まず最初に断っておきますが、決してこの話を他言しないで下さい。

これは最近ホントにあった怖いお話です。

あれは・・うら寂しい夜の防波堤でした。

私はモイカ釣りの餌の小鰺を釣っていました。a_ika.gif

いつもなら6月も半ばになると、サビキ釣りでイヤと言うほど

釣れる小鰺が何故かその日は、ポツン ポツンと釣れるだけでした。

なんか調子が悪いな〜と思いつつもなんとか5匹ほど釣り上げ、地合を

待って仕掛けをイカ釣り用に変えました。

ココのhpに訪れる方なら解ると思うのですが、イカ釣り用の仕掛けは

大きめの引っ掻けバリが付いています。

間違って人にでも引っかけたら大変です。

私は普段以上に周りに気を配り、仕掛けを海に投げ続けます。

もう日はドップリと暮れ、ケミホタルがユラユラと波の中をさまよっています。

イカの当たりもなく、もうやめようかと思って最後の一投げを投げようと

振りかぶった時でした。ズシリ!

ウム? なんか重い。 これは何かに引っかけたな?と後ろを振り向いた!!!

その時でした。

私は見てはいけない物を見てしまったのです。

それは・・・小鰺をくわえたネコでした。

バシッと目と目が合い、しばし私もネコも動く事が出来ませんでした。

それでも何とか打開策を模索しようと、ネコに「ル〜ルル」

と北の国からの蛍のように優しい呼び声で呼んで見ました。

しかしやっぱりネコはキタキツネではありませんでした。

サッときびすを返し、猛然とダッシュして走り去って行きます。

リールのスプールからは、ドワワワワワワッ〜〜〜〜〜!!!と道糸が出ていきます。

浮きに付けた蛍は、もう遙か彼方。

このままでは竿ごと持って行かれそうになったので、意を決して、

ドリャ〜〜〜と当たり食らわせてやりました。

遠くで「フギャァァァ」と鳴き声が聞こえた瞬間、手元でも「バシッ」

とラインが切れる音がしました。

闇夜の中、浮きがコンクリートに当たる音だけがカラカラと響き渡っていました。

その夜 私の坊主が決定したのは明らかでした。

 南無妙法連ゲッキョ〜〜〜ぉぉぉ チ〜〜〜〜ン!

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