2007/07/1
実が曲がるのは受精不良で胚(タネ)の入りが悪い場合と、衰弱気味で実の生育に偏りがある場合とに分けられる。
実の一部分(花の付け根=下部)だけ膨れるような肥大をするときや、ヤニを吹く時はホウ素の欠乏が疑われる。
大半は石灰資材の与えすぎだが、土質によっては施肥しなければならない。
1uあたり、1g ホウ酸を水に溶かして与えるが、すぐには溶けないので、予め1%になるように溶かしておいてから、10倍以上に薄めて如雨露で散くと良い。
ホウ酸1%液は100cc で1u 分になるので、規模に合わせて必要量を取り出し、薄めて散く。
10倍以上に薄めれば、葉に掛かっても焼ける心配はないが、葉上に溜まるようなら振るい落とす。
出来るだけ薄めてたっぷりの水と共に与えた方が効果も早く出る。
受精が巧くいってタネが出来ても、衰弱気味の時は曲がる事が多い。
キュウリの果実は内部が3本の維管束に分かれて別々に養分が運ばれてくるが、そのうちの1本は巻きひげの伸長に使われる分と競合するので、巻きひげの出た側の生育が遅れて曲がってしまう。
この場合、収穫せずにどんどん大きくさせると、タネの硬くなる頃には真っ直ぐになってくる。
支柱類を使わない地這いつくりは、植えっぱなしなので手間要らずに見えるが、収穫の労力は支柱立ての何倍も要る。
収穫適期になったものを捜すのが一苦労で、見つけ残して食べられないほど大きくなると花が付かなくなるし、衰弱するので収量も少なくなる。また、蔓を踏みつけたり傷つけ易い。
暇つぶしにできるだけ時間が掛かった方が良いヒト向け。
マメ科植物と共生する根粒菌によって、大気中のチッ素が肥料として利用できる事が多くの入門書に記載されているが、天然酵母と同様に根粒細菌にも能力の大小があって、在れば良いと云うものではない。
能力の大小は、主として土地のチッ素の肥沃度によるもので、チッ素の肥沃度が高くなるにつれて、チッ素固定をサボって「寄生」状態になる系統が大部分を占める。
この場合、窒素肥料の施肥によって収量が大きく変わるのは云うまでもない。
一般に、窒素固定能力のない根粒(共棲細菌の作った瘤)は小さく、形も真球に近いが、能力の高い根粒ほど大型で、不定形となる。
耕地内に能力の高い根粒菌(以下、「有効菌」と略す)がいない場合、マメ科植物が連作されていれば風で舞い上がった土砂と共に運ばれてくる事もあるが、移植するのが望ましい。
移植の方法は、マメ科作物の栽培直前や栽培中に有効菌がいると思われる土壌や作物残渣(根を抜いたもの)を持ち込んですき込むだけでよい。
非共生状態での生存期間は短く、最大で1年未満といわれており、マメ科植物が存在しない場合、特に梅雨〜夏に激減する。 共棲の相手は作物に限らず、雑草でも良いわけだが、有機農法のように除草を徹底した上で輪作(マメ科以外の作物の作付け)が行われる状況では能力の高い根粒細菌の定着は極めて難しい。