忌避剤の落とし穴


2007/5/12


 忌避剤は、害虫を殺すのではなく、虫の嫌いな臭い等によって作物に近づくのを"ためらわせる"もの。

 殺虫剤を使わない事で付加価値を高める有機栽培のような場合には、忌避剤を散布するので、慣行的な栽培法でも効果があるのだろうという想像から気休め程度に散布すると思わぬ大被害を被る事がある。

 有機栽培や無農薬栽培では、1日おきとか3日おきといった頻繁に散布するのだそうで(ゆえに労力がかかり、高価になるのは仕方がないのだそうだ)、忌避剤の効果が持続するが、思いつき程度で単発的に使用した場合、効果の薄れてきた時に思いがけない副作用が発生する。

 忌避剤を散布すると、草退治に熱心なきれいな畑の好きな園主の畑と同様、一番先に逃げ出すのはクモのような天敵たちで、いったん他所へ移った後で戻る理由はなく、元の状態に戻るには非常に時間が掛かる。
 忌避剤の効果が薄まった時に天敵のいなくなった楽園が誕生し、羽根の生えた害虫が産卵にやってきて大繁殖する事になる。

 散布液でなくとも、ヒバ(アスナロ)のような揮発性物質を持つ庭木などを刈り込んだ時に、刈り取った茎葉を畑に持ち込んで害虫の大発生を招く事もあるので注意されたい。