ヤーコンの使い途

困ったお野菜・ヤーコンの新メニュー


 「ヤーコン」ってなに?・・・と言うヒト向けの説明はしませんよ。
 ・なんとなく苗を買って植えてしまった。
 ・体に良いって云うので、通販で買っちゃった。
 ・断り切れなくて、貰ってしまった。
・・・人たち向けのコーナーでありんす。

 ヤーコンという野菜を日本に紹介した種苗商の「改良園(←社名です)」では、各種の調理法を紹介していますが、細切りして油で炒めた「きんぴら」以外の料理は、「もう、沢山」と言われてしまうものばかりでした。
 当園では、5年ほど栽培法と調理法の工夫を重ねましたが、どうにもならずに種芋を絶やしてから15年程経って忘れた頃に、無理やり苗を戴いてしまった次第。

 ホームセンターで苗を売っているからと云うのが真相でしょうけど、巷では意外と家庭菜園での栽培が流行してるんですね。
 相変わらず、どうやって食べたらいいのか判らないという、不思議な野菜のままのようです。


手始めの注意

 収穫直後のヤーコンは青臭さがあって不味いので、必ず1箇月以上貯蔵してから使いましょう。
 多肥にすると青臭さが増します。特に生育後半での追肥は厳禁です。


 解決編・その1「福神漬け」

 語源は良く知りませんが、「七福神」にあやかって7種類の具を漬け込むのでしょうか?
 はじめから全部仕込もうとすると気苦労も多いので、廉価品の大根ばっかりのような物を買ってきて、混ぜる(増量剤にする)事から始めたらいかがでしょうか。
 購入した福神漬けに、いちょう切りにしたヤーコンを加えるのですが、切り片が大きすぎると食べにくいので、いったん一片2cm程度の棒状(断面は三角が良い)に切ってから薄切りにします。このまま混ぜたのでは水っぽくなるので、塩を振って1晩置いた物を混ぜます。
 購入品に対して50%以上になると、塩だけでは味が物足りなくなるので、薄口醤油を使ったり、砂糖少々と好みの調味料を加えて下さい。市販の福神漬けの増量剤として少しずつ増やしながら味付けの工夫をして、最終的には購入品の10倍に増やす用になれば、もう、買わなくて済みますよね。
 もともと、レンコンのような食感と言って売り出したものですから、非常に相性が良いようです。

 ヤーコンの処分(^^;)に困って居る人は、たいてい家庭菜園の主でしょうから、夏場にキュウリが取れすぎて困った時などに塩漬けして貯蔵したものを、ヤーコンの利用時に塩抜きして一緒に混ぜると、さらに美味しくなります。 


 解決編・その2「(名称未定)」

 これもまた、レンコンの代用品としての活用です。


関連する話題

(1)イヌリンは糖尿病に効く・・・というネタの真相

 イヌリンと言うのは、単純に消化の悪い多糖類と言うだけの物質で、流行の言葉で言うと「食物繊維」や「オリゴ糖」の一種です。

 「食物繊維」の定義は、「食品成分のうち、ヒトが生来持っている消化機能では消化吸収できないもの」なのだそうで、ジャムを固める成分の「ペクチン」や蜜入りリンゴの蜜の正体といわれている「ソルビトール」も食物繊維です。
 以前は水溶性の成分は食物繊維として認められなかった時代(1980年代の前半頃)もあったのですが、大塚製薬の「ファイブミニ」を商品化するに当たって、政治力を駆使して厚生省(当時)に交渉したとかの歴史があるようです。
 このうち、「ヒトが生来持っている消化機能」と云うのが曲者で、腸内細菌が分解してくれるものは含まれません。
 よって、食物繊維が不足すると、大腸に届くまでに全部消化吸収してしまうので、腸内細菌のエサが不足してビフィズス菌などは減少します。

 食物繊維であればなんでもよいというわけではなく、消化機能だけでは消化できないけれど、腸内細菌のエサとして役立つものが必要で、「オリゴ糖」が脚光を浴びている次第です。
 ちなみに、ビフィズス菌だけに限ると、殆どのオリゴ糖製品を摂取すれば腸内で幾分は増える様なのですが、他の細菌も増えるために芳しくはありません。オリゴ糖の中でも、「乳果オリゴ糖」は選択性が高く、ビフィズス菌だけを増殖させるそうです。

 話が長くなりましたが、「イヌリン」が「糖尿病」に効くという触れ込みの正体は、「食物繊維」として他の糖類の吸収を妨害するので、ダイエット効果があり、結果的に血糖値の上がるのを抑えられた人も居る・・・ということのようです。

(2)オリゴ糖で下痢をする・・・という体質

 多分、体質ではなくて、摂取順序の問題であろうと思います。

 身の回り限りの調査ですが、オリゴ糖のシロップ等をを摂取した後、概ね30分以内に食事(固形物)をすると激しい下痢をしますが、同じ人が摂取の順序を逆にしたり、食事中やおかずに混ぜた状態で摂取したのでは下痢は起こりません。
 通常、摂取後2時間経つと食事をしても下痢をすることはありません。

 世の中には「洗腸マニア」と云う人たちが居て、「スイマグ」と云う商品名で市販されている軟下剤(主成分:水酸化マグネシウム)の一気飲みでわざと激しい下痢を起こさせるのですが、これも体質によって下痢の程度が違うと言われています。
 試した見たところ、全く同じ現象が起こりました。
 ちなみに、「スイマグ」は西式医学と呼ばれる流派で重用される薬品で、近所の内科医院でも先代の姉に当たる医師が胃潰瘍をはじめとして極めて広範囲の疾病に処方していたそうです。(私の胃炎にもよく効きました)