2009/1/22
主幹からの側枝発生角度が狭いと強大な枝になりやすく、結実が遅れたり、股部分の樹皮が食い込んで将来、裂けてしまう危険もあるため切除する事が多い。
多くの場合、取り敢えず切ってしまい、後から出て来るかも知れない枝に期待するという方法が採用されているが、枝が1年遅れれば結実も1年遅れてしまうし、強い剪定を行えば強い枝が出て制御が難しくなるので結局、樹勢を犠牲にするしかなくなって、衰弱させて収量や経済寿命を減らすしかなくなるのが現実である。
適当な主枝候補枝が他に無いときや早期結実を狙う場合は、出来るだけ枝を切らずに誘引して配置するが、誘引だけでは発生角度の変更が出来ないので、鋸傷を併用する。
切り込み無しで無理な角度に(強引に)誘引すると、先端が延びずに途中から真上に向かって徒長枝が出易く、失敗する確率が高い。
また、枝下側の細胞が潰れるらしく、2〜3年以内に壊死して枯れ込む事がある。
上に向かって湾曲した枝は、果実の重みなどで繊維に沿って裂け易くなる。
裂けてしまった場合も、裂けた部分の下側を切断することで傷の広がりを防ぐ事が出来る。下垂度が大きく裂け方も大きい時は、切断するだけでなく数mm切り落とした方が良いこともある。
上辺の分岐部分よりやや先の方へ向かって、下辺より直角方向に太さの1/2〜2/3程度まで傷を入れ、誘引して、おしまい。
・傷の延長線が分岐部にぶつかる位置だと裂け易い。
・誘引後に切り口保護剤を塗った方が良い。
・誘引角度が大きい時は楔形に切込みを入れる。
発生角度が狭い側枝は、母枝と同年次に発生した副梢である事が多い。
苗木からの副梢発生を抑制するには、晩夏の芽接ぎを止めて春接ぎにすれば殆ど発生しなくなる。
夏接ぎした苗の場合、仮植や定植を遅らせると生育も劣るので副梢の発生数は減るが、発生したものについては角度が狭くなる傾向がある。
その他の要因として多いのは、苗木時代の多肥と夏季剪定で、たいていの農家は、少しでも大きくしようとして肥料を散き、無駄な枝を減らそうとして夏季剪定を行うので、副梢が暴れ枝になって、冬に殆どを切り落とすしかない(いわゆる「しょうがない」)状態にする。