後立山縦走記〜2003夏〜

年の夏はどこか変だ。
梅雨明け宣言は8月に入ってからだったし、梅雨が明けたと言っても前線が居座り続けている。
第一、暑くないのだ。

だからと言って夏は山、縦走に限る。
8月10日、台風一過の後立山へ夏を探しに出発進行だ!!!




8月10日 
      5:30穂高→6:00扇沢市営駐車場(車をデポ)→6:40八方ゴンドラ駐車場→(ゴンドラ&リフト)
      →7:45八方池山荘7:48→8:33八方池→10:03丸山ケルン10:33→11:14唐松山荘11:48
      →13:43五竜山荘 テント泊

込みのゴンドラにて八方池山荘到着。八方ゴンドラには、登山で初めて乗ったが、眺め最高。
でもちょっと財布には痛いかも。
7時スタートだが、長蛇の列が出来て朝からちょっとうんざりした。
しかし、快晴の山に来て気分上々。上に向かう。
今年初めてのテント泊に荷が重く、なかなか足が出ないが一汗かくと八方池到着。
既に日が高く、鏡のような池は見ることが出来ない。また朝一で逆さ白馬三山を見たいものだ。
しかし、登山客、八方池までの観光客など凄い人出。これだけの素晴らしい景観が楽しめるのだから
止むを得ないところだ。

夏のアルプスの信州側は
ガスりやすい
しかし見事な眺め
久々の白馬三山



ノ樺、上ノ樺とヒイヒイ登り、丸山の下では雪渓横にチングルマの群落を楽しむ。
いつもここのチングルマを見るのを励みに登ってくるが、相変わらず素晴らしい。
丸山の上からは五竜、鹿島槍、白馬三山、不帰とその景色は後立山主稜線を凌ぐほどだ。
先は急ぐが少しのんびり休憩して山の景色を堪能する。

左:鹿島槍ヶ岳
右:五竜岳

豪快な眺め!
夏山を堪能の瞬間なのだ

八方尾根はこれだから止められない

しかし今回鹿島槍を拝んだ唯一の
瞬間になろうとは。。。



斜面をトラバースするように荒れた谷をいくつか横切ると、まもなく唐松山荘到着。
今日はテン場確保の為、早く五竜に着きたいので唐松岳はパスする。
山荘から長める唐松岳は穏やかでハイマツの緑が青空に映え、ビールに手がのびそうになってしまうが
行動中ということで控えて軽い食事を摂る。
ここで団体客(ツアー?)の引率のひとが、「ビールは飲まないで」と連呼していたが、飲んでいる人がいて
怒っていた。そりゃもっともだ。
自分で来ることも出来ないのに行動中にビールとは、遭難予備軍の上等兵といったところ。
猛省を促したいところだ。
唐松から五竜へは前半の下りは鎖場もあり、以外と油断出来ない。
というより、ホントに危ないところよりこういうところの方が油断する分危ないものだ。

唐松岳

あー唐松のテン場も泊まりたかったな
のんびり剣でも眺めながら、誰もいない
テン場でコーヒーを飲みながら本を読む
というのも捨てがたかったが、
今回は頑張って五竜へ



松山荘を後に五竜山荘を目指す。
山荘からは、岩場の下りが続く。
右手には立山連峰の展望がすばらしい。
標高で約300M下り、標高2300M程の鞍部から白岳へ登り返す。
この頃からガスが掛かってしまい、あまり遠くの景色が見えなくなってしまった。
最初、白岳と思っていたのが手前のピークでがっかりする。
白い砂礫の道を登ると五竜山荘が見えてきた。
到着直前、荷揚げのヘリが目の前に現れて、荷物を降ろし飛び去っていった。
これほど近くで飛んでいるヘリを見たのは、初めてだったが凄い音と風だった。

立山と剣

既に雲が多くなってきてしまった
右下に見える道は餓鬼山を経て、
祖母谷温泉へと続く道。



東邦航空の荷揚げ風景

小屋は五竜山荘
荷物は全てサッポ○ビールだった
中高年が多くなったせいかもしれないがビールが良く売れる
ようだ。
しかしこの後、500mlを2本頂きました。


うやく五竜山荘着。
テン場確保の先発隊として急行してきたので、早速テン場を物色する。
なんとか手頃な棚を確保し、設営が半分くらいのところで小澤氏到着。ペグを打つ。
とりあえず設営完了を祝って乾杯する。ビールが実に旨い。
時間も早いのでのんびり過ごす。テン場でのんびりするこんな時間が楽しくて重い荷物を担いできてしまう。
我々の設営が終わる頃には廻りのテン場も次々と埋まり始める。
五竜はテン場が少ないので早く来て正解だった。

五竜山荘とムーンライトV

のんびり出来るいいテン場だった。
稜線のテン場は気分がいい。

食はいつも通り、久保田屋焼肉で乾杯!である。
山で食べると実に旨い。この日は夕焼けも今ひとつだったが、のんびり酒宴できたので、まあ良しとしよう。
明日の好天を期待し、PM8:00就寝。

