プラスティックのダウンタウン


シアトルに住んでたときのルームメート アーニーとその友達とよく遊んだ。

アーニーは韓国とイタリアのハーフで見た目は全くの東洋系。

やはり友達も東洋系でタイ系のマイクとフィリピン系のスティーブ、ハワイ系のピート、そしてアーニーの彼女の日系のマリ。

彼らはクサや粉系の薬よりLSDが好きで部屋でLSDを食っては外に出て深夜のシアトル市内をよく徘徊した。

シアトルでやったLSDは効きが弱く2〜3ヒット食わなきゃ効かなかった。

クサと一緒でトリップしてくると目が赤くなってきて仲間同士で目を見てからかいあった。

彼らは日本人のようにバイシンは持たないようだった。

何故か外に出て普段は行かない所、歩かない所をウロウロ歩いたり外でビールを飲んだり、時には警察に職務質問されたがアーニーのパパがシアトル警察のポリスなので結構顔が利いた。

ある日朝まで遊んで部屋に帰るときフリーウェイを走ってた。

その日はやけにLSDが効いてダウンタウンのビル、建物がプラスティック製のプラモデルのようなおもちゃの作り物に見えた。

今度は一緒に走っている周りの車がドンドン小さくなっていってミニカーのように見えて自分の車で踏んでしまわないか気が気じゃなかった。

周りのミニカーに気を付けて更に進むと道路の脇の街灯が頭をグルグル振って僕の車を叩こうとする。

だから皆小さくなってんだ!などと妙に納得した。

朝日がビルの間を抜けて光が朝もやで見えているとその光がぐにゃぐにゃに曲がってこっちを襲ってくる。

先を走っている車はその光を浴びると色が変わりとても苦しそうに走って見える。

こいつはやばいと思いその光を急ハンドルでよけたが、全くやばいのはこの僕だったようだ。

ひっじょう〜に怖い思いをしながらもなんとか部屋に着いて結局夕方まで眠れず、そのまま仕事に行った。

おっかないドライブだったな〜。