∞∽∽∽ <染めと色>講談社(暮らしの歳時記)より ∞∽∽∽


 
 古代人の染めだす色は総じて自然の物質の色だが、水が豊富で山、川、木に恵まれ、しかも四季の変化の激しい日本では、多種多様の草木に恵まれ、その汁からとった染料で色をつくりだした草木染めが圧倒的に多い。中国や遠く西方諸地域から伝えられたものも多いが、いずれも日本の風土になじみ、日本の草木として、世界に類を見ない日本的な色彩をつくりだしてきた。
また、それぞれの布地に染め出された布地を何枚か重ねて着るために重(襲)色目という発色法が発達した。これが日本美を基礎づける色彩となったわけであるが、それは染料として布地に使われただけでなく、顔料として大和絵や化粧品などにも使われたのである。
いわば中国をはじめ海外から技術を学びながら、日本独自の色彩を生み出していったといえるであろう。
 
 
<私の色1(LaVie NX )>本物の色に近づいたかな

赤   ピ 

蘇芳色 緋色 薄紅 紅梅色 薄紅色 鴇色 洗朱

蒲色 桧皮色 黄丹 栗梅 香色 朽葉色 柑子色
すおういろ

蘇芳とも書く

ひいろ

紅と黄色の交染め

うすべに

紅染めの薄い色

こうばいいろ うすこうばい

桃色、石竹色の名もある

ときいろ

鴇の飛ぶ時の羽根の色

あらいしゅ

辰砂からから採る朱は紫みだが、人工の朱は黄味をおび、その薄い色

かばいろ

蒲の穂色、樺色とも書く

ひわだいろ

昔、屋根や外壁を檜の樹皮で葺くことがあった

おうに

延喜式にあり丹は朱色をいった。黄丹の衣は皇太子の正式の礼服の色

くりうめ

栗色のやや紫みががった色、紫みがかった色に梅の字をつけることがあった

こういろ

丁子の木の煎汁でうすく染めた色丁子の香りからこの名前がついた

くちばいろ

朽葉の名は重色目にもあり、古くから用いられていた

こうじいろ

柑子は橘の実からきた色

滅赤  深緋 唐紅 灰桜 薄蘇芳 茜色 紅色 蒸栗色 鶸茶 山吹色 刈安 鬱金色 支子色 黄蘗色
けしあか

滅(けし)とは色みの弱まった色につく形容詞

こきひ

大宝令、延喜式の服色にある、茜に紫根を混ぜて染めた

からくれない

高位の色

はいざくら

桜色の灰みがかった色

うすすおう

熱帯原産の植物

あかねいろ

茜草の根を染料とした茜根染めの色

べにいろ

紅染めの濃い色

むしくりいろ

蒸した栗の果肉の色

 

ひわちゃ

鶸色は緑みの黄であるが、それの茶がかった色

やまぶきいろ

山吹の花の色に見られるやや赤みを帯びた黄色をいう

かりやす

刈安はすすきに似た草。

うこんいろ

鬱金はショウガ科の多年草で、その根茎を粉にして染料にした

くちなしいろ

くちなしだから”言わぬ色”ともいった

きはだいろ

黄蘗の内皮を染料としたかなり鮮やかな黄色

 
 
<私の色2(LaVie NX )>(この色を出すために連休の一日はパー)
若竹色 木賊色 緑青 柳葉色 萌黄色 常盤緑 草色

 

 

濃紫 江戸紫 滅紫 紅藤 古代紫 桔梗色 藤色

 

灰色

 

わかたけいろ

実際の若竹の色で若緑より青みの緑

とくさいろ

シダ類の木賊の茎の色

ろくしょう

日本画の絵の具の緑青の色中古の青色

やなぎばいろ

柳の葉のような柔らかい感じの黄緑系の色

もえぎいろ

萌えでる葱の色からきた色、萌葱色とも書く

ときわみどり

榊の葉のような常緑樹の濃い緑色

くさいろ

植物の緑はほとんどこのような黄緑系の色である

こきむらさき

単に濃色ともいう諸臣の服色の最高位

えどむらさき

武蔵野で産した紫草の根で染めたことから

けしむらさき

紫系の紫みの弱いくすんだ色

べにふじ

薄い紫系の色柳の葉のような柔らかい感じの黄緑系の色

こだいむらさき

紫草の根で染めた中古の紫色

ききょういろ

秋の七草の桔梗の色 

ふじいろ

藤の花にみる薄い青紫系の色

濃藍 納戸色 浅縹 浅葱鼠 瑠璃色 縹色 浅葱色 消炭色 銀鼠 深川鼠 利休鼠 鳩羽鼠 鈍色 灰汁色
こいあい

藍染めの濃い色、藍を濃く染めてもっと紫みがかれば紺色

なんどいろ

藍染めの布をしまっておく納戸のうす暗いイメージから

あさはなだ

縹は藍染めの色をいい、延喜式にも出てくる古い色で、そのうすい色

あさぎねず

浅葱色のくすんだ灰色系に近い色

るりいろ

瑠璃は昔から七宝のひとつとして珍重された鉱石、その色

はなだいろ

藍染めの色の伝統色

あさぎいろ

藍染めの浅い色のやや緑みを帯びた色

けしずみいろ

炭火の消炭の色

ぎんねず

銀は明るい色の形容詞、明るいグレイ

ふかがわねず

水色がかった明るいグレイ、深川の名は木場の粋好みを形容

りきゅうねず

利休は葉茶の緑みを形容したもので、やや緑を帯びた鼠色系の色

はとばねず

かすかに紫みを帯びた鼠色系の色

にびいろ

無彩色に近くやや色みを感じる鼠色系の色

あくいろ

草木染めの煤染材として用いられる灰汁からきた色

●こんなに色と向き合ったことは今までなかった。出来あがりを後で見ると違った色に見えてくるからやっかいだ。
最近、文具でも色を意識した商品が出回ってきたのは、歓迎したい。色のRGP値をみてその系統色の違いをを楽しんでみるのも一興、と想うがいかがでしょうか。

 


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