泣く
 ワタシは女優なので、感情的になるとスグに涙が出てしまう。映画なんか見たりしたら、もう「シクシク」どころか、主人公の気持ちになりきってしまう分「オイオイ」と泣いてしまう。
泣かせるアイテム「子供」「動物」なんかを見ると弱い。「ベイブ」という子ブタの映画は、飛行機の中で見たのだけど、それはもう「サメザメ」と泣いた。ワタシは、涙はあんまり拭かない。だって、涙を拭く自分を客観的に「ワタシ、感動して泣いてる」と思うことでまた、泣けてくるからだ。ワタシはアホか。まぁ、鼻水くらいは時々拭くけどね。それにしても、あんなところでそんな映画を見せるな。

 「女は泣けば済むと思ってる」と思われるのがイヤなので、極力ヒト前では泣かないようにはしてる。特に男の人の前でだけは泣きたくない。もっとイヤなのが、恋人の前で泣くこと。だから、ビデオで映画を見るときは離れて座る。テレビの明かり以外は消す。そして、何度も見てストーリーを理解している映画を一緒に見る。新作はあまり選ばない。泣けるポイントがつかめないからだ。泣けるポイントが分からないと、ツボにはまってしまった時にそこから抜け出せなくなって結果的に「オイオイ」してしまう。泣いてるのを悟られたくないのでヒトリで苦労して疲れてしまうのだ。我慢しながら泣くと、頭が痛くなる。おそらく、泣くという行為は酸素をタクサン必要とする。泣いてる時に深呼吸しても上手に息が吸えない。だから、静かにこっそり息をする。酸素が十分に身体に入っていかない。すると、頭痛が始まる。なんでこんなことで頭痛を起こさなくてはならないのだ。

 一緒にビデオを借りるときは「これ面白いよ」「これオススメだよ」と言いながらビデオを選ぶ。「見たことないのを選ぼうよ」と言われるが、見たことないのは頭痛を引き起こすかもしれない要素が隠されてるかもしれないので、あなどれない。一度でも見たことのある映画ならば、ここぞという時に「今ごろブッシュ元大統領はどんなことしてるのかなぁ」とか「ツンドラって文字だけ見ても寒そうだよなぁ」なんてことを考える。感動する場面に違うことを考えなきゃいけないような映画の見方は映画通としてはオススメできない。
だったら、素直に泣けばいいと思うでしょ。
でもね、たとえ原因がなんであれ、泣いてる自分を見せることが悔しくて、その悔しさでまた泣けちゃうんだよね。いろいろな葛藤があるわけよ。
「泣く」のは難しい。

2001年1月6日

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