札幌は雪が積もっていた。
雪らしい雪として事実上の初雪と言える。
「夕張の山奥は絶対沢山雪が積もっているだろうなぁ〜」
と思いつつ、行くと決めたら行くしかない。飛び起きて準備開始。
家の前は約5cm程度の積雪、6時30分には予定通りタイヤ交換を
始める。直後、相棒のi君から
「雪で車が動かないので地下鉄で行きまーす。駅で拾って下さい。」
と連絡。
2年前に新調した油圧式のジャッキでタイヤ交換を20分で終える自
信があった。が、ねぼけて体が思うように動いてくれない。ボヤボヤ
しているうちに7時ちょういすぎにi君から今到着しました。の連絡。
その時点で3本目のタイヤ交換中。
「もうちょっとで終わるから連絡する。」と、作業続行。
高速道路で向かうことを決意しながら7時15分に新札幌へ。
ところが、
i君になぜか電話が繋がらない。何度かけても留守番電話サービス
になっちゃう。焦る焦る。Nさんとの待ち合わせ場所に遅刻が確定
気味。新札幌駅をグルグルしたり自宅に一旦戻ったり・・約40分後。
やっと繋がって、i君の第一声「連絡まってました〜」だって。
のんびりしすぎだよ〜〜、典型的な北海道人なんだから〜〜、もぅ〜!
Nさんに事情を報告。この時Nさんは「・・・気をつけてね。」と言っ
てくれた。ホリオは心の中で「気をつけるけど飛ばします」とつぶやいた。
その後、人に言えないくらいのスピードで高速道路をかっ飛ばした
ことは言うまでもない。
<当日道東道の状況>11月2日にこれだもんなぁ〜、まいっちゃうよ。制限速度は50kmだったかな?
無事に夕張インター到着。このとき9時をすこしまわっていたと思う。
夕張市内は完璧に圧雪状態、積雪は10cm程度だったと思う。あまりに
も急いでいたのでジュースも弁当も買わずにきた。夕張市内のセブン
イレブンで弁当を買うことに。勢い余って通り過ぎてしまい、赤信号
で先頭にいたのでUターンした。
「よしよし、Uターンできたぞ。」と思った瞬間、歩道の縁石に左の
フロントタイヤを強打、『ド〜ン!』あまりの衝撃に僕とi君は飛び上がった。
雪で歩道が見えなかったよ〜、ごめんねー。なんだかまっすぐ走らない気
がするけどいっかー。まずは弁当弁当。
食料をゲットしていざ待ち合わせ場所へ!ところが、やっぱり車の様子
が変。まっすぐ走らない。右に左にずるずるっと、エッジのないスキーみたい。
左右のフロントタイヤを比較したら、すこし内股になっていた。「これかぁ〜、」
トーインの角度にしては極端だなぁ〜〜、やっぱり壊れたんだぁ〜、
この時点でホリオは「みんなごめん、僕はこのまま車を修理に出して
汽車で札幌に向かわなければならないだろう。」と覚悟した。
それでもなんとか走れる。時速30km程度のスピードは出る。ひとまず
待ち合わせ場所に向かわなきゃ。本能的に考えた。
今思えばすごく危ない状態だった。雪があるから走れたようなもので、
左右の路面状態がバランス悪くなると右に左に大きく進路がぶれる。
ハザードをあげたまま延々と走る。あれ〜〜、こんなに遠かったっけ???
Nさんから情報が・・
「待ち合わせ場所から100m進んだところにトヨタのディーラーがあるよ。
今、やってるかどうか見に行ってくるから。」とのこと。
なんとついているのだ!
真っ暗闇に一点の光が見えた。i君と一緒になんと心細くなっていたことか。
(自力で修理工場に向かえそうだ!)
約15分後、なんとか待ち合わせ場所に到着。いやぁ〜〜〜遠かった〜。
9時30分。1時間の遅刻。Nさん、本当に申し訳ありません!
なんと!ディーラーは営業していた。整備工場もやっている!
案の定、ホリオの愛車は衝突の衝撃でタイヤのトーイン角度が大きくずれ
ていた。ロアーアームという部品がグニャっと曲がってしまっているらしい。
修理中、Nさんとiくんでいろいろと山や車の雑談。
Nさんは山歩きの達人のようだ。砂金掘りはじめる前は渓流釣りがメインで、山の経験
豊富なご様子。う〜〜ん、たのもしい〜。
でも、ホリオは全然Nさんと会話になってなかったと思う。なぜなら、このまま
車を置いて札幌に帰るか、応急処置して直した車で札幌に帰るかのジャッジを
待っていたから・・・
(Nさん、大変申し訳ありません。あのとき、ホリオの頭はカラッポでした。
今度、砂金史研究会の新年会でもっとお話しリベンジさせてください。)
・・・待つこと1時間・・・
またしてもついていた!タイヤの角度を調整してもらい、辛うじて走行可能に。
ディーラーに支払った工賃はたったの3600円。このときばかりはなんと安く感じた
ことだろうか・・・
『やったー車が治った!』
<夕張市、トヨタのディーラーにて修理後の図>タイヤはまっすぐ。なのに、なんとなく前輪が後ろに寄っているでしょ。
と、言うことは?
