
八方池山荘からは湿原ルートと尾根ルートの2本があるが、この日は尾根ルートを行くことにした。
こちらの方が厳しい登りなので、湿原ルートの方がお勧めかもしれない。

八方山ケルン付近から五竜岳、鹿島槍ヶ岳を望む
遠見尾根に手が届きそうだ
ニッコウキスゲが咲き、気分はすっかり夏山だ
ニッコウキスゲはユリに似た大きな黄色の花だが
一日だけの命だ
逗子開成高ケルンを過ぎてひと登りすると八方池に着く。
この日は池に誰の姿も無く、独り占めだ。風も無いので写真には最高だった。
見慣れた写真ではあるが、自分のカメラに収めるのは気分がいいものだ。
満足しながら、朝食をとる。
八方池からの白馬三山は何時までも飽きることがない。鑓温泉から猿倉へのルートもはっきり見える。
左に目を移すと不帰キレットの険しい山並みが目に入る。不帰キレットは通ったことがないがなかなか手ごわそうだ。

八方池から白馬三山を望む
着く時間が遅かったり、風があったりといままでなかなか
撮れなかったが、この日は見事な逆さ白馬三山となった
歩き始めてから2時間でこの景色を楽しめるのだから
八方尾根はすばらしい
空腹を満たし、下ノ樺へ。新緑がまぶしいトンネルを抜けてゆく。白い岳樺の幹が美しい。
上ノ樺へさしかかると左側の沢にはまだ雪が残る。
丸山のすぐ下にはおおきな雪渓が残っていた。ここは雪解けするとチングルマが沢山咲くところだがまだ少ない。

チングルマ群落
8月も半ばに入るとすっかり穂だけになってしまう。
しかしこの時期は白い花を見ることができる。
チングルマは花ではなく木だそうだ
丸山に着くともう主稜線に手が届きそうだ。ここでも写真をひとしきり撮って先を急ぐ。
この日はようやくここで上から下ってきた登山者と挨拶を交わす。
丸山からは八方尾根上部の南側斜面を巻きながら高度をあげていく。
途中夏道から冬道にはいる。
7月の初めに来たのは初めてだったが、シーズン初めは落石が落ちきっていないせいか尾根通しの道をいく。
トラバースしながら小屋の南側に飛び出す夏道と違い、尾根通しのルートでは右に不帰の険を望むことが出来るため迫力満点だ。
しかし尾根上部はけっこうやせている。
主稜線に飛び出すと、目の前に剣岳の岩峰が飛び込んでくる。
夏山だとすぐに雲が湧いたり、霞んできたりとなかなか展望に恵まれないがこの日は立山連峰の展望を楽しむことができた。
ここまでくれば、今日の目的地である唐松岳はすぐそこだ。
ひと登りで頂上へ。。。

唐松岳へのルートからみる唐松岳頂上山荘
なかなか堂々としている。
ちなみに右下がテン場になっている。
ここには小屋、テントともに泊まったことはないが、眺めは最高だろう。
特に剣がモルゲンロートに染まる姿はすばらしいだろうと思いつつ、なかなか泊まれない。

唐松岳山頂にて
後には立山、剣が見える。
僕の右側には遠く日本海(富山湾)も見えた。
残念ながらロシアまでは見えないが。。。(^^;)

唐松から五竜を望む
さすがに深田久弥が百名山に選んだだけあって堂々としている。
あまりの迫力とボリュームで鹿島槍が見えないのが残念だ。
(仕方ないか。。。)
頂上からは、北に白馬三山、西に立山、剣、南に五竜と最高の展望だった。
さすがに信州側は雲が湧き始め、展望が利かなくなってきたものの遠く能登半島も見えて大満足であった。
頂上でひとり悦にひたりつつビールを飲む。
そして10時下り始める。さよなら唐松。また来る日まで。。。
しかし。。。結局一週間後もこの山頂に立つことになるとはこのときは考えもしなかった。
(詳しくは日帰り唐松2にて)
下りは雲の中あまり展望もなくひたすら下る。登りと違い、凄い登山者の数だ。
しかしこれだけ手軽に楽しめる山であれば混むのも仕方ないところだ。

霧の下ノ樺。
なかなか幻想的だ
帰りはリフトを使って11時半、黒菱ヒュッテへ。
半日の山行だったが天気もよく楽しかった。
また来よ〜っと(^。^)
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