カヌーは最高! 清水國明氏のカヌーづくり教室に参加して


 以前からカヌーが欲しかったのですが、買うと20万から30万円もするので、なかなか手が出せずにいました。そのうち、清水國明氏の本を読んでいたら、手作りカヌー教室のことが書かれていました。毎年夏に行われていたらしく、しかも家族で参加できるということから、早速申し込みをしたらなんと九州の熊本県でやるということでした。そのときは茨城県に住んでいましたので、どうしようか迷いましたが(ホンのちょっと)、カヌーの欲しさについつい九州までカヌーを作りに行きました。以下はその時の様子です。


 カヌーづくりは、以下のような日程で行われました。自分たち家族は12日から参加したので、3泊4日でカヌーを作りました。カヌーの材料費などは費用に含まれているのですが、あとは自分たちでテントをはり、食事も自分たちでつくるというかなり過酷なキャンプでした。

<南小国ガイアランドで清水國明さんとカヌーを作ろう!>

● 日時:1995年8月11日〜15日(4泊5日)
● 場所:熊本県南阿蘇郡南小国町「ガイアランド」
● 定員:10組


1995年8月10日夜出発

 

 カヌーづくりに出発することを聞きつけ、友人家族がが見送りにきてくれました。これから1日以上かけて九州のガイアランドに向けて夜通し高速自動車道を走っていきました。途中、眠いときは奥さんと運転を交代し、大阪付近ではお盆の帰省ラッシュもありましたが、なんとか無事ガイアランドに到着しました。


1995年8月12日

 早速、カヌー作りが始まりました。10家族が参加したのですが、家が一番子どもも小さくてカヌーの作り手が足りないとのことで、スタッフの方が手伝ってくれました。これには本当に助かりました。たぶんみなさんの協力がなかったら、途中で挫折していたかもしれません。そのくらい、スタッフの方も一生懸命手伝ってくれました。感謝感謝です。
 さて、各テントでカヌーを2艇ずつ作りましたが、なんと自分のとなりはラッキーなことに清水國明さんでした。写真の奥に見える白いTシャツをきているのが清水さんです。
 カヌー作りは、まずストロングバックという中心になる角材に、フォームをつけ、そのフォームにストリップ材(細長い板)を下から順にフォームにタッカーで止めていき、その上に次のストリップ材を接着剤で張り合わせる作業を延々と行いました。

 このカヌー教室には、各局のTV局もきていて、清水さんの隣にいて、しかも茨城から車で来たという珍しい自分たち家族は結構撮影されたのでした。(10組中、自分たち家族以外はすべて九州の方々)

 ※ 放送されたTV番組
  ● フジテレビ系「来たぞ!熱血先生」
  ● RKB(福岡)、NBC(長崎)、RKK(熊本)、MBC(鹿児島)
    OBS(大分)、MRT(宮崎)、TYS(山口)
    「南小国ガイアランド 清水國明さんとカナディアンカヌーを作ろう!」

 片側のスリップ材が全部できたところで、前方、後方をサンダーでけずり丸くしました。

 

1995年8月13日

 清水さんの日程はきつい!この日初めて徹夜をすしました。今まで勉強でも徹夜をしたことがなかったのに、カヌー作りで徹夜を初めてしました。この後も徹夜がつづき、生まれて初めて2日間連続徹夜を体験しました。
 スタッフの方々も、交代で手伝ってくれ、とてもうれしかったです。
 両面ストリップ材を張り終えると、上側にフットボールラインというカヌーの底になる部分に今度はストリップ材を張り付けていきます。横と違って、先の部分を削りながら合わせていくので、根気いりました。性格的におおざっぱな私は、スタッフの方から「もう少し削った方が、いいんじゃないですか?」などと逆に心配されてしまいました。この夜、せっかく張ったストリップ材が、先のところでねじれて張り付けてしまったので、全部はがし、もう一度やり直すというアクシデントがあっありました。アクシデントといえば12日には、道具箱から道具を見つけているときにカッターの刃で右手の中指を深く切ってしまうというアクシデントもありました。最初から、前途多難な出だしでした。このころ本当に乗れるようなカヌーができるのかとても不安でしたが、たくさんのスタッフや清水さんの励ましでがんばることができました。

 この日の夜はさらにたくさんの方々が手伝いに来てくれました。若いスタッフの方が多かったので、参加者の中で一番若かった自分は大変励まされました。
 何とか底の部分も仕上がってきました。


1995年8月14日

 13日から今日も徹夜。ストリップ材が張り終わると、ストリップ材とストリップ材が接着剤で完全にとまるまでタッカーでとめていたタッカーの針をペンチで一本一本抜いていき、表面をサンダーで磨いていきました。
 途中、清水さんからアドバイスをもらっていますが、何をしていたのか記憶にありません。

 夜通しかけて、表面を磨きました。天候が悪く、急に土砂降りになったり、テントの周りをスタッフの方がシートを張って、雨よけを作ってくれました。
 疲労も絶頂にきていました。
 サンダーの粉が飛び散るので、全身木のくずで真っ白です。


 14日早朝、表面を磨き終わり、グラスマット、グラスクロスをかけてその上からFRP塗料を塗りました。FRPを塗るときに中に気泡ができないように真ん中から外側にしっかりとローラーでのばしていきました。

 カヌー本体のFRP塗料を塗るのが終わり、一休みと思いましたが、その間にパドル作りをしました。
 後ろではやっと言葉を覚え始めの青空(長女)が見ていました。このキャンプの間にパパはずっとカヌー作りのテントにいて、自分のテントにはほとんど帰らなかったので、「パパあっち」という言葉を覚えました。

 14日夜、表側の塗料がなんとか乾いたところで裏返しにし、ストロングバックをとりました。ここまでくると何とかカヌーの形が見えてきてうれしくなりました。この後、表面と同じように内側もサンダーで磨き、ガラスクロスをしいて、FRP塗料を塗りました。

1995年8月15日

 今日は、完成、その後進水式の予定である。いろいろアクシデントはありましたが、なんとか完成に近づいてきました。
 内側と外側にガンネルを取り付け、余分にでているところはジグソーで切りました。そのあと、シート、デッキ、ヨークなどを取り付け完成です。

 涙涙の完成の写真です。たくさんの方々にお手伝いいただき本当にありがとうございました。中にはカヌーを作らずボランティアで手伝いだけに来ていた方もいて、その方はずっと私のカヌー作りを手伝ってくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。また、天候などにも気を配り、細かな点で集中してカヌー作りに打ち込めるように毎日駆け回っていたスタッフの方々、何とお礼を申し上げていいかわかりません。このカヌーを自分が持ち帰ってしまうのが申し訳ないくらいにお世話になりました。

 無事浮かべることができました。家族も大喜びです。まだ1歳の青空も何がなんだかわからず、カヌーに乗っています。

 愛車デリカにカヌーをのせて、近くのダムに行くところ。前のランクルは清水さんのランクルです。

 この後、解散となったが、たくさんのすばらしい家族や素敵なスタッフの方々、そしてたくさんアドバイスを与えてくれた清水國明さん、本当にありがとうございました。また、素敵な思い出がひとつ増えました。このカヌー作りの間、清水さんは自分でテントをはり、他の家族と同じようにキャンプをしながらカヌー作りをしていました。つかの間の休憩時間も地元のイベントに参加したりと本当に頭の下がる思いです。
 この日の夜は、徹夜続きでめちゃくちゃ眠かったので、もう一晩ガイアランドでテントで寝ることにしました。



パパの部屋

家族の部屋


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