10号車:初秋の箱根路を訪ねるウォーキング

2003年9月6日(土曜日) 天気:晴れ

 今年の関東地方の夏は、かなりの不完全燃焼ぶり。それでもまだまだ残暑の9月6日、やってきたのは神奈川県足柄下郡箱根町。「箱根の山は天下の険」という言葉はよく聞きますが、実際に見歩くのは初めてのことです。一体どれくらいのものか…。

 今回は小田原駅からバス(特定割引運賃・往復1200円)に乗って、箱根の山を目指します。箱根新道の「畑宿」バス停から脇の旧道に入り、ここからスタートです。スタート地点から5分も歩かないうちにイキナリ山道の登場です。他の参加者たちの後について、私もガンガン登っていきます。

 登って、登ること約30分、「飛竜の滝」へ到着しました。
 ≪飛竜の滝は、上段15m、下段15mと二段に分かれて流下し、その姿は、あたかも竜が飛揚するかの様な形からこの滝の名前がついたと言われています。 県下の滝では最大級の規模で、形態も勇壮な名爆であって、鎌倉時代には、箱根権現信仰の行者が鎌倉街道の途上、この滝に打たれ身を清めたと伝えられております。≫(立て看板から引用)
 空の青さと緑の美しさにマッチした穏やかながらも力強い流れ。確かにこの勇壮な姿は感動のひとことですね。

 登って、登って、登ること…いや、まだ? …登って、登って、登って、登って…行けども行けども全然ゴールが見えてきません。(苦笑)深い森の中、遊歩道をどんどん突き進むと、森を抜け、開けたところに出てきました。箱根新道の脇に着いたようで、そこから見えた空が実に青く、まさしく秋の空! まずは空から「初秋」を感じ、少々平らな遊歩道の脇にはススキの花でまた「初秋」を楽しみながら歩きました。登り坂はかなりキツかったのですが、吹き抜ける風は本当に心地良いものです。

 そして、鷹巣山山頂に到着。今では城址らしきモノも何もありませんが、案内板と木製のテーブル&ベンチがあります。回りも木に囲まれているので、辺りを見下ろすことはできませんが、谷の向こうに見える山々が絶景。今日という日が晴れていて本当によかったです。

 ここからは下りメインのコースになります。足元の岩にコケが生えて滑りやすくなっていたり、土が乾ききっていなかったりと、油断大敵です。私自身、何度か滑りそうになって危ないところもありました。またちょっとだけ登ると、今度は浅間山の山頂。ここも特にいい景色を拝めるわけではなさそうなので、とっとと通過します。

 そして、ここからが本当の山下りです。先ほど登ってきた山道とは、比べものにならないくらいに道は険しく、やはりここでも滑りそうになりました。ゆっくりゆっくり足元に注意しながら進んでいかないと非常に危険な箇所です。そんな険しい坂を、反対に登ってくるハイカーの方にも何名かお会いしました。かなりスイスイ登っていく方ばかりでちょっとビックリ! 下って、下って…やはりなかなかゴールが見えてきません。あれだけ登ったンですから、同じくらい下りなくてはならないのは、アタマではわかってはいるんですけどね…。

 浅間山山頂から歩くこと約20分、再び水の流れる音が聞こえてくれば、「千条(ちすじ)の滝」はもうすぐです。長〜く続いた山道からようやく脱出できると、足取りも早く…危なくってできません!(苦笑) 「千条の滝」は、細い流れが横に何本も連なる、ちょっと不思議な滝です。記念撮影をする方々も多く、休憩をとる方も多かったです。

 このハイキングコースは駅からずっと山道で、途中、トイレは全く設置されていません。ゴール近くの蓬莱園という庭園でようやくトイレ休憩。ペットボトルに水を凍らせて持ち歩き、途中何度も飲んでいたので、さすがによく出ます(お食事中の方、失礼しました/笑)。蓬莱園を過ぎると、ゴールである「箱根小湧園」の看板が見えてきました。信号を渡り、外周道路に入って、ようやくゴール。

 今回のハイキングコース、もうまさしく「ハイキングの王道」的なコースで大満足、文句ナシの「星3つですっ!!」…というより、ハイキングをやる人なら、ぜひ一度はこういうコースにチャレンジするべきです。今回の教訓として、「ハイキングは脚だけではダメだ」ということを悟りました。下りなど足元の危ない箇所は木につかまるのに手も使います。そして何よりも冷静にコース取りを考える頭脳も鍛えておかなければ。自分の能力を知ったうえで、坂の下り方を調節するというのは最も大事なことではないでしょうか。


スタート直後の山道


登り始めて10分ほどで渓流が見られる


飛竜の滝


工事現場から。空がきれいで…


鷹巣山山頂の手前の散策道


ススキの花。もう秋はそこまで


コース左手から見える風景


鷹巣山山頂から下りコーススタート


千条の滝(実際は左右にもっとある)



← back