| そして2日目の朝を迎えた。6時すぎ、窓からの明かりで目を覚ます。でもレースのカーテン越しに見える空はどんよりとした曇り空で、ましてや路面は濡れていた。天気予報はニセコを境に北方面が雨で南方面が回復となっている。ニセコのここはどっちなの!?である。 |
| しかし、朝食を済ませる頃には雲も大分薄くなり心配した天気も持ちそうなのでオーナーお薦めの山岳流渓(大きくはないが数が出る)に予定通りの出発となった。あれこれ準備して現地には9時頃の到着となった。天気もその頃にはもう夏の象徴でもある入道雲が顔を覗かせて、秋田からわざわざ来た我々を歓迎してくれているかの様な!。 そこは秋田にも良くある平凡な小規模な渓流であるが河原が少ない。3年前の真狩川を思い出してしまった。あの時は河原が無い上に延々水中を歩きっ放しの上、殆ど釣れず散々だった。今回はここを竿を出さず延々30分遡行する。 |
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| 1時間遡行ならもっと良い釣りが出来るという。出発前は記念写真を撮るなど余裕綽々であったが、歩き始めて20分もしない内に汗だくになってしまった。 |
| 空もいつの間にか晴れわたり灼熱の太陽が照りつけている。暑いのに加えウェーダー内がかなり蒸れている。(自分だけ?)一番辛い表情をしているのが、痩せの私とデブのA氏である。「まだ20分かぁ」ため息が漏れる。あと10分は歩こうと気合いを入れたものの、よだれの出そうなポイントが見えてくると「こういう所に居るんだよなぁ」などと、とうとうロッドを出してしまう始末。結局は遡行30分も保たずに釣行開始となった。(A氏とI氏やれやれといった感じ)でも実のところ半分は、ヒグマの出没が怖いのも確かであった。 | ![]() |
| 釣果といえば、瀬が多いせいか7寸位までのサイズで、せめて8寸以上をコンスタントに釣りたいと願うのだが、ヒグマの恐怖とのジレンマに悩まされてなかなか奥への遡行ペースが上がらないのも確かであった。獣の糞を見ては何でもヒグマの糞にしてしまう始末である。 |
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ところで釣れなくとも腹は減る。藪に背を向け限られたスペースにそれぞれ腰掛けての腹ごしらえとなる。見通しの良くない渓での昼飯もどこか落ち着かない。やがて空腹も満たされ、これからが勝負だと思いきや今度は「帰るかー?」の声!まだ12時である。「ここまで来たし、もうチョット釣ろう」ということで、飯食った所より10m程先の枝下でまあまあのサイズが釣れた。そろそろこれからが良い釣りができるのかなと思いきや後が続かない。(大きいのが釣れない)そうしている内に渓相も荒々しくなり陽も当たらなく暗い感じになってきた。しかしである!絶好の淵が現れたのである。 |
| 後方に居たY氏を呼び慎重にやるようキャストを任せた。左利きのY氏は右岸の藪の中バックハンドでやるしかなく、1投目はあえなくあさっての方向へ着水してしまった。気を取り直しての2投目、チョット外れたかな?と思いきや、フィーディングレーンに入っていたらしく大物?が勢い良く飛びついてきた。取り込むまでのロッド感覚を記憶させてのランディングと相成った。まあまあの28cmイワナであった。これを見たメンバーまたもやファイヤ〜の筈だったが、如何せん単発に終わってしまい、モーイヤ〜ということになり退散となった。やはり1時間歩かないと良い釣りは出来ないようだ。(初日が余りにも良かったもんで…) |
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本来であれば、ここで丸一日パラダイスタイムを過ごす予定だったのにあまりに早い退散劇に“つなぎクラブ”は途方にくれた。ここでひらめいたのが3年前の支笏湖での釣り!一路国道を飛ばす。キャスティングレッスンのつもりでやけくそに、飛ばす飛ばす!? 車窓からは、尻別川でのフィッシャーマンの多さに驚かされた。 して今回は、キャンプ場からのアタックとなりドライにニンフにストリーマー… それなりに楽しいもんだ。勿論釣れない。周辺でも十数人釣りをしているがヒットはしていないようだ。結構水が冷たく寒い。5時頃までやりイブニングに期待して再び先程まで釣りをしていたN川へ。 |
| 場所は入渓点の淵だ。実はここで退散時に、尺近いと思われるイワナが掛かりそのまま底まで潜られバレているのだ。暗くなるまで暫しの一服タイム!そして全員所定の位置について6時30分、一斉にキャスティング開始。単発のライズだが誰一人ヒットせず…レベルの低いメンバーにイワナ達もニンマリのようだった。 |
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ペンションに着いたのが夜の9時、一風呂浴びてのディナーは再び北海道てんこ盛り。自分の家みたいにワガママを聞けたことにオーナーに感謝します。ホントは恥ずかしい限りです…。昨夜に続き再びオーナーを囲んでの釣り談議に花が咲く!
N川での出来事がもっぱら中心で、終わってしまえば“ほんの入り口”での釣りであり、まるで漫才劇の様で笑われてしまった。 最終日は朝から快晴。初日に入渓したT川で場所を変えての釣り。天気が良いと気持ちまで爽やかになる。やはりここは是非また来たい川である。 |
| 今回のツアーは全てにおいてインパクトがあり思い出に残る満足のいくものでした。オーナーには本当にお世話になりました。改めて感謝申し上げます。 |
| (完) |
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