カキ・収穫前の管理



カキ・柿japanese kaki・persimmon

2008/09/24



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軟化の防止

 収穫予定の1箇月前に、尿素500倍液の葉面散布を行うと、果頂部の軟化を防止でき、品質や熟期への悪影響はないらしい。
 一般には、落葉病などが原因で軟化しやすくなると云われているが、葉が健全な状態でも発生し、チッ素の欠乏時に発生しやすい。
 根本の原因は、落葉によってチッ素肥料の吸収が早期に停止するためと考えられる。
 施肥(地表散布)の場合、果実品質に影響するまで2箇月掛かる事が判っており、熟期を遅らせたいのであればこれ以前に行う必要がある。

 アンポ向けの(剥皮して加工する)場合、ボルドー液が好んで使用され、果肉の軟化が遅れるといわれるが、熟期が遅れて肥大が進む効果も大きい。

 



イラムシ対策

 イラムシはイラガの幼虫で、晩夏〜落葉前のカキに寄生して主に葉を食害する。周辺の作物や雑草に移動することもある。
 毒棘に触れると電気が走ったような痛みがあるので、「電気虫」の異名もある。カキを専門に栽培する農家は収穫前に殺虫剤で駆除するのが必須らしい。

 痛みを放置すると1週間以上持続する。
 刺されてしまった場合、「抗ヒスタミン剤」が配合された「虫さされの薬」が有効で、痛みがひどくなってからでは効果がでるまでに時間が掛かり、治りも遅くなるので、すぐに塗るのが重要。

 作業時に虫さされの薬を持ち歩くのが望ましいが、切り傷用のオキシドール(破傷風の特効薬)があれば、短時間ながら痛みを軽く出来る。(虫刺されの薬を持ち歩かなかった場合だけの応急処置。参照→「救急箱を持ち歩こう」)
 オキシドールは、徐々に分解して効果がなくなるので、時々新しいものと交換しなければならない。
 効果の判定は小学校の実験でおなじみの二酸化マンガンを使う。マンガン乾電池を分解(真ん中から切れば良い)して内部の黒い粉を水洗すれば手に入る。アルカリ乾電池は、肌のタンパク質を溶かすので、くれぐれも分解しない様に注意。(我々の肌は酸には強いが、アルカリには極めて弱い)

 2001年7月7日撮影。
 若齢虫は集まったまま、葉の端から薄皮1枚を残して食べる。葉の裏側に居るので、食害程度が大きくならないと上から見ても判らない。
 これより少し早い時期だと、横一列に並んでガシガシ食害する姿を見る事が出来る。この葉を食べつくした後はほぼ1頭1葉に分散してしまう。

 2003年10月31日撮影。終齢幼虫
 カキの収穫時期の姿。


 2003年10月31日撮影。
 上の写真のヤツに刺された跡。肌を出して作業してはいけませんという教訓の図。