東京の桜(2005年)

2005年、東京の桜は遅かった。
3月31日、やっと靖国神社のソメイヨシノが堅い
つぼみを開いた。「開花です」と気象庁の職員が
宣言すると、周囲から拍手が起こった。
昨年より13日遅い開花だった。
千鳥ケ淵は東京の桜の名所。皇居の緑、お濠の
青い穏やかな水。黄色い花が美しい。
モンシロチョウが1匹、ひらひらと横切って行った。
春は満開だ。
桜はどうしてこうも人を惹きつけるのだろう。
さくら、サクラ、桜、櫻…。
我が家の愛犬のお友達はさくらちゃん。
遅かっただけ、今年の桜はいつになく美しい。
淡いピンクの花が艶やかに咲き誇る。
長い冬をじっとこらえて待っていた分、思い切って
花をひろげたのだろう。
ひなびた田舎でひとり気高く花を咲かせる桜、お濠をバックに悠然と艶やかな花をつけるさくら、ビルの谷間でも桜は花開く。人々の心と桜は切り離すことが出来ない。
お濠に浮かぶボート。
下から見上げる千鳥ケ淵の桜は殊のほか風情がある。
ソメイヨシノは江戸時代、品種改良で作られた。
巣鴨の近くに染井という地名がある。
ぱっと咲いて、ぱっと散る。その風情が江戸っ子の
気風にぴったりだった。
歳を取ると、桜がいとおしくなるという。
あと幾度、この桜を眺めることが出来るのか?
翌年、桜に会えて、生きることの大切さをかみしめる。
かってフェアモント・ホテルがあったところは、今近代的な
マンションが建っている。
椿の真っ赤な花弁が濠端にいくつか落ちていた。
春には生命の息吹のようなエネルギーがある。
ストラビンスキーの「春の祭典」は多くの振付家の心を突き動かし、数々の名作バレエが生まれている。
春はいいなあ。
カタクリにギフチョウ。
我が家の庭にも春がやってきた。
スミレ、ボケ、レンギョウ、ムラサキケマン、ヤマブキ、ユキヤナギ…。一斉に咲き出した。


芝公園付近の増上寺、東京プリンスホテルからの桜もいい。東京タワーや近代的な高層ビルが桜とマッチして、いかにも東京の桜という感じがする。



定番の上野の桜。
人、ひと、ひとの波が桜の下を行きかいます。
寛永寺清水観音堂の紅枝垂桜もとてもきれい
です。


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