クロアチアひとり旅


     「ドブロヴニクを見ずして天国を語るなかれ」。そんなバーナード・ショー
       の言葉に惹かれ、クロアチアに行って来ました。スペインに続いてお友
       達との気安い旅です。ちょっと高いのですが、成田からの直行便がある
       というのでそれを利用したのが正解でした。
       サッカーのW杯で一気に有名になったクロアチアですが、魅力あふれる
       美しい国でした。

  出発が北京オリンピックとちょうどぶつかりました。成田
  では北京に向かう選手たちと一緒でした。陸上5000メ
  ートルの小林さんを見かけ記念撮影をパチリ。
  クロアチアにはJALの直行便で12時間。午前10時25
  分に離陸、ザグレブに午後3時35分に到着しました。
  ヨーロッパ内のトランジットがあるとホテル着は深夜、未
  明になるケースが多いのですが、とても楽でした。
  バスタブもエアコンもない古いホテルでしたが、ザグレブ
  の市内は建設ラッシュでした。
  真夜中に目が覚めると、雷と雨、風が猛烈。明日の市内
  観光はどうなるのかなと心配でした。
  朝起きると心配した天気は曇り空。18度ぐらいの快適な
  気候で、夏とは思えないほどでした。
  市場は果物がいぱい、魚売り場のおばさんが気軽にポー
  ズをとってくれました。

 クロアチアの首都はザグレブ。人口80万人の都会です。
 クロアチアの英雄、イエラチッチ 総督の名前を取ったイエラ
 チッチ広場周辺がが観光の中心です。カフェやショップなど
 が たくさんあり、観光客がゆったりとコーヒーを飲んでくつろ
 いでいます。
 広場から少し行くと「石の門」と呼ばれる中世の門がありま
 す。門を入ると礼拝堂があり 祈りを捧げるひとがいました。

  ザグレブ大聖堂(上)。ザグレブの
  シンボルで聖母マリア大聖堂とも
  呼ばれる。

  市庁舎(左上)

  聖マルコ教会(左)

 ニコラ・テスラのレリーフ。クロアチア生まれのセルビア人で
 電磁波の研究で知られる物理学者。彼が発明した誘導電動
 機の原理を利用して扇風機、冷蔵庫、ミシンなどのモーター
 などが作られている。生誕150年を記念して新しい銅像も
 作られた。

   中世の街並みが残る丘の上の旧市街から新市街に下ってくるとイエラチッチ広場の
   泉があります。クロアチアは夏はヨーロッパの人たちがたくさん観光にやってきます。
   泉には写真撮影用の美しいモデルがいました。
   広場のカフェでカプチーノを飲みました。12クーナ(約280円)でした。ちょうど観光
   用の青いトロリーがやってきました。

   8月15日はクロアチアでは聖母被昇天の祭日。
    そのお祝いの名残でイタリアから来た人たちが
    聖母被昇天大聖堂の近くの広場で、民族衣装
    姿でフォークダンスを楽しんでいました。

    聖母被昇天大聖堂はネオ・ゴシック様式で高さ
    100メートルを超え、聖マルコ大聖堂と並び、ザ
    グレブのシンボルになっています。
    大聖堂の中のステンドグラスはその美しさに目
    を奪われました。

   13時25分にザグレブをバスで出発。スロベニアのブレッド湖へ向かう。きょうの宿
    泊地はブレッド。
    「わあ、きれい」。みんなの歓声が上がりました。崖の上にお城がそびえています。
    ロマンチック街道のイノシュバンシュタイン城のようです。

    4時頃ホテルに着いたので近くのサイクリング屋で自転車を借り、さっそく湖を一周
    した人もいました。私たちはぶらぶら湖畔を歩きました。ここは昔ハプスブルグ家の
    保養地でもあったそうです。青い湖、そこに浮かぶ小島、緑鮮やかな森と山…。
    絵のような風景が待っていてくれました。


   帰りにジェラートを食べました。クーナを渡そうとすると、お店のお姉さんが手を振っ
    て「ノー、ノー」。「エッ、どうして?」。ここはクロアチアではなくスロベニア。クーナは
    通用せず、ユーロだったのです。

    ブレッド湖。翌朝湖に浮かぶ小島に渡りました。環境に配慮して、プレトナボートと
    呼ばれる手漕ぎボートでしか渡れないのです。小島には聖母マリア教会があります。
    ここはスロベニア人憧れの結婚式のできる教会になっています。
    鐘を鳴らす。黒田清子(紀宮)さまもここを訪れ鐘を鳴らしたそうです。
    鐘は三回鳴ると幸せになる。でも、鳴らないひともいる。どうしよう…。
     クロアチアの旅で今回はスロベニアとボスニア・ヘルツェゴヴィナに立ち寄りました。
     ブレッドもスロベニアの町ですが、クロアチアに劣らず美しいところです。
     首都のリュプリアーナの街並み。

     リュプリアーナは小さく、美しい町です。長くハプスブルグ家の支配下にあり、
     そのせいもあって中世の街並みがここかしこに見られます。
     旧市街の丘の上にあるリュブリアーナ城に登ると街並みを眺望できます。

 きょうはブレッドからオパティアに向かいました。途中、アドリア海
 に面した港湾都市リエカに寄りました。リエカは川という意味。そ
 の縁で川崎市と姉妹都市関係を結んでいます。噴水の像のレリ 
 ーフに「友情」と日本語で書いてありました。
   アドリア海に面したプール。その横に手すりがあって
   降りて行くと脚だけアドリア海につけられる。
   「アドリア海だあ!」と感激!

