ニンフで釣る
アメリカではニンフフライはとてもポピュラーです。
下の写真は季節や場所によって変わりますが、
私がフライボックスに入れているニンフの例です。
私のフライボックス

Nymph
みなさんもフライボックスの中をゲストブックで紹介してください。楽しみにしています。
さて、フライの数は種類×フックサイズを組み合わせるとかなりの数になります。
シャンクに鉛(lead wire)を巻く場合、
その巻く位置によっても種類は増えます。
フライサイズで#12,#14は鉛を巻いたり巻かなかったりするため、
タイイングスレッドつまりタイイングで使う糸で
鉛を巻いたものは黒のヘッド、巻いていないのは茶色のヘッドと分けたり。
マジックでヘッドに色を塗ることで同じ形でウェイト有り、無しのフライが
混ざらないようにしています。
フライの種類が増えてもドライフライと違って
ニンフをタイイングする(作る)時間があまり要らないので助かります。
ティルやアンテナのバランスをチェックするのを除くと
ダビングが主体になるので意外と早くタイイングできます。
ところですでに知っていると思いますが
日曜大工用のクリアー・アクリルコーティングスプレーを
ウィングケースに使う羽に吹き付け、乾かしてからタイイングに使うと
羽がばらばらにほぐれず、艶々ときれいなウィングケースができますよ。
ふわふわニンフ
ふわふわとダビングして少し不恰好に見えるニンフは
水に入れるとボディに気泡を含み
面白い効果があります。

#14
写真上左、Nymphシャンクのウェイト、右上、ふわふわNymph、下、使ったLead Wire
気泡のせいか、使っているニンフでしばらく釣れなくなった場合、
乾いた新しいニンフにすると釣れることがあります。
試してみてください。
どうもぴっちりきれいに作ると鋳物のフライを水に入れたようで
マスには気に入らないようです。
普通、ニンフのフックシャンクには必要に応じて鉛の線を巻きます。
大きなフライほどたくさん巻きます。私の場合小さなフライには
ほとんど鉛の線を巻きません。目安として#16以下のニンフは
鉛を針のシャンクに巻くよりもスプリットショット(カミツブシ錘)で調整しています。
鉛に変わる重しに真鍮のビーズがあります。
真鍮のビーズを使えばいろいろなニンフをビーズヘッドタイプにできます。
ビーズヘッドはかなり効果のあるニンフのスタイルです。

スプリットショットとビーズの組み合わせ・・・金色のビーズが見えますか
かなり小型のニンフも作れるのでたいへん重宝です。
ビーズヘッドは、はじめからフックにつけてタイイングしなくても
川のそばで必要に応じてビーズをチペットに通すことで
普通のニンフを簡単にビーズヘッドスタイル変えられます。

おもり各種
ニンフの釣りは難しいのでしょうか。
私はそうは思いません。偶然ドライフライでマスが釣れる場合もありますが
初めての人がドライフライでマスを釣るのはニンフよりむつかしいと思います。
ニンフの場合、初めての人でも釣れます。
知らず知らずのうちにマスのいる場所にニンフが届くためだと思います。
ドライフライの場合水面の位置しかフライを置く場所がないのですが、
ニンフの場合いろいろな深さにフライを置けます。
マスが餌を取る場所
水面、水面スレスレ、水中、水底の四つに私は分けています。
水面はドライフライでカバーするとして
残りの三つはニンフでカバーすることになります。前紹介したDry-Wetは特例ですが。
どんな釣りでも「たな」が重要ですが、ニンフフィッシングでも同じです。
「たな」つまり魚のいる位置です。
流れている川では移動をあまりしなくて
楽に餌が食べられる場所にマスがいると思います。
マスがその位置にいるのならばニンフをそこにプレゼンする必要があります。
ドライフライは水面を自然に浮かせ流すことでマスを釣ります。
ニンフでも水面下のある深さを自然に流すことが大事な時もあります。
自然に流れないことをドライフライでは目で見て気づくのですが、
ニンフではなかなか気づくことがありません。ただ釣れないだけです。
流れに合った「たな」にフライが届くように
フライラインの動きやマーカー( SI )の位置、スプリットショットを考えます。

