サイケ初めて物語り


夜仕事が終わってMR・LUCKYに行って遊んでると通称リッチーという男とゲームをする事になった。

こいつは借りた金も返さない奴で僕も20ドル貸したままだった。

リッチーのプレイはメロメロでなんかおかしい。

お前何かやってるな?っと聞いて見ると奴は笑いながら言った。

「今LSDをやってて全てがサイケに見えてしまう、ビリアードの玉が伸びたり縮んだりして見えてうまく打てないんだ」と白状した。

しかも1ヒット(1cm角位の紙)でいいものを3ヒットも食っててヘロヘロ状態のようだった。

LSD買う金があるなら金を返せと思い、「俺にもくれ」とゆうと、今ないからとりに行こうという。

早速僕の車に乗って二人でなんかのコンサートで人が沢山集まっているスタジアムの駐車場に着いた。

ここには60年代丸出しのヒッピーが沢山いて目を見張った。

その中の一人とリッチーが話をし始めて、しばらくすると20×30ヒット位のLSDのシートを3枚持ってきて一枚300ドルだと言って来た、確かに安いがそんなにはいらない。

断ると、5ヒットを30ドルで売ってくれた。

リッチーはなんとそのシートが一枚欲しくなったらしく金を貸してくれと言い出した。

20ドルを返さない男になんで300ドル貸さなきゃなんないの!といって断る。

すると、「頼む助けてくれ」といいそれを売って金を作るからと全く信用できない頼み方をしてきたが相手にしないでリッチーを車に押し込んでさっさとMR・LUCKYに戻った。

部屋に戻って早速一枚食ってみる、効くまでは時間がかかるだろうと思ってビデオを見ていた。

ソファーに座ってビデオを見ながらビールを飲んでいると目の前の白い壁に人の影が見える。

驚いて後ろを振り向くが誰かいるはずもない。

もう一度テレビの方を向いていると確かに白い壁に黒い影のような物がもやもや動いて見える。

ようく見ると消える、ぼうっと見てると見えてくる。

「これは効き始めたな!」と思いその前にシャワーをサクっと浴びようとバスルームに行って自分の顔を見て驚いた!

自分の顔の皮膚の下に何かミミズのような生き物がいてモコモコ動いているように見えた。

驚いて顔を振ると元に戻る。

そのまま見ているとまたモコモコしてくる。

しばらく自分の顔を鏡で見続けていた。

気を取り直してシャワーを浴びて髪を洗おうと思ったがシャンプーが切れていたので石鹸で、しかもヨ〜ク洗ってしまった。

シャワーから出て髪の毛がゴワゴワになったような気がして気になってしょうがない。

何故か卵リンスをしようと思いキッチンから卵を持ってきてもう一度バスルームへ。

それが良く効いたのか更に髪の毛が硬くなったような気がして気になって気になって、なんと車で近所のセブンイレブンにリンスを買いに行ってしまった。

LSDが効き始めていたのも分からず車を運転すると、広いはずのトーレンスブルーバードが人一人通れる位の道に感じる。

なんと自分の肩を狭めながら車を運転してセブンイレブンに行ってリンスを買って何とか部屋に戻った。

なにも変わらないがリンスをしてやっと安心した。

さてソファーに座って再びビデオを見てみるが全く頭に入らない。

相変わらず壁にはモヤモヤが見える。

試しに後ろを見てみると天上にシャンデリアもどきの明かりがぶら下がっているが、なぜかそれが回転して見える。

ぼーっとしてると誰かに話し掛けられた、なんとおもちゃのオウムが「なにしてんの」といってる。

すると次はレコードジャケットのボブマーレーが「おい!おい!」と僕を呼ぶ。

テレビをつけたままラジオをつけてボリュームを上げると部屋の電気も明るくなる、おやっと思いボリュームを下げると明かりが暗くなる、面白くって上げたり下げたりしていた。

鏡を見ると相変わらず顔にはまってしまう。

これは面白い薬だと感心する。

その夜は寝るとき目をつぶるといろいろ見えた。

沢山のカラフルな傘がグルグル回っているのを真上から見てるシーンや、やはりカラフルな毛細血管がドンドン伸びていくシーンなどサイケデリックな残像。

眠れないのでクサを吸って寝た。

まったくクサは便利だ。