
えっと・・・解体を終えると各部品になるわけですが
クマは捨てるところがないと言います
猟師としても貴重な山の資源を捕ったからには
最大限利用してやらないと供養になりません 山で殺して
持ち帰りもしないのはもっての他です 変に心を入れなくても
いいのですが せめてその時くらいは尊敬してうやまう気持ちを
持ちたいものですね。われわれは動物用のお経をあげてやります。

クマの部品つまり毛皮・頭骨・牙・爪・脂肪・骨類・腸・胆嚢・筋肉
足のゼラチン・肝臓、などに分けそれぞれに処理します
毛皮は皮に付いている脂肪をなるべくそぎ落とし粗塩をたくさん
振って梱包しなめし屋へ郵送します 剥製にするのには外観が
復元できるように部品を付けたまま郵送します
なめし料はもちろんけっこう高いものです 自分でなめすには
技術もさることながら重労働をしいられますね。
それでいて出来映えは堅くなり壁に掛けるるくらいになってしまいます
なめし終わった皮を私は冬の就寝に使っています この皮は
特別で、山に餌のならなかった年に捕った物ですが首から背中の
そうとう下まで下毛と言い暖房目的の細くて暖かな毛が
生えていました 普通の毛皮は剛毛と言い体を防御する毛が
表面を覆いきらきら光って見えます 下毛も生えていますが
一見してみえません この特別な毛皮を敷布の上にしいて寝ると
暖かくてこたえられません 暖かさはシカや手に入れば
カモシカなどのが上ですがシカは毛がパイプ条になっていて切れ毛
で毛だらけになってしまいます
これは頭を立体化させたやつ
価値は値段に換算するのが解りやすいので次のコーナーで紹介します
頭骨はかしら肉をそぎとった後大きなバケツや鍋に入れてぐつぐつ
煮ます 残った肉や薄皮を取れやすくする為です そいでは煮て
を繰り返しだいたい骨だけになるまでやった後 白く仕上げるために
薬ずけ作業を繰り返します または 微生物を利用して白くあげます
歯や牙が抜け落ちるのでなくさない様に気をつけます 組合わさった
骨も分解してバラバラになるので後で組めるようによく観察すること。
一部の村では昔ながらに魔よけとして玄関に飾ったりトロフィーとしてや
研究用・観察用ということになります もったいないけど牙を抜いて
これが迫力のあるペンダント・装飾部品になります
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爪も月の輪クマは黒くて鋭いものです
1mくらいのクマでも爪は見えてる部分で長さ3cmもあります
普通は剥製なり平なめし皮に付けておきます
木登りするときにちょっと引っかけて体の重さを支えるくらい
ですから頑丈なものです
前足の爪
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骨類は今でも漢方薬になり需要があります
たぶん細かくしてエキスを薬化するのか 細粉化し直接使うのか
どっちもありだと思います 骨太でかなりの重量比があります
その分肉が取れないわけになりますね
前足の造りは人と似ていて大小2本の骨がクロスしていて
ようするにひねる事ができるわけです 足にもなり手にもなる
ってわけです 超べんり〜。
まぁ 私もきつい登り斜面では手を足にして四駆に切り替えますけど

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脂肪を付けます 防寒はいざ知らず春までの絶食に
備えるわけです 雌は冬眠中に2頭の子供を産みますそして
2年間子供を連れ回し教育をするようです
必ず2年2頭でなくてその年の餌の量が左右するようです
そそ。脂肪は皮の下にそうとう厚く付いています それを無駄
なくそぎとり湯煎、またはとろ火で気長に油分だけを抽出します
内臓内にも少し脂肪が付いていますが 一説ではこっちの方が
上質だとか・・量が少ないからそう言われるのかはわかりません
この抽出したクマ油の効能が体験してすごいです。
昔のがまの油売りのもんくではないですが広範囲に確実に効きます
普段は冷蔵庫に入れて半永久的に保存できすし緊急用としても
常備薬としても最高級です 効能としては皮膚病関係は
しもやけ・あかぎれはもちろん 蚊刺されじゃなくてかゆい時とか
とび火 ささくれ そこまで言うと浅い切り傷・擦り傷はもちろん
口内炎や切れ痔などにも食べられるほどですから安心して外用
できます

