| 毎年のことながら、今年もクリスマスがやってくる。子供の頃は、家族で過ごすのが習慣だった。ワタシが今でも忘れることのできない、クリスマスの思い出。 タブン、小学生になる前の年だったんじゃないかなぁ。4人家族で、割と静かにクリスマスを楽しんでいたように思う。ワタシの記憶は、家族でのほほんとしているところに、玄関のチャイムが鳴ったところから鮮明に残っている。
「ピンポーン」という音に、ワタシがアレッ?と反応して両親の顔を見た。両親はニコニコして、ワタシに玄関に行くように促した。タブン、お客さんが来ると、ワタシはバタバタと走って見に行くタイプだったに違いない。きっと、いつものようにワタシは玄関に行ったんだろうな、と思う。
玄関を開けると、サンタクロースが立っていた。子供だったから、視線が顔まで届かないうちに、サンタクロースがワタシにプレゼントを差し出した。赤い服と、白いひげ。これはまさしく、サンタである。頭の中は真っ白になり、それでもプレゼントだけはしっかりと受け取った。
たぶん、声にならない声で「貰っちゃった」と両親にプレゼントを渡した。開けてごらん、というのできれいな包装紙をひらくと、『ひらがなと数字が磁石になっていて、ペタペタとボードにくっつけて遊ぶ、いや、遊ぶというか勉強するヤツ』が入っていた。少しがっかり。でも、びっくり。
社会人になってからは、最初に勤めた幼稚園がカトリックの幼稚園で、お遊戯会の代わりにクリスマスにはキリストの生誕劇をやったりした。職員の義務として、クリスマスのミサにも参加させられたりしたこともある。教会のお御堂で、クリスマスのミサ。内心、早く帰って友達と遊びたい気持ちなんだけど、それなりにおごそかな気分になってしまったりする。幼稚園を退職してからミサに行くことはなくなってしまったけれど、時々ふと、また行きたいなぁ〜と思ったりする。
恋人と二人きりで過ごすロマンティックなクリスマスも楽しいけれど、友達と集まってワイワイとパーティーする方がスキかもしれない。家族でクリスマスを過ごすことはここ数年、ない。
それでも、毎年クリスマスの時期には嫁にいった妹も集まって、ワイワイとプレゼント交換をしたりして過ごす時間を作っている。去年は、フィンランドからサンタメールが来た。母上がワタシに、と用意してくれたものだった。サンタからの手紙もウレシイけど、母上が今でもそうやってワタシを楽しませてくれることがウレシイ。
ワタシが子供の頃に出会ったサンタは、次の日、ワタシの通う幼稚園にやってきた。営業の途中、サンタの格好のままでやってきたのだろうか。職員室に入って、すぐに帰ってしまったから。
窓の外から、サンタが乗ってきた車を見た。家族でよく行くおもちゃ屋さんの車だった。運転していたサンタは、そこのお店のヒトだった。
夕べは、ドキドキして顔を確認することが出来なかったが、窓から見下ろすと最初に顔を見てしまう。子供を喜ばせるため、大人はいろいろ考えるんだろうな。けど、ちょっと間違うと子供に現実を見せてしまうことになる。子供も、子供なりに大人には気を使うからね。
サンタクロースがいるって、信じるフリをしなくちゃいけない。結局、お互い気をつかってクリスマスを迎えるのだ。
2001.11.27
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