8月11日
      4:00起床 朝食後5:20発→6:20五竜岳6:34→8:12北尾根頭8:25→8:43口ノ沢コル
      →9:54キレット小屋10:35→12:00鹿島槍ヶ岳北峰分岐→12:28鹿島槍ヶ岳南峰13:18
      →14:15冷池テン場14:36→15:57赤岩尾根分岐→16:20種池山荘16:30→18:10扇沢登山口
      →後発隊と合流後 穂高へ 21:00

が覚めると満天の星空。
昨夜の天気予報では、12日の雨が早まるとの予報だったため、今日は駄目かと思われたが、天気は良さそうだ。
急ぎ撤収準備を始めることにする。廻りでも起き出して、ガサガサ始まった。
テン場の朝は忙しいのだ。
ところがまもなく上空の星が見えなくなり、ガスが巻いて五竜岳も見えなくなってきてしまった。
やはり予報の通りなのか?i modeで天気予報を見ても今日はまもなく雨との予報。。。
どうするどうすると言っていても始まらないが、五竜岳ピークで御来光というのはガスで無理そうなので
ならばということで朝食にする。
しかしガスは濃くなるばかりで回復の兆し無し。遠見尾根を下るか、八峰へ行くか悩むが、当初予定通りと決め、
出発する。
1時間後に、五竜岳頂上に着くも、展望は全くなく、三角点で記念撮影し、早々に立ち去ることにした。

全く展望なしの五竜岳山頂。

小澤氏や滝澤氏曰く、ここから
展望を楽しんだことがないのだそうだ。
次回に期待しよう。


八峰へ向け下り始めるとすぐに雨が降り出した。最悪の展開。レインウェアを身につける。
雨が降って涼しいのはいいが、岩場の登り下りは滑りやすく、ちょっと怖い。
しかも八峰キレットまでが遠いことと言ったら一体何時着くんだろうとひたすらに登って下るの繰り返しであった。
天気が良かったら、面白いのかもしれないがちょっと残念であった。
10時前にようやくキレット小屋に到着。早めの昼食を摂ることにする。
キレット小屋は直前にならないと見えないので、長く感じた。

キレット小屋前にて

左:残業の多い写真家 滝澤氏
右:有休とれない男 小澤氏
撮影:人生サチレート オノ

やっぱりこんな日はカップラーメンに
限る。この日も僕は赤いきつね。
このダシ最高!


ップラーメンを掻きこみながら、今日の日程について打ち合わせ。
こんな日にテント泊やだな〜とは小澤氏の言。全く同感。軟弱登山者っぷりを遺憾なく発揮。
ここで10時ならもしかして一気に扇沢下れないかなと私。
いけると思うよ、行っちゃおっか?と小澤氏。
こんな天気なら早く帰って子供と遊ぼうと急遽予定変更。この日は鹿島槍を乗越して冷のテン場泊の予定が
凄く忙しくなってしまった。しかし、こんな雨じゃしょうがない。頑張ることにする。

レット小屋を出るとすぐに八峰キレット核心部。雨だったのであまり写真が撮れなかったのが残念。
結構高度感あるが、こんなところで気を付けない人はいないのでゆっくり通過する。
通過すると今度は鹿島槍に向かって、標高差400Mの厳しい登りが続く。
そして吊り尾根の北峰分岐着。しかし、ここから鹿島槍南峰までが結構大変だった。
霧でどれがピークか判らないので、何度も着いたと思うと、奥にピークが見えるの繰り返しだった。
精神的ダメージ大。
しかし12時半、南峰着。先に着いたので、後続を待ちながらのんびり過ごす。
しかし相変わらず展望なし。。。。


霧の鹿島槍頂上

今度こそ、天気いいときに来るぞと
誓った一瞬であった。


鹿島槍からは布引山を経由してひたすら、走るようにして冷池を目指す。
途中、信州側のみガスが沸き、幻想的だった。天候も少し回復して、種池山荘が見えることもあった。
しかし、種池遠い。ホントにいけるのか?

冷池を目指し下る


ああ忙しい


赤岩尾根分岐から鹿島槍方面を
振り返る


展望効かず。残念。
しかし、冷池のテン場は景色が良さそう
また泊まりに来たいものだ



14時過ぎに冷池テン場着。ちょっと手前には雪渓があり、結構高山植物が沢山咲いていた。
雨ばかりで、植物にはいいのか悪いのか良くわからないが、雪が溶けないと咲けない花もあることだろう。
更に先を急ぐ。赤岩尾根分岐からは、鹿島槍と冷池山荘が綺麗に見えるのだが、今日はやはりNG。
爺ヶ岳を目指す。思いのほか爺ヶ岳は遠かったがなんとか種池山荘に16時20分着。いやはや。
ここでビールを飲む宿泊者達を尻目にコーラを飲み、ファイト一発!出発進行!
ここからは良く整備された柏原新道をひたすら下る。
ケルンを過ぎる頃には、かなり疲れてきたが、なんとかまだ明るいうちの18時10分登山口着。
デポしておいた扇沢無料駐車場まで登り、車を確保。やれやれ。

しかし2日目は強行軍になってしまったが、やれば出来るものだ。
また秋にでも復讐戦を挑みたいと思う。今度は紅葉を見ながら赤岩尾根から冷池泊まりかな。

おしまい

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