| 丸山の真白き昼や武甲なる | 丸山 |
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| 小春日に雲にとけだす富士の山 | 雲取山 |
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| 雨粒や後八十分の蕨山 | 川苔山 |
| 飛び立つも降らさぬ竜の思いやり | 飛竜山 |
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| 山頂も五丈の前にコゴメ草 | 金峰山 |
| 雨だけが南天山の若葉かな | 南天山 |
| 水源にふさわしき空山の小屋 | 雁峠・雁坂峠 |
| 富士仰ぎ金運高まる初のぼり | 大蔵高丸 |
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| かりがねの帰すあてなし山暮れて | 笹子雁ヶ腹摺山 |
| 山頂と顔ほころんでは次の次 | 本社ヶ丸 |
| そろそろと思わせぶりの御正体 | 御正体山 |
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| 春霞そこにおわすは富士の山 | 菜畑山・今倉山・道志二十六夜山 |
| 里は梅山は社に花咲いて | 大山・大山三峰山 |
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| ブルブルと震えとまらぬ星づくよ | 大群山(大室山) |
| ゆく船の沖の小島か冬うらら | 長九郎山 |
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| 大ブナの物言いそうな靄の中 | 猫越岳 |
| 雨降らぬだけでもましか梅鉢草 | 編笠山 |
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| 落葉踏む杏ヶ岳の枝の先 | 榛名山 |
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| 見るほどに杉山黄ばみくしゃみかな | 三峰山・岳ノ山・大鳥屋山 |
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| 名山の賑わい秋の空の下 | 皇海山 |
| 仙人が食傷したか春の山 | 仙人ガ岳 |
| 女峰山つつましやかな美白かな | 女峰山 |
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| 万緑の小屋に添えたるミネザクラ | 奥白根山 |
| 雨降りの前に吹く風イワショウブ | 鬼怒沼山 |
| 鳴く鹿を楓聞かぬか染まらぬか | 日留賀岳 |
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| 湯につかり聞こし召したれ富士の峰 | 新湯富士 |
| 風聞に磨かれ源太丸になり | 大源太山 |
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| 八海に寄せる波なし秋の空 | 八海山 |
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| 雨中でも無重力ならぬ登り坂 | 越後駒ケ岳 |
| 雪解けの潤す山や霧はれて | 苗場山 |
| 三人で三回三様ようまいり | 大峰山・八経ヶ岳・釈迦ヶ岳 |
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| きり立ちて三千世界に深呼吸 | 奥穂高岳 |
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| 足元に小さき花や雲の上 | 荒川三山・赤石岳 |
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| トドマツに登りきれない山の道 | 八甲田山 |
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| 暑さこし海から風かコザクラや | 岩木山 |
| 下山では修験の法力のみ頼み | 開聞岳 |
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