夏季の高温時に潅水を行うと、一次的にカリウムの欠乏を起こし、主として葉縁に日焼けを起こす事がある。
直接水が掛かった部位では数時間で発生するが、1〜2日経った昼休みの時間帯に突然発生する事もあり、放置すれば進行は停止するが、水分が不足して発生したと誤解して追加の潅水をすることで症状を重くする事も多い。
体内のカリウム濃度は潅水直後から徐々に低下して発症に至り、数日で回復するので、症状が出た後の葉汁分析では判定できないことが多い。
潅水の時期と前後して強風などの被害があると、風害として片付けられる事もあるが、風当たりが強くて枝葉の折損が多い場所ではなく、南側の日当たりのよい場所で被害が多かったり、葉が千切れずに枯れた状態で残っている事などから区別できる。
汁液中のカリウム濃度が回復するまでの日数は、土質・草生の状態・潅水の方法などで大きく変わる。
【写真集】以下は全て600×400pixel。窓サイズに応じて伸縮します。

モモ(あかつき)。南側から撮影。奥の方、北側の樹は被害が少ない。
風害による折損を併発していたので、教えたんだけど、潅水の害とは信じてもらえずに追加潅水を強行。
幸いにも直後に雨続きとなり、園主は「水やりして損した」とおっしゃるが、これ以上枯らさずに済んだアンタは幸せ者ヨ!

(左)別宅の園地。時間が経って、焼けた部分が脱落した後の様子。
(右)自宅の台木採取用樹。樹上潅水の翌日で、このまま枯死した。
ブドウ(巨峰)。見様によってはとってもキレイ!
棚仕立なので南北などの方角による被害の差は少ない。道路に面した北側から撮影。
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