参考書・引用書




前田正男:原色作物の要素欠乏・過剰症

初版:1968  版元:農文協

出版当時、画期的と絶賛され、写真・症例は類書中最多。1979頃改訂版が出てたはず。

が、カラー写真の印刷ずれがひどく、唯一の欠点と評された。印刷の悪さは改訂版になっても変らない模様。あんまり売れなくて刷り直したものが出回らないだけかも?

肥料要素別に整理されている。




清水武:原色 要素障害診断事典

版元:農山漁村文化協会

初版:1990

作物別に整理されたカラー写真多数。掲載事例はすべて水耕栽培によって人為的に発生させたもの。

カラー口絵のほか、解説貢には作物毎に1枚のイラストにまとめた診断ポイントが載せてある。
 入門書としては判り易い反面、人為的な単独欠乏・過剰なので、拮抗・相助作用が排除されており、現場の症例と乖離している事もある。これだけをもって診断するのは危険。
 急激な環境の変化によって、単独要素の欠乏・過剰が生じた場合の事例集になっている。




渡辺和彦:原色 生理障害の診断法〜野菜・果樹・花・作物

版元:農山漁村文化協会

初版:1986

同じものが、農業技術体系・土肥編にも収録されています。(索引が別売りなのが難点。単行本で買えば、もれなく索引も付いて来ます。)

指導員・普及員向け

掲載されている化学分析法は、これでもかというほど簡略化されて現場向きですが、ある程度の予備知識とか実習の経験がないと、ちょい危険(診断の間違いと人身事故)を伴います。




八木 博:新版図解 土壌検定と肥料試験

版元:博友社

初版:1973

実験法の解説は、富士平工業から発売されている「FHK式簡易土壌検定器」の使用を前提にしたもの(推定)が中心。
 メーカーに問い合わせたところ、全農納めで、農協を通じてしか売らないそうです。キットとしては多分一番安価

 先の「渡辺和彦:原色 生理障害の診断法」と原理が似たものを使っているので、併せて読めばかなり役立ちますが、いかんせん時代が古いので現在使用できない(専門業者への依頼が必要な廃液の処理が必要になる)試薬も登場します。
 あの時代は、じゃんじゃん川へ流していたんでしょうねぇ・・・と云う回顧と反省をするのにもどうぞ。




農業技術体系・土肥編

版元:農山漁村文化協会

加除式で、いつまでも古くならないのが売りですが、本体購入費のほかに毎年1万円ほどの追加費用が掛かります。有料のインターネット版もあって、こちらは土肥編以外にも全シリーズと月刊誌の閲覧まで出来て、年会費1万円・・・さあ、どっちを選ぶ?。

加除式というのは、差し替えられる様に2穴開いた紙片を紐で綴じただけなので、本気で使った日にはすぐにバラバラになります。
 




丸善・理科年表(2000年版)

一家に一冊! 何かと便利なデータ集。文庫本サイズ(ただし分厚い)の普及版と大判、及びCD版がある。

気象や天文以外のページは毎年変るものではない・・・と思ってたら、けっこう移り変わりがあるので、国語辞典同様に最低でも10年以内には買い換えましょうね。




化学同人編集部:実験を安全に行うために(正・続)

初版:1977

実験に必要な基礎知識が満載の小冊子

安価ゆえにおすすめ。本気でやるなら各地の有名大学の研究室で編集・発行しているマニュアル本の方が詳しいですが、かなり高価です。




奥田 東:第3次改著・土壌肥料総説

版元:養賢堂

初版:1961

 副題に「わかりやすくかきなおした」とあり、図表などのデータを大幅に削除して薄くなった。
 内容が思いっきり古いので、最初の1冊にはどうかと思うが、定番本らしいです。

 農文協発行の月刊誌「現代農業」の編集部内での愛読書らしく、土壌肥料で引用される他社の刊行物はこれ一本!