Strike Indicator各種、ドライフライも一種のSI ,フックに小さなNymphをつける
ニンフはマスの動きが水面で見えない時に使う場合が多いと思います。
マッチザハッチにかわる言葉として
水中ではマッチザサイズ、マッチザデプスが
ニンフを使う場合大事なことだと思います。
マッチザサイズは文字通りマスの好むサイズを選ぶこと。
マッチザデプスとは「たな」のことです。
川の場合ニンフを使う深さを釣れる順番に並べると
川底近く
水面近く
そしてその間の水中になります。
リーダーの長さは必要とあれば長くしてください。
ニンフのキャスティングですが、オープンキャストが良いと思います。
キャスティングは失敗を繰り返しながら自然と身につくようになります。
流れの緩やかな場所、流れの無い場所
このような場合マスのライズを待ってキャストする方法と
わざとフライを引いてマスの気を引く方法があります。
フライを水面近くで動かしたり
水中、水底といろいろな「たな」でフライを動かします。
ロッド先は水面近くに近づけ、いつもフライラインは伸びた状態にしておきます。
当たりがあるとフライラインを強くマスが引きます。
ロッド選び
ロッド選びについてはいろいろな意見に分かれると思います。
これは私の思っていることですが
まずロッドの調子
私の場合、フライフィッシング全般でファーストアクションのロッドが好きです。
パシパシの先調子のロッドが好きです。
高いロッドを買うのに余裕があればいろいろ買えますが、
やはり予算もあります。
ニンフの釣りにはロッドの根元は強くてフライの重さに耐えてくれること。
そして先端部はワイドループでキャストしやすくしなやかに曲がること。
などなどが本や、カタログに書いてますが、
今はロッドを代えるよりもその先のフライラインや錘に重点を置いています。
フライラインを代えることで同じロッドをいろいろ変えて楽しめます。
例えば#5ロッドでウェイト#6のダブルテーパーラインを使ったりします。
使う仕掛けの負荷を代えて、同じロッドを使い、ドライフフライやニンフフライで
釣るようにいろいろ工夫してがんばっています。
アメリカではロッドの携行数に規制があり、ひどいところでは川に入るのに一本しか
許されていない場所があります。
Yellowstone国立公園内がそうでした。
ずいぶん前に釣りに行ったのですがそんな規制を知らないのでいつものように
ドライ用とニンフ用の二本を持って川に着いたとたん
たまたまいた公園の監視員に止められました。
理由はロッドを二本持っていたためです。
二本同時に使っていたわけではなく、手に二本持って歩いていただけでしたが
結局一本しか持っていくのを許されませんでした。
幸いにも釣りを始める前だったので罰金はありませんでしたが。
キャッチアンドリリース
Yellowstoneでの規制で気づいたのですが
フライフイッシングでも、単に魚をたくさん釣るという目的を優先させると
魚の正常な生活まで脅かすと言うことです。キャッチアンドリリースの本当の目的は
魚を取って持って帰ってはいけない、規制がある、のうんぬんでは無く
魚が正常に生息できなくなる釣りをしてはいけないと言うことだと思います。
単に意味も無くキャッチアンドリースが
フライフィッシャーマンの良心などとは考えたくないですよね。
なぜならばこちらではマスのハッチェリー場(養殖場)が至る所にあって
人気のある川には定期的にマスを放流しているからです。
たくさんの人がマスを釣って持って帰ることを楽しみに来ています。
逆に養殖マスの放流を禁止している川もあります。
(私はそんな場所が大好きなので、マスをあまり食べないようになったのかな?)
川の周りのビジネスにはいろいろなことがあります。
フィッシングの目的は獲物を取ることだと思います。
釣った後どうするかが大事です。
明日も、来年もそれからずっと先までマスが川にいてくれることを考えて
リリースするか、持って帰るか自分で考えたいですよね。
自分だけだから大丈夫とか、他の人もしているとかは関係なく
好きな川でいつもよりも釣れないと思った時に
大事な川を守るにはどうすればよいか、自然に気づくと思います。
ロッド選びの話がそれましたが.....。
一本のロッドでドライとニンフのフライフィッシングを楽しむならば
ファーストアクションのロッドを私はおすすめします。
まだフライラインの規制は無いようですので、フライラインの
交換スプールを用意し、その先の仕掛けを変化させて
一本のロッドをうまく使うことをおすすめします。

ニンフで釣れたレインボー