只でもらった黄色い粉
あるとき昼間からMR・LUCKYでリックに会った。
彼は風呂上りのようで髪の毛はまだ濡れていてなんだか疲れているような雰囲気だった。
どうしたんだと聞くと実はスピードをやっていて3日間も寝てないと言う、じゃー家で寝てればいいのに、と思ったが店の奥で玉を突いている女の子は5日間寝てないという。
おいおい人間そんな状態でも玉突きなんてできるのかよ、っと思ったがリックに比べて彼女はいたって元気そうだった。
リックは穴の空いたジーンズから入ってくる空気がとても気持ちがいいといって手でその穴を触りながら店の隅のほうへ行って僕を呼んだ。
彼は折りたたんだアルミフォイルを出して僕にくれた、もちろんスピードだ。
スピードでダウンに入ったときに良くある症状で薬自体を持っているのもいやになる事が良くある。
今のリックがその症状のようなのでありがたく頂いておく。
部屋に戻ってアルミフォイルを開けて見ると、日本では見たことがないちょっと黄色がかった湿っぽい覚醒剤が結構沢山入っていた。
日本とアメリカの覚醒剤は確か成分が違うと聞いた事がある。
日本はアンフェタミンでアメリカは何とか(知らない)だったが黄色いとは聞いたことはなかった。
初めてのアメリカでのスピードにちょっと戸惑う。
早速友達を3人呼ぶ。
まずアルミフォイルで船を作る、アルミフォイルを3折してティッシュで綺麗に伸ばす、そして両端を綺麗に折り曲げ真中を軽く折り完成。
車の鍵でスピードをすくって船の端に乗せる。
ライターで下からあぶって溶けたスピードうまく流しながら立ち込めてくる煙をドル札を撒いたストローで無駄なく煙を吸う。
ライターの火加減と溶けたスピードの流し具合(つまり船の角度)、それをうまく吸うコツが必要となる。
黄色くても湿っぽくても効きは一緒だ、さすがキング オブ ドラッグ。
覚醒した4人はトランプにはまりながら朝まで遊んだ。
あさテレビを見てると滅茶苦茶になった町が映っている。
サンフランシスコの大地震の日だった。