Knife13

撮影:宮坂正邦(WPP) 提供:ナイフマガジン
思い込みそして勘違い
田崎さんとは話す機会が多かったので色々と独自のナイフ観を学びました。四郎さんが初めてバーローナイフにファイルワーク入れてきた時の斬新さに驚きました。まだ当時はコテコテの彫刻・・・田崎さん曰く「彫りもの」・・・中心でした。ボルスターにちょこっとのファイルワークが何とも粋でお洒落でした。「今後はこれだね。」と話すと。「これを認めると今までのコレクションがいきなり色あせる人もいるから、あまりおおぴらにしない方がいいぜ。」とわけのわからない親父の小言が始まりました。「四郎さんのナイフってすんごいよな。」「お前みたいに素直に表現されると、まあ仕方ないけれど、入手出来ないコレクターは逆にあえて無視するんだから」なんて一昔も前にわけのわからん会話をしていました。その後のシェフィールドナイフの広がりでどうやら田崎さんの杞憂に終わっているようです。上のクイルナイフは多分その頃でも四郎さんに頼めば同じように作ってくれた事でしょう。田崎さんのコレクターアイテムもどうしてどうして・・・しぶといです。どうしても作品というのは本数が限られていきます。その点システムを確立した商品ならばある程度は数がこなせます。商売にからめば当然商品を扱うべきでしょう。頭ではわかっていますが・・・。ただ素人が作る試作品がともすると商品や作品よりも高く設定されるのはとても興味深くそして、ナイフマニアの度量の深さにいつも頭が下がります。