『砂金掘りに行けるじゃん!』
雪が降りしきる中、大逆転を欲張り、i君とNさんに「行きますか!」と言ってみた。
(懲りない男。)
「じゃ、入り口まで行ってみようか。」とNさん。
ず〜っと強気だったNさんだったけど、僕の事故を哀れんで下さったのか、雪があまりにひど
かったせいなのか。このときちょっと弱気に見えた。
i君は一言も喋らず・・・きっと心細かっただろうに・・・
流れに身をまかせるしかなかった。 ごめんね。
なんとなく後ろ髪引かれる雰囲気だったけど、結局現場入り口に向かうことに・・
ホリオの車は病みあがり(まだ完治してない)
右カーブに違和感があった。それに直進時の安定性もおかしかった。
『ロアアーム』って、どんな部品だ?「曲がってる」って、どういう風に?
もしF1のような部品だったら棒状になっていて、曲がっているということは折れるかも!?
とか、有りもしないことを考えながら林道の入り口まで。(10分くらい。)
やはり、ホリオの車は林道走行に不安があった。そこで、
「入り口まで様子を見に行く」はずのNさんに、
「現場まで載せてって!」と頼んだ。(笑)もちろん快諾して下さったのだが・・・
罪な男!
道には約30cmの積雪があった。林道の途中で対向車が現れて、向こうは登りこっちは下り。
という状況で道を譲ったら、その乗用車は四駆じゃないじゃん!坂道のぼれず押してあげた。
Nさん林道運転うまい〜!
現場までは、『わだち』(車の走行跡)があって、奇跡的に到着できた。(と感じた)
そして、ホリオはやる気満々になった!
でも、みんな帰りたかっただろうに・・・
ホリオは心で叫んだ。
「けどみんな、白金の川はここだよ。やらないで帰ったら損だよ!」
次の瞬間、なんだかよくわからないうちに3人全員身支度をして河原に立っていた。
河原に降り立ったNさんとiくん。めっちゃ寒そうでしょ。
寒い寒い!、景色が、川の水が、雪が、時折ふく風が・・・
本格的な冬を前に真冬体験ツアーに来ているみたい。
ホリオの勢いはここで終わった。一生懸命やっているんだけど雪が降ると成果があがらない。
なぜなら、パンニング中に降り注ぐ雪が全部白金に見えてしまう。白金だか雪だかよくわから
ない状態になってくる。
真冬の砂金掘りって、こんなにもきついものなのか!
気がつくと、 あれ? 一人多いぞ。
<メガネ掘りの図>こんな吹雪で砂金掘り?キチガイ4人衆だ。え、4人?あれ、奥の人はだ〜〜れ?
なんと、出張で今朝まで京都に居たwarawaraさんがそこに立っていた。千歳空港から夏タイヤ
で夕張まで走ってきたらしい。(このひとどうかしてる!)チェーン持っているなら積雪の
ある路面ではすぐに履き替えるべきです。(byホリオ)
「この林道の入り口でチェーンを装着しましたぁ〜。」とのこと。
(なんというドライビングテクニックだ!)
そうそう、warawaraさんの車は四駆じゃないよ。前輪駆動なんです。
普通の人はこの吹雪の中、前タイヤにチェーン巻いただけだと林道に入らないよ。
僕は結構運転に自信ある方だけど(今日はぶつけちゃったけど)、びびって入らない。
上の方に書いた、ホリオの林道についてのコメントはなんだったの?ってかんじ。
なんで当たり前のようにここに居るのか全く理解できないよ。warawaraさん、どーして?!
この時点で、本日一番の強者(つわもの)はwarawaraさんに決定した。
というわけで予定通り4人揃って、あたりまえのように砂金掘り続行。
<メガネ掘りの図2>吹雪の中メガネ掘りに没頭するwarawaraさんの勇士。
あなたはすごい!砂金史研究会の若手として、すでに欠かせない存在だ!(byホリオ)
しかも、彼はこの日一番の成果をあげている。
道具がみるみる雪に埋まる〜〜〜!
Nさんブルーシートありがとう。
というわけで、みなさん!
一生懸命やったわりには各人20〜30粒の砂金しか採れませんでした。
派手な成果を期待されていた方、本当に申し訳ございません。
午後3時30分。昼ご飯も食べずに戦ったホリオとwarawaraさん。
Nさんは途中で暖かなコーヒーを入れてくださったり。本当になにからなにまでお世話に
なってしまって申し訳ございませんでした。とても嬉しかったです、ありがとうございました。
寒さのあまりず〜っとNさんの車で寝ていたi君。朝から大変な目にあわせてごめんね。
こうして砂金狂四人衆は2002年最後の白金川を後にした。
みなさん、たいへんお疲れさまでした。