   16の湖、92の滝が点在するプリトヴィツェでは雄大な自然を
   堪能した。きょうはもう5日目だ。アドリア海の”貴婦人”と呼ばれ
   るオパティア(修道院という意味らしい)を6時半にバスで出発、
   約3時間の旅です。

   自然そのまま手を加えない。倒木はそのまま放置されている。
   自然に朽ち果てるままにしているそうだ。
   それにしてもこの自然のスケールの大きさには圧倒される思い  
   でした。

   夏なので水量は少ないというが、滝からいくつもの流れが落ちて
   いる。その水の流れがなんとも言えない神秘の湖面を作り出して
   いる。
   ずうっとここにいたいなあ。

               プリトヴィツェの散策は木道を伝って歩いていく。

 プリトヴィツェ国立公園は1979年に世界遺産に登録された。
 しかし、ここもクロアチア、セルビアの内戦に巻き込まれ、
 一時は大きな危機にあったという。
 ここを棲家としていた野生動物も姿を消し、訪れる人もなか
 ったそうだ。

 体が洗われるような自然、透き通る湖を泳ぐマスの群れ。
 この美しい国立公園がいつまでもいつまでも残って欲しいと
 願った。

     シベニクも美しい港町でした。
     プリトヴィツェの大自然を味わった後、この町に来ると暑い。
     気温は30度を超している。しかし、ちょっと日陰に入るとそこは
     別天地。爽やかな風が吹きぬけ、汗もすっと引いて行く。


旧市街の共和国広場に面して
立っているシベニクの聖ヤコブ
大聖堂(右上)。1431年から
120年以上かけて建設された
ルネサンス様式の聖堂。
シベニクには古い教会がいくつ
もありました。

この日はスプリット、トロギールを巡った。スプリットもアドリア海
に面した町。海岸通りに古代ローマの宮殿があり、それを利用
して民家がある。遺跡と民家が共存している。
3世紀末、ディオクレティアヌス帝はここに宮殿を建てた。古代
の要塞都市だったが、皇帝の死後次第に忘れられて行き、い
つしか廃墟になっていた。ジュピターの神殿、皇帝の住居、皇
帝の廟などがある。


スプリットのすぐ近くに中世の名残
りを残す古都トロギールがある。
トロギールとはヤギのこと。
この町の観光の目玉は聖ロヴロ大
聖堂(左)。フィレンツェを思わせる
高さ47メートルの鐘楼がある。

 聖堂の広場には「ロッジア」と呼ばれるバルコニー風の建物
 があり、ロッジアの壁に祖国を守るためオスマン・トルコと戦
 った英雄、ベリスラヴィッチ総督のレリーフがあった。


 トロギールからいよいよ旅の最後、アドリア海の真珠と呼ばれ
 るドゥブロヴニクに向かう。途中、ボスニア・ヘルツェゴビナ領
 のネウムの町を通過した。

  今回の旅行は7日目、8日目はドゥブロヴニクに連泊、モンテネグロ、
  ドゥブロヴニクを観光した。
  旅の想い出を残そうとFinePixを持っていったが、途中でカメラがま
  ったく作動しなくなってしまった。
  「なあに、このカメラ!?」と思ったが、どうやってもシャッターが動か
  ない。
  残念ながら、最後の二日の写真がない。やっぱり良いカメラを持って
  いかないと旅が台無しになってしまう。

  8日目は夕方までフリーだった。ドゥブロヴニクの城壁をゆっくり散策し
  た。アドリア海がまぶしかった。その後旧市街のレストランでムール貝
  のリゾットを食べた。
  24クーナ、日本円で約500円ととっても安かった。
  昼食後アドリア海をボートで遊覧した。14人乗りで、ひとり10ユーロ。
  50分アドリア海を堪能した。

  クロアチアの旅は最高だった。


クロアチア旅行日程(2008年8月)

8月15日(金) 成田発(10時25分)
ザグレブ着(15時35分)
JL8825
  16日(土) ザグレブ〜ブレッド バス(107km) ザグレブ市内観光(聖母被昇天大聖堂聖マルコ教会、
石の門、イエラチッチ広場)
  17日(日)  ブレッド〜リュブリアーナ〜ブレッド バス(106km) ブレッド湖畔観光(聖マリア教会、ブレッド城)
リュブリアーナ観光(旧市街、三本橋、聖ニコライ大聖堂)
  18日(月) ブレッド〜ポストイナ〜オパティア バス(167km) ポストイナ鍾乳洞
オパティア市街散策
  19日(火) オパティア〜プリトヴィツェ〜
シベニク〜スプリット
バス(320km) プリトヴィツェ国立公園見学
シベニク市内観光(聖ヤコブ大聖堂)
  20日(水) スプリット〜トロギール〜ドゥブロヴニク バス(260km) スプリット市内観光(ディオクレティアヌス宮殿、大聖堂、ジュピター神殿)
トロギール市内観光(旧市街、聖ロヴロ大聖堂)
  21日(木) ドゥブロヴニク 市内観光(フランチェスコ会修道院、大聖堂、旧総督邸、ドミニコ会修道
院、スポンザ宮殿)
モンテネグロへ(コトル市内観光、聖トリフォン大聖堂)
  22日(金) ドゥブロヴニク発(21時25分) JL8828 出発までフリータイム
  23日(土) 成田着(16時15分) JL8828

戻る