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有峰林道と薬師岳




=有峰のあらまし=
有峰は、富山県の南東部、上新川郡大山町に位置する。薬師岳の麓、常願寺川支流の和田川、小口川及び真川の3流域に広がり、その大部分は、和田川流域に属している。 和田川流域には、面積5.12平方キロメートルの有峰湖がある。これは、昭和36年に完成した北陸電力有峰ダムによって和田川が堰きとめられて生まれた人造湖である。 この流域は、有峰ダムを境として著しく異なった地形をなしている。上流部は、有峰湖を中心に、周囲を山で囲まれた標高1,000mの傾斜の緩やかな高原盆地を形成している。一方、下流部は急峻な峡谷となっている。 また、小口川、真川の両流域は、和田川下流部同様、急峻な峡谷となっている。
=有峰森林と動物たち=
ブナ、ナラ、カバノキなどの温帯性森林植生が大部分を占め、標高1600m以上はネズコ、コメツガなどの亜寒帯性森林植生となっている。森林内には、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、ニホンザル、ホンドキツネなど18種の哺乳類が確認されている。最深積雪は3〜4mで多いときは5mに達し、10月下旬には初雪が降ることが多い。
=有峰林道=
県管理の林道で有峰線と真川線からなる。有峰線は、小見線、小口川線、大多和線、東谷線、湖周線からなる。有峰線と真川線のそれぞれについて、連絡所から入るときに使用料を支払っていただく必要がある。ただし、出るときは支払う必要がない。大型車4300円、小型車1800円、自動二輪車等300円。小口川線以外は、6月下旬から11月12日まで。小口川線は、7月頃から10月31日。6時から20時まで
=有峰ダム=
北陸電力が、1956年に有峰ダム工事に着工し、1960年に完工した。高さ140m(国内10位)、幅500m、貯水量500m、貯水量2億トン(国内9位)、貯水面積約500haを誇る重力式コンクリートダムである。有峰ダムに直接流れ込む流域面積は約50平方キロメートルである。しかし、岐阜県金木戸川や有峰ダム隣の真川、更には有峰ダム下流の谷々からも水路トンネルにより水を引いており、その全体の集水区域は、ダムの周りの尾根で囲まれた面積の4倍以上の219平方キロメートルにもなる。有峰ダムの水により、24か所の発電所で約80万キロワットの発電能力を有している。又、ダムの水は富山市民約32万人の水道水の水源としてその95%を提供しているほか、常願寺川一帯の農地約9千haの農業用水にも利用されている。
=薬師岳2926m=
北アルプスのほぼ中央にそびえ、北アルプスの名山として名高い。石英斑岩や石英安山岩が露出し風化している乾いた山。南北に長い尾根を持つ雄大な山容で知られる。東面には四つの広大なカールが広がり、国の特別天然記念物に指定されている。古くから信仰の山として崇められ、山頂には薬師如来を祀る祠がある。山頂からの展望には、北の五色ヶ原の広がりと立山・剣連峰をはじめ、360度妨げるものがなく、何ともぜいたくな眺めが得られる。 四方におおらかな尾根が延びるため、山頂に立つにはどこから登っても数日を要する。折立コースが一般的だが、登山口の折立に宿泊施設はない。山麓(ロッジや民宿)に泊まるなら2泊3日、早朝の電車を利用するなら1泊2日の悠々登山となる。
=ドライブ記=
15日午前11時頃に、有峰口手前を右に折れ芳見橋を渡り亀谷連絡所から小見線有料道路に入る。これが有料道路かと訝るほどの悪路で道幅は狭く危険な箇所が数箇所ある。道路補修や拡幅工事がいたる所で行われており信号機で交互交通を行っている。とても景色を眺める余裕などない。おまけに、有料道路入口で渡されたチラシには、クマ出没警報と記されていた。以下、チラシの文言「ブナ、ミズナラなど豊かな森林に覆われている有峰はツキノワグマのすむ森でもありまが、今年はクマの出没が異常に多くなっています。遭遇防止のため、森の中では声を出したり鈴など音の出るものを身につける。クマに遭遇したら、大声を出さないで帽子、衣類など持ち物を地面に置き、それにクマの注意をそらして静かに離れる。」などこまごま書いてある。有峰記念館に立寄り売店を覘くと大小様々なクマ避け鈴が並んでいる。早速、530円の鈴を買いベルトに吊るす。有峰ダムから大多和峠を目ざす。この峠からは、浄土山・立山も見ることができる。峠を越えれば30分ほどで岐阜県神岡に抜けれるのだが大多和連絡所のゲートは閉ざされていた。有峰ダムまで引き返し、帰りは小口川線を走ることにした。有峰口までの距離は、来るときより11.5kも長いが全線舗装道路で工事箇所も無い。有峰林道の紅葉は、小見線沿いは、一週間程度早い感じだったが小口川線沿いは今がピークのようだ。立山連峰の南端にある薬師岳は、なだらかでボリュームのある山体を見せ、その気品と貫禄を兼ね備えた山容は北アルプスで最も女性的な山と称されている。冬期に富山平野より仰ぎ見るその真白な姿は北の剱岳と共に顕著な存在感を示し、南アルプス的な懐の深い優美な山であり下から眺めても大きいのだが、登ってみて山の大きさに山男達は驚かされるそうだ。


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