東北紀行

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最愛の彼女と一緒に東北へ旅に行きました。今までの人生の中で
こんなに幸せな気持ちで「旅」をしたのは初めての経験です。
この気持ちをわすれないように、そして、彼女への想いが永遠に色褪せる
事のないように、この一頁を彼女へ捧げます。

今までアウトドアを楽しむ事に疎かった私に、季節のうつろいや、森の美しさや、自然の中での居心地の良さを教えてくれたのが「彼女」でした。「彼女」に触発されて日々を忙しく仕事や雑事に囚われがちな毎日の中で、今まで気付かなかった身近な鳥の鳴き声や、森の深さ、町の中で見かける小さな花々や木々に次第に目や耳を傾ける事が多くなり、荒れていた私の心が癒されていくのが自分でも判るほど静かな気持ちを保てるようになってきました。そんな「彼女」が下北半島の寒立馬を見に行くというので、「それじゃ、俺も行く!」と言い出したのが「旅」のきっかけでした。


私の仕事の都合で神奈川を車で出発したのが朝の七時ごろ。土曜日というのに道は仕事の車で混んでいて、首都高を抜けて東北自動車道に辿り付いたのが9時を過ぎてしまった。予定では金曜の夜のうちにこちらを出て、最初の目的地の尻屋崎に土曜の朝には着く予定だったのに...

途中幾度かSAに立ち寄りながら東北八戸ICに着いたのが6時頃、「彼女」は「腹減った〜...」と横でぼやいてる...(...彼女はいつも腹を空かしてる...)ガイドブックを見ながら「美味しそう」なお店を探し、街灯のない海沿いの山道を時折見える沖のイカ釣り舟の明かりに目を向けながら、六ヶ所村の先の「老部」というところにあるお店に着いたのが7時半頃。店の中では地元の家族や仕事仲間の方々が酒をあおりながらくつろいでいて、そんな雰囲気によそ者の私たちがちょっと戸惑いつつ、みたいな感じで席に座って...周りのお客さんの少し物珍しそうな視線を感じながら、でも「彼女」は「食い気」が勝ってるご様子で、席に着くなり品書きを手に取りすかさず「これと、あれと...」みたいな...「そんなに頼んで大丈夫?」なんて問いに「だって土瓶蒸しだもん!」なんて屁理屈を言ってる...でも案の定、お腹にはかなりきつかったようで...一生懸命に食べる「彼女」の、美しくも見える?幸せそうな姿を見るのも、私にとっては「至福の時」ではあるのだけれど..

大湊の宿への途中で夜空を見上げると、雲の間から星がこぼれ落ちてきそうなほどの星空。車を広い場所に止めて、少し肌寒い車外に出て夜空をしばしの間彼女と見上げていた。こんなに大きく綺麗に見える星空は初めてだった。

夜は大湊のホテルにて一泊。朝早くに起き出した私は、寝てる「彼女」を残して朝の風景を撮りに行きました。行きがけに寝ぼけながらも「外は寒いから、上着を着てってね...」と、気遣ってくれる「彼女」の言葉が私の心に温もりをもたらしてくれるのを感じながら、まだ夜の明けきらない大湊の海へ足を運び...

大湊


 
 
 
 

 


ホテルへと戻り朝食を終え、尻屋崎へと向かった。車を走らせている途中、幾度か移り変わる景色に立ち止まりながら
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尻屋崎へ着いたのが未だ昼前...観光客もまばらで、子供みたいに無邪気な「彼女」とたわむれながら...

   

  

  

 

岬の強い海風に吹かれながら、岬を駆け回ったり、突き飛ばしあったり...かけっこをして負けると、可愛い言い訳をしてムキになる「彼女」がますます愛おしくなったり...
そんなひと時の後、岬を後にして、今晩泊まる宿を決めながらご飯を食べようって、行った先の谷田部のレストランで「事件」は起こった...
「頼んだカレーが来ない(怒)」...日曜の昼、少し混雑しているレストランで、注文してからなかなか来ない「カレー」に、少し「彼女」はご立腹。なだめても収まる様子のない、そんな彼女を見ながら、出そうになる笑いをこらえるのに必死の思いだった私に、「彼女」は切々と「カレー」が来ない事を訴える...そんな「彼女」に、「ご飯で苦労させる事だけは絶対しないようにしなきゃ...」と心に固く誓ったのは言うまでもない。

投宿する宿を八甲田山麓の「谷地温泉」に決め、途中、道に迷いながらもなんとか「夕飯」の時間までに辿りついて早速「ご飯」。「お腹減ったね〜...」と宿への道すがら、何度も横で呟く彼女にプレッシャーを感じながら、とりあえず食事の時間に間に合わす事が出来た事を神に感謝した。私は初めて食べる「岩魚」の刺身に舌鼓をうちつつ、幸せそうに食べる彼女をちらちら見ながら、お腹も心もいっぱい!って感じで食べ終え、宿の温泉で疲れを取った後、就寝。明日は奥入瀬だ...

谷地温泉から奥入瀬への山道は、秋の気配に木々が赤や黄色に葉を染めて、時折見える山の景色に彩りを添えていた。



   

 

    



  

 

奥入瀬は親父が何度もバイクで訪れた場所らしい。まだらボケの親父に「奥入瀬はどんな所だったの?」と聞いても「いいところだったんだけど、よく覚えてないんだ。」と言っていたので、今回の旅で親父が想い出せるような写真を撮れたらいいな、と思っていた。

    

  

 







  

 

旅を終えて...俺はこの人と一緒にいると幸せな気持ちに包まれるという想いをますます強く感じた。
でも...俺は彼女を幸せにできるのだろうか?いわんや、幸せにするなんておこがましい、彼女は私と一緒に「幸せ」を感じる事ができるのだろうか...私の望みは「彼女」とこれからもずっと、「幸せな」、「暖かい」時間を共有できる事なのだけれども...この「旅」が、「彼女」とのこれからの「人生の旅路」の入り口で、どちらかの「旅路」の果てを私と彼女のどちらかが見送る事が出来るのなら...きっと私の「旅路」は幸せな気持ちで終える事が出来るに違いない...