上のナイフは全長40cmの精肉ナイフです(手作り)
あら 大事なことを忘れてました クマ油の最大の効能は
やけどです 切断トーチの強力な炎で間違って顔を焼いた人が
おりました 全体を焼いてしまって駆け込んできたので
取りあえず手をきれいに消毒して1回塗ってから氷であちこち
30分ほど冷やしてからもっかい 塗りました 痛くて
しょうがなかったのは冷やしてる間で後はスーとひけて
それから朝晩塗っていたら 治りも早くて後もきれいで
のこらなかったですね。 やけどってけっこう痛いものです
けど 塗った塗らずは大変な差があります もちろん塗るとき
ばい菌を入れてはいけません。 (*^-^)
←これは120gを密閉容器に入れた物です
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クマの胃 つまりクマの胆嚢ですそれを注意深くはがし取り加工します
生の物の胆汁の出口を糸でしばり固形になるまで乾かすわけです
乾かし方もけっこう技術がいり、よくできたものは生の時の物の
1/3ほどで仕上がります この胆汁が濃縮した固形物を少しずつ
削り(みみかき一杯)お湯に浮かべたり 苦みが平気なら
そのまま口に入れ水で流します 漢方系では最高級で速効の威力が
あります 効能は消化器系の痛みやもたれは速効効果があり
持病を持った方も消化作用を通し体が中から調整を初めますので
大昔から重宝にして高価で取引されてきました
金の値段と同じと一昔前は言われましたが現在では絶対量が
ないのと金が下がったのとでいっそう高価になりました
クマの胆汁に付いてお話します クマの付き場を探していますと
クマの好きな場所にはフンが置いてありますが アラレちゃん
よろしく小枝で取って鼻のそばに持ってきても全く臭いがしないのです
初めての人はびっくりするほど無臭です 草食であるシカや
カモシカのフンはとても臭いものです ましてや雑食のイノシシ
など耐えきれないほどです キツネやタヌキもしかり クマも
沢ガニや昆虫類 時にはシカなどを追いかけて捕まえて餌に
します のろまと思ったら大間違いです で、
多少の動物性のものを食べても臭いはほんのわずかです
秋にリンゴ畑を荒らして腹一杯りんごだけを詰め込んだフンは
やはりりんごの臭いがしますがわずかです。なぜでしょう?
全ては消化液のせいではないでしょうか 腸の長さで言ったら
草食獣にはかないませんし 雑食で言ったら泥さえ食うイノシシに
負けるかと 思いますし・・

そこら市販薬にクマの胃なんてのがありますが 単に雑食動物
豚やイノシシの胆嚢成分でしょう それか100の内0.001くらい
クマの物が入ってるかもしれません 絶対量から言って 値段から
言って純粋なクマの胃でないのは明らかです
それだけ貴重な物と言っておきましょう。
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TVでアフリカなどの肉食獣が草食獣を食べ始めるときはどしても
内蔵から喰いますよね 食べやすいのもありますが やっぱり
うまいのです クマも一番うまいところは腸でしょうね
(いや とっておきの場所がありますが教えません(゜_゜i)
解体の時気をつけるのは胆汁を漏らさないことです 胆汁が
内腹で漏れると一番うまい腸が苦くなります 洗ってもどうも
苦いのです それはさておきクマの腸ほどうまいものはありません
クマのモツ煮は味付けはどうでも素材そのものとアブラが
いい味をだすのでは と思っています。 まあ これは
猟師が喰ってしまうので 出回ることは絶対ないでしょうけど・・
付け加えますが同じ料理の仕方なのに シカ、イノシシはうまいと
思った事はありません もしかしたら 臭みのせいかも知れません
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クマ肉は出世肉とも言われ 貴重で高い肉を門出を祝って
喰うと言ったところでしょうか・・
由縁はいざしらず クマ肉をクマらしく食うには焼き肉を
おすすめします できるだけ薄く切りわずか焼いたら
すかさず口へ・・・醤油を付けてもたれを付けてもいいのですが
最初は何も付けずに食べてみてください なんと甘いことか
そう、あぶらが味覚にすると甘く感じるようです
温泉地などでひたすら煮込んだクマ肉を柔らかいだの
言いながら食べる風景を目にしますが 煮込んだら素材が
なんでもたいしてかわらないでしょう 煮込んで一番うまいのは
肉屋で売ってる豚肉のような気がします (゜_゜i)
でも 中途半端に煮るとクマ肉はゴムのようになってしまします
うまいどころかアゴを鍛えてる様なことになってしまいます
なにか料理的な秘策があれば別話しですけどね。
みなさまも死ぬまでに1度本物のクマ肉を食べてみてください
長生きできるかもしれません←これは確認できないのがミソです。
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