13号車:銚子しおさいハイキング

2003年10月18日(土曜日) 天気:曇り

 「ハイキング」といえば、どうしても山の風景を連想しがちですが、海辺を歩いてみるのもいいんじゃないか…そんなわけで今回は、千葉県最東端の地「銚子」を訪れ、“秋空オーシャンビュー”と洒落込んでみます。私にとって銚子の街とは、私が板橋(東京都)に住んでいた幼少時代、潮干狩り・海水浴などで波崎・大洗(茨城県)に向かう際に、自家用車で通ったことはあります。しかし実際に風景を楽しむのは初めてのことです。

 スタートのJR総武本線銚子駅ホームの先端部分に、“銚子電鉄線”へ直接乗り換えることのできる乗り換え改札口(とはいっても、下記写真のような風車(ふうしゃ)つきの小屋らしきモノ)があります。帰りはここから今立っているJRのホームに移動することになるのですね。JR線としてはこの先は何もない“終着駅”なのですが、一目見た限りでは、銚子電鉄があるので終着駅っぽくありません。駅前で参加受付を済ませたあと、ロータリーの中へ。「CHOSHI WELCOME GATE」の文字につられて金属製のアーチをくぐってみました。よく見えると、アーチには青く小さな風車(かざぐるま)が10個ついていて、説明板によれば、この風車で風力発電をしているそうです。ほとんど毎日絶え間なく吹き続ける海風を利用するため、発電技術を有する者が注目している街、それが「銚子」なのです。

 駅前のロータリーを抜け、商店街を10分も歩かないうちに、もう利根川河口部分が見えてきました。千葉県銚子市と茨城県波崎町をつなぐ「銚子大橋」をあらためて下から見ると実に長い! 延長1450メートル、川面に架かる橋としては日本一の長さを誇るのだとか。ここからは銚子半島を北側から時計回りに半周するようなコースです。港町の姿あり、観光地の姿あり、そして日常生活もあり…このあたりでは、これから先の景色は予想不可能でした…。

 利根川河口付近ではたくさんの漁船が停泊しており、市場のセリはにぎわっています。新鮮な魚介類は今日も大漁なようで♪ 市場の脇を通り、磯の香り満載の海風に吹かれながら歩くのも気持ちが良いものです。正直なところ少し肌寒いものの、秋を感じさせるこれくらいの風がハイキングには丁度良いのでしょう。

 何やら近代的な、高い建物が右手に見えてきましたぞ…の休憩スポット「銚子ポートタワー」に到着です。ここで地元ボランティアの方から「フルヤ乳業」さんのコーヒーをいただきました。「フルヤ乳業」というブランドは千葉県でかなり知名度が高く、私も幼少時代、牛乳でお世話(?)になりました。私はいまだに『“フルヤ乳業”の文字=千葉に来た』の方程式が頭から離れません。(笑)コーヒーをちうっと頂いたあとは、銚子ポートタワーの展望台(入場料:大人300円/税込、当日は割引で200円)へ。あいにく雲が多かったため、あまり遠くの景色は望めずちょっと残念。それでも、眼下に広がる青い海を見ているだけでも気分爽快!

 再び歩き出すと、坂道を少々上ったあと、海鹿島海水浴場が見えてきました。当然のことながら、もう10月中旬なので泳いでいる人は誰一人としていません。おそらく2カ月前まで海の家として使われていた建物も廃屋のようになっています。それはそうと、冷夏となってしまった今年の夏はどれくらいのにぎわいになったのか、ちょっと気になるところです。
 ちなみに今回、見学はしませんでしたが、このあたりには歌人による歌碑が点在しています。小川芋銭(おがわ・うせん)、国木田独歩(くにきだ・どっぽ)、竹久夢二(たけひさ・ゆめじ)など、どなたでもこのうち1人くらいはご存知ではないかと…。

 さらに先へ進むと、今度は「君ヶ浜しおさい公園」の中で浜辺沿いを歩きます。寄せては返す波を見ながら、少々ゆっくりめに歩くと良さそうです。三日月のようなカーブを描く歩道と打ちつける白波…この景色だけでも今回参加した意義は十二分にあります。ハイキングとは関係なしに遊びに来た親子も楽しそう♪ 夏の景色とは全然違う一面、これこそが秋の海岸ハイキングの魅力なんですね。

 遊歩道から階段を上がり、犬吠埼灯台(同:大人150円/税込)に立ち寄ります。灯台の中は全99段の螺旋(らせん)階段になっていて、健脚でない方にとっては一気に上がるのはちょっとツラいかも。99段の階段をクリアすれば、いよいよ待ちに待った太平洋一望の景色です。ちょうど私が上った頃には晴れてきたので、青い空と海とのコンビネーションが絶妙! しかし、海風は灯台の下とは比べモノにならないほど強く、写真を撮る手が思わずブレてしまうほど…。(苦笑)

 灯台の近くには何軒か、本格的に食事のとれる場所がありました。しかし気がつくと、歩行距離の割にはかなりの時間が経過しており、夕方の予定に間に合わせるため泣く泣く通過。この夏は地域新聞の仕事で、ここ銚子の特集を組んだこともありました。その中で「ぜひ行ってみたい」と思った、日帰り入浴が楽しめるホテルもあったのですが、これも時間の関係上カットせざるを得ませんでした。今度はもっと時間に余裕を持ってのんびり訪れてみたいものです。

 ひとまず、ゴールである「地球が丸く見える丘」に到着。ゴール受付でお土産に「ぬれせんべい」1枚と「ヒゲタ醤油卓上びん」100ミリリットルを頂きました。さっそく「地球が丸く見える丘展望館」(同:大人300円/税込、同200円)に登ることに。正直言って、「本当に“地球が丸く見える”の?」と半信半疑でしたが、屋上まで登ってみれば一目瞭然…丸く見えるじゃないですか!(爆)360度のパノラマは、本当に来て良かったと思わせてくれる、そんな場所です。

 今回の「銚子しおさいハイキング」、コースとしては「星ふたつ半ですっ!!」ですが、前述の通り思わず時間経過を忘れてしまうくらい、見るべきモノがたくさんあります。春から秋にかけて、カップルや家族での行楽にはもってこいの街なんですね。

〔コース概要〕
歩行時間/約2時間30分(施設見学時間をのぞく)
歩行距離/約10.3km
ジャンル/自然、景観
スタート【JR総武本線「銚子」駅】→55→【銚子ポートタワー、ウオッセ21】→55→【犬吠埼灯台】→5→【犬吠埼マリンパーク】→20→【地球が丸く見える丘展望館】ゴール→15→【銚子電鉄線「外川」駅か「犬吠」駅】(数字はポイント間の歩行時間(単位:分))


JR総武本線「銚子」駅


銚子電鉄線乗り換え改札口


銚子大橋


銚子港に停泊する漁船


銚子ポートタワー


銚子漁協第三卸売市場(銚子ポートタワー展望台から)


君ヶ浜しおさい公園と犬吠埼灯台


犬吠埼灯台


君ヶ浜しおさい公園(犬吠埼灯台から)


「東洋のドーバー」の異名を持つ「屏風ヶ浦」


銚子電鉄線「外川」駅


銚子電鉄で活躍、1両で運転する車両



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