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相棒iの世界砂金掘り浜頓別大会日記

ホリオさんに代わりまして、相棒のiがレポートをお送りします。

『2002年8月、ワールドカップが日本で開催』
それは猛暑とサッカーが起こした『熱気』という名の流行り病が駈け抜けた直後だった。
やっと冷えかけた日本列島に再び熱波のような衝撃が走ったのである。
その実体は2002年最狂のビックイベント『世界砂金掘り浜頓別大会』。

多くの人が知らないのだ、その昔、日本には『東洋のクロンダイク』と呼ばれる地があったという事を。
マルコポーロが『黄金の国ヂパング』と呼んだのは単なる妄想や誤解ではなかったという事を。

その歴史的事実が人々の記憶から消えぬくらいに焼きつけるであろうこのビックイベント。
その舞台に相応しいその街は、かつて『東洋のクロンダイク』と呼ばれた浜頓別。
2002年8月下旬、北海道の短い夏を引き延ばすかのように、街は熱気で溢れ返っていた。


街の至る所にこの旗が掲げられていた

到着した時には大会準備の真っ最中だった。まだ人陰はまばらだ。
この会場に『GoldRush』という夢を心に抱いた砂金掘り師たちが、世界中から来ているのだ。
同じ夢を抱く者同士、国境も言葉も関係ない。


大会準備中の様子。参加各国の国旗が並んで掲げられている。数字のついた競技用の水槽が30個並んでいる。

予選開始の前に競技方法の説明を兼ねたデモンストレーション。
実際に水槽に入り、実際の競技さながらにパンニングを行う。
30名弱が揃い、デモンストレーション競技開始。
本番への練習としてエントリーする人、お祭り気分で気軽にエントリーする人。
しかし、全ての人に共通しているのは『楽しんでいる』という事。競技性を忘れては
いけないし、交流と親睦という事も忘れてはいけない…などと考えているうちに
競技者が1名雄叫びをあげた。なんとそれはパンニングが終了したという合図だったのだ。
電光掲示板は2分を示している。吉野屋の牛丼よりも早い。

デモンストレーションが終わり、予選開始。
研究会の面々が次々と好タイムをたたき出し、当然のごとく予選を通過していく。
そしてついに自分のブロックの予選が始まる。同ブロックの競技者が手に持つパンは
経験を物語るかのように全て年期の入ったものばかりだ。ちょっとたじろいだ時、
右手にもつホリオさんから借りた使い込まれたパンがなんとなく僕を安心させた。
また同ブロックには大御所morimoriさんがいる。実は大会前にmorimoriさんに
パンニングの手ほどきをして頂いたのである。あの日の成果を出す事、そして
何よりも楽しむ事が大事だと心に言い聞かせ、20キロの砂利の入ったバケツを
受け取る。しかし…バケツが重い。持ち上げたが酔っぱらいのようにたどたどしく
歩く。しかも僕の水槽はかなり奥…見兼ねた競技委員が手をかしてくれた。
パンニングの練習も必要だったが、どうやら僕にはバケツを持って歩く練習も
必要だったようだ。ようやく水槽に辿り着き、スタート直前に両隣りの選手と
握手を交わす。共に外国人だったが、言葉や場所は違っても『砂金掘り』という
喜びを共感できる人が世界中にいるんだと改めて実感でき、非常にうれしかった。
そして競技開始。20キロのバケツは重い。どんどんと廻りから『Finish!!』の
かけ声が聞こえる中、僕はmorimoriさんに教わった事を1つ1つ思い出しながら
着実にパンニングを進めた。隣の外国人が終了の合図をした直後、僕も見つけた
砂金を全てチューブに移し終え『Banzai』と合図をした。隣の外国人に
『How many?』と訪ねると『3』と答える。しかし僕が『6』と答えると
驚愕の後、少しうつむいた。結果、僕は奇跡的に1粒のロストもなく、
8分37秒という記録で予選を通過する事ができた。morimoriさんのご指導と
ホリオさんのご協力に感謝しつつ僕は喜びをかみしめた。


世界の強豪を迎え撃つ東洋最強の砂金堀り師morimoriさんの勇姿

その後、会場を眺めて歩いた。まずは物販コーナーを眺める。

選鉱パン、ゆり板、他、大会グッズなどを販売写真にはないがねこが売られていた。

物販コーナーに置かれた謎の箱、よく見ると『ねこ』だ。使いやすそうなこのサイズは、1点限りのようだ。
以前からホリオさんが『ねこ』が欲しいと言っていたのを思い出し、即電話。
『それ買ってきて』というなんの迷いのない返答に従い、即購入。
(後日、ホリオさんと行った新十津川で大活躍。制作者のY.Uさん感謝致します。)

次に宗谷地方の観光PRコーナー。

宗谷地方の観光ポスター。御自由におもちください。

世界大会の告知ポスターを2部(僕とホリオさんの分)頂きました。ありがとうございます。
部屋に貼ろうと思ったのですが、画鋲を刺すのがもったいないのでジグソーパズルのパネルに入れて
飾ります。

大会事務局前にあった掲示板。

今大会に関する記事を載せた各紙の紙面コピー。ぼけててごめんなさい。北海道新聞、宗谷日報、他。

再びPRサイトに戻ってみて発見。毎年分コレクションしてる人がいるのかも
しれませんね。

昨年の世界大会の告知ポスター。

そんな感じで会場をふらふらしているうちに、アトラクション競技が開始。
ルールは2人1組で、1人が粉の中に潜ったピンポン球を探し出し(口で)
書かれている番号のダンボール箱をゲット。水槽で待つもう1人は、箱の中に
はいっている道具でパンニングを行い砂金を探し出すという、遊び心満点の
アトラクション。

みんな顔を真っ白にしてピンポン球を探す…そしてゲットしたダンボールの中には
『選鉱パン』『ゆり板』など、使えるものから『ボウル』『鍋』など、使えそうな
ぎりぎりの物までバラエティ豊かにはいっていた様子。1組、箱を空けるなり
落胆の声を出す。見ると中には工事用と思われるヘルメット。しかし、このペア
かなり真剣。しかしその真剣さが何故か笑いを誘う。

そうこうしているうちにそろそろ帰る時間になる。
そう、これから札幌まで帰るのだ。今回、平日でしかも仕事が佳境の中、
職場の諸先輩のフォローのおかげで取れた1日だけの貴重な休みなのだ。
予選に参加させてもらえただけで感謝一杯。

浜頓別町役場の前で車を止め、記念に1枚。
 


こののぼりがこの地に再び掲げられるのは何年後なのだろうか?近い将来であって欲しい。

その昔、ここがゴールドラッシュに沸いた事を知らない人は多いと思われる。
そして当時の人々も今日ここに世界中の人が集まる事を予想だにしなかっただろう。
祖先も子孫も、日本も世界も、みんなどこかでこんな風に繋がっている。
お金では買えない感動を胸に、『東洋のクロンダイク』を後にした。
今回、協力してくれた全ての方に感謝します。ほんとうにありがとうございました。

余談:帰りに泥だらけになった車を洗おうと洗車場に寄り、そして…

   『グシャッ』

コンクリートブロックに車をぶつけてしまいました。
修理費4万円也。
 

後日談:僕が参加した予選の3日後、決勝戦が行われ、フィンランド、スウェーデン勢が
上位を占めた模様。そんな中、日本代表はチームの部で3位に食い込んだ。見事!
また、研究会のメンバーも各々かなりの好成績をたたき出した。
 

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