三好 洋:土壌診断法〜作物別観察・調査・分析

版元:農文協<。初版:1978

新刊当時に定価で買いましたが、最近、某中古本チェーン店にて、100円で大量に並んでいたのを数冊購入してお土産代わりに配りました。(版元で処分したのかな?)

水田の話題が大半で、ミカンと桑が目立つなど、時代を感じさせます。




TOMATEC・肥料ニュース

東鑵マテリアル・テクノロジーという微量要素肥料メーカーの広報パンフレット。

ほとんどのメーカーは伝聞やうわさの類を掲載しているだけ(「〜と、言われている」形式)ですが、私の戴いた物の中では最も良心的で、緻密な検証が行われています。症例写真も豊富

肥料本体の販売ルートは全農のみのため、市中の一般肥料店では購入できません。




藤原俊六郎・安西徹郎・加藤哲郎:土壌診断の方法と活用【付】作物栄養診断/水質診断

版元:養賢堂  初版:1990

 対象が中途半端な位置づけで、How-To ではなく、どちらかというと研究者向けなのに、入門書をめざしたような構成。

他の入門書と異なるのは、どのような方法で実験して、どんな知見が得られるのかを解説しているので、トレーニングには最適。
 How-To本には無い周辺の基礎知識を網羅してあるので、実践家を目指す人向けの土壌学入門書としてオススメします。




農林水産省農業環境技術研究所編:微量元素・化学物質と農業生態系

版元:農文協。初版:1996

土壌・大気・地下水などの環境汚染の現状や、農薬や産業廃棄物が生態系にどう関わっているかを研究した論文の集大成。
 ダイオキシンに1章を割いているほか、家畜と銅の関係も詳説。

一般の肥料学に登場しない必須要素以外の元素にも焦点を当て、工業原料としての資源にも言及。

どこから手を付けていいのか判らないときの取っ掛かりになる本。これ1冊で何かを学ぼうというのには不向き。




熊田恭一:土壌環境

版元:学会出版センター  初版:1980

基礎農学シリーズ-1. 全14巻の予定で刊行されたものの、なかなか出なくて、待っているうちに頼んでいた本屋さんが店じまいして・・・続きはどうなったものやらという、気がかりなシリーズの第2弾

初学者向けの「○○概論」「○○総説」といったタイトルのものは当時、養賢堂や朝倉書店などのものが定本と云われおり、殴り込みを掛けたとまで評された意欲作(?・・・まさかね)。とりあえず土壌学の入門書として当時、最も新しい研究成果を取り入れた入門書でした。




高橋英一:ここまでわかった作物栄養のしくみ

版元:農文協  初版:1993

同じ著者による「作物栄養の基礎知識」の続編。
 前著のような、すぐ役に立つ本というのではなく、どちらかというと教養書。

内容は、光合成、窒素同化、ミネラル要求性の進化、養分吸収のしくみ




農林水産省農産局農産課・果樹花き課監修:
  作物栄養診断カードU

版元:全国農村教育協会  初版:昭和59年(っていつ?)

 B6サイズのカード式で無駄に丈夫!、表に写真、裏に解説というのが80枚入って、税別2700円(1990年頃のお値段)でした。

版元(全国農村教育協会)の通称を全農教というんですが、箱の表にド〜ンと「全農」と書いてあったので???と思ったら、企画が全国農業協同組合連合会、いわゆる「ノーキョウ」でした。

Uの果樹編しか持ってませんが、Tが花卉・野菜編です。

とってもいい写真使ってます。掲載漏れの分の続編が欲しいです。

<  綴じリングもオマケで付いてますが箱に入らなくなるので、使わないでいた所、貸し出した折に順序がバラバラになって返ってきたため、目次カードから必要なものを見つけるまでが大変!
 たぶん、2〜3枚無くなってます。これがカード式で唯一最大の欠点。




農芸化学実験書 京都大学農芸化学教室編










・・・このページ、飽きた。