わしらの2000年問題


「ニッポンの未来は、ウォゥウォゥ、イェィイェィ、わしらがヤります!」
と酔った勢いで豪語するヤリ隊の皆さん


 1999年の暮れ、久々にヤリ隊のメンバーがとある居酒屋に集結した。
 その夜は新たな時代に迎えるにあたって,これからの日本の正しい焚き火のあり方について語り合う…
予定であったが,考えてみればわしらもほとんどが四十歳。
 今までの山・川・海・島での野営生活で心身ともにボロボロの状態であり,今回の座談会では自らが抱える
「病気」について語ってもらった。
(なお,隊員のプライバシー保護のため,今回は特に実名を伏せさせていただきます。)

 では,まず隊員A氏から。
A 氏 「…実はちょっと前に十二指腸潰瘍と言われちゃって。」
回りの声「…ふ〜ん。で,そのジュウニシチョウってどこらへんにあるんだっけ?」
 たしかに十二指腸潰瘍という言葉はよく聞くが,頭の悪いおじさんたちは今イチよくわからない。
A 氏 「胃の下の方だね。」
回りの声「…ふ〜ん。それじゃ十二だから今度からキミのことをトゥエルブと呼ぶことに
     するよ。」
 トゥエルブはこの夜,回りの連中がガバガバ飲む中で,一人カルピスウォーターを可愛らしく飲むのであった。

 次にB氏。
B 氏 「オレは脱毛と頻尿だね。脱毛は特に頭頂部がヤバイ。」
回りの声「それはきっと山ばかり行ってるからじゃないの?
     登頂が頭頂部には良くないんだよ。」
B 氏 「…そう言うと思ったよ。」
回りの声「まぁ,それはさておき,オレも尿の方は確かにキレが悪くなってるね。
     コクがあるのに,キレがないっ!」
B 氏 「キレが悪いから,時折しまった後でジュワッとなったりして…。」
回りの声「おおっ,わかる,わかる!」
某 氏 「あのーっ,そのジュワッってのは,ズボンの表面にまで浸透してくるほどのもの
     なんですか?」
B 氏 「いやっ,さすがにそこまでは…。ウルトラマンの威勢のよいジュワッ!というほど
     ではなく,軽くシュワッといった感じかな。」(苦笑)

続いてC氏。
C 氏 「オレはすでに御存知のとおり痔だね。」
一 同 「…う〜ん。」
 不思議なもので,これだけのメンバーが揃っていながら,痔主は彼一人のようであった。
 回りからの賛同を得られず,ちょっとスネるC氏であった。

 次にD氏。
D 氏 「オレは特に無いね。」
 そのとたん,回りからはブーイングの嵐。
 
「見栄を張るんじゃない!」「お前が一番フケて見えるぞ!」などと言った罵声が飛び交う。
D 氏 「…ま,まぁ,ちょっと糖尿の気があります。すみません,グスッ…。」

 次にE氏。
E 氏 「私は尿の白濁化です!」
回りの声「…それってもしかして,逆に若い証拠なんじゃないの?」
E 氏 「でも,かなりニゴッてます!その一方で逆にアッチは薄くなっているような
     気がします。」
回りの声「う〜ん。よーするに明確な区別がしにくくなっているようだね。
     オレの場合なんか濁っているというより,むしろ黒ビールに近いような気がする
     けどなぁ。」

次にF氏。
F 氏 「オレは心臓がヤバイみたいね。以前,職場で昼休みにベンチプレスなどやってたら,
     その後,倒れて救急車で運ばれたことがある。」
回りの声「もう、イイ年なんだから、そういう愚かなことをしちゃいけないね。」
 ここで少し説明しておくと,このF氏は時々,自分の実力を顧みずムキになることがあり,以前もキャンプに行った時,誰に頼まれもしないのに磯の岩壁をロッククライミングし始め,途中でにっちもさっちもいかなくなってしまったことがある。よーするに勝手に目立とうとして自滅するタイプなのだ。
F 氏 「あとはこのところ精力減退が著しいね。」
回りの声
「おおっ,オレも!」「オレも最近,ぜんぜんっヤル気なしね。」
 ちなみにF氏の奥さんは昔の今井美樹に似ているのだが,何とももったいない話である。

そして,最後に大御所G氏である。
G 氏 「オレは痛風だよ。まぁ,これは一度なったら,完全には治らないらしいね。
     ビールとレバーが一番良くないらしい。」
 そう言いながらも,「プハーッ!ジョッキもう一杯らおうか?」などとのたまわっているのだから,この男もまったくしょーもない男である。
G 氏 「まぁ,しょーがない。オレはこれからもコイツ(痛風)と一生闘っていくよ。」
回りの声「おおっ,それって何だかちょっとカッコいいな!」
 何がカッコいいのか,よくわからないが,とにかくこうして全員が何らかの爆弾を抱えていることが発覚し,来る
2000年をはたしてわしらヤリ隊は無事に乗り越えていくことができるのか,大いに不安が生じるのであった。