転校生
 ワタシはわりと新しい環境に入るのが楽しみで。小学校と高校と2回の転向を経験してるんですけれども。

 転校生っつーのは、最初は珍しいからクラスのヒトがわーっと寄って来て人気者扱いされるらしいです。そんで、本当の人気者っていうのは、最初の珍しさがサーっとひいてから、その転校生本来の魅力だのなんだので自分の力でヒトを寄せる力があるかどうかだって。

 小学校5年生の時の家庭訪問でね、担任の先生がプリントを配って歩いてたんですよ。各家庭に。
どんなプリントかっていうと、クラスの人気者調査ってヤツで。
家庭訪問が始まる前に、担任の先生が「クラスで一番仲良しの友達を1番から3番まで書いて」って紙を配ったんだよね。家庭訪問が始まった頃から、「クラスで一番の人気者はなおちゃんだったよ」という噂が。

 で、その担任がどうやってその集めた紙をもとに人気者を出したかっていうと、1番の仲良しに選んだヒトは1点。2番目に仲良しのヒトに選んだヒトを2点。3番目に選んだヒトを3点っていうふうに点数をつけていたらしい。ワタシ、7人のヒトに3番目に仲良しのヒトのところに名前を書いてもらったから27点。27点もらったワタシが一番人気者だってことになっていたのさ。

 なんかそれって、点数のつけ方間違ってないか?とか。素朴にギモンに思うわけですよ、子供ながらに。転校生だったんだよね、その時。ワタシ。4月ってさ、まだナンニモわかんないわけ。きっと、「適当に転校生が入ってきたから3番目あたりに名前書いておこうかな、友達になるかもしれないし、ならないかもしれないけどさ」ってな感じで名前書かれたんだと思うよ。っつーか、もう絶対それしかない。3番目のとこに書かれたヒトが1番目のとこに書かれたヒトよりももらう点数多いんだもん。しかも、その担任は誰が誰を選んだかっていう一覧表まで作って配ってる。

 嬉しくないから、それ。全然嬉しくないから。だって、一度も話をしたことないヒトが3番目に仲良しの友達のとこにワタシの名前書いてる。っつーか、仲良しを3人選ぶという発想自体わからない。しかも、クラス替えしたばかりの4月に。ワタシなんて仕方ないから、親切に音楽室とかの場所を教えてくれたヒトの名前を義理で書くしかないじゃん。

 あ、でも結構楽しかった。転校生になることは。

2002.11.1

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