大阪弁バージョン(なかなか笑えます)

激痛で目が覚めた。 

背中から横腹、脚の付け根にかけても痺れる原因が解らぬせり上

がってくるような痛みだ。息を吐く!息を吸う!

オレは自分の体をコントロールしようとし、なんとか朝までの

時間を進める。

子供達が学校に行くのをベットの中で見送り、じっくりと自分の

体の調子を確かめるが、座っても立っても痛みはひかない。

仕事に行くのに気後れしたが、どうしても片づけないとならない事

があったので、無理矢理に靴下を履き車に乗る。

真っ赤なコルベットがオレを待ってる。

う〜んオレってハードボイルド!

「おがぁじぁ〜〜ん やっぱ腰とお腹が痛いでぇ〜すぅ」

と帰って涙声に訴える。

「う〜ん そうねぇ アンタ 腎臓が悪いからねぇ〜

良くて外科性の腰痛 悪くて腎臓結石か胆石 最悪腎臓破裂かぁ?

まあチョット病院行ってみっか」

と元白衣の天使らしいやさしいお言葉で励ましてくれる。

私は病院とかその手に電話するのが苦手なので、元白衣の天使殿に

お願いすると、もう午後4時過ぎだというのに

さっさと救急病院を探し当て予約を取り付けてくれた。

そこからは小学校入学式の1年生のように後ろから

そろそろ付いて病院に行くのでありました。

 

午後5時前の病院は閑散とし、ゆっくりと歩く2人の足音が響き渡る。

ロビー辺りには、入院患者らしい数人がたむろし、

「ほらほら新しい患者が来たよ。見てごらん!ありゃもう長くはないね」

「ケッ ドシロウトが・・ オレなんざ入院歴2週間よ 

坐骨神経痛のタツとはオレの事だ!アイツは単なる仕事サボリーだぜ!」

 などと噂をしながらこちらを見ている。

 外来受付のカウンターにはもう誰もいない。

呼び鈴を鳴らし、出てきたのは

 優しそうな若い女の人だった。

 小学校1年ボウズ状態のワタクシは、そっとおかあちゃんの袖越しに

 熱い眼差しを向けるのであったが、

やっぱり腰と腹が痛くてしかめっ面になるので、

どうやらワタクシの熱い眼差しには気づく素振りもなく、

「9番泌尿器科に行ってくださ〜い」

の言葉を残し去って行ったのでありました。

9番泌尿器科は、廊下の一番奥にあり

連絡があったのか、年輩のこれまた優しそうな看護婦さんが、

「じゃ先生がいらしゃるまで、検尿と採血をいたしましょうか?

 そうねぇ 今オシッコ出ますか?」

と聞くので

「オイラはその筋じゃベテランでっせ! 毎月一回は検尿を欠かさない

男の中の男よぉ!出せと言われれば3分以内に見事に出してしんぜましょう!」

と言った内容を申し上げ、さっそうと馬にまたがり便所に向かうのでありました。

その後ろ姿を、頼もしそうに見送る妻の姿があった・・・のか?

検尿と採血が終わった頃に、丁度と行ったタイミングで泌尿器科の

先生がいらっしゃいました。先生は、小柄で猿のようでした。

スパッといった感じでイスに座るとスリッパを脱いでイスの上で

あぐらをかき、カルテに目をやりつつ、

「う〜〜ん どうしましたぁ? ふんうん!腰が痛いねぇ〜

重い物持つ?そう・・持つんだぁ〜 で 腎臓が悪いそうだけど?

ああそう県病院の赤松先生に見て貰ってるんだぁ〜 

それ私の先生なのよぉ〜 ふんふん で 何処が痛いの? 

ぇ 左腰と前の脚の付け根ねぇ〜 

ヘルニアだったら腰全体が痛いだろうから左だけちゅうのはおかしいし、

胆石なら右が痛くなるよねぇ〜 ふ〜む よしワギリにしてみましょう」

と行った経由でワタクシはCTスキャンという世にも恐ろしい

ワギリ機械にかけられる羽目になったのであります。

そのワギリ機械にかけられる前には、きっと数々の準備と万が一失敗

して血染めに陥ったとき

「ワタクシハたとえワギリに失敗して バランバラになったとしても

一切文句は申し上げません!」

と誓約書なるものを書かされるのかと思っていると

きらくぅ〜な感じの若手技師殿が

「ハイ!ココ寝て! ハイok じゃ 向こうから息を吸ってと言えば

すって 止めてと言えば止めて下さいねぇ〜」

とそのまんまやねぇですかい!

と思える言葉を残し、技師はガラス向こうに去って行くのでありました。

「イキヲスッテクダサイ」「イキヲトメテクダサイ」「ラクニシテクダサイ」

と機械的な女の人の指示通りに吸ったり止めたりしている間に

しゅるるるる きゅるるるる 

とワタクシの体は見事にワギリにされているようです。

痛くもかゆくもない!たわいもないことよ!!!!!

と余裕の生還!

フィルムを待つ少しの間、もしコレで

「残念ながら・・」とか「奥さんだけ残ってくれますか・・・」とか

「明日から入院出来ますか?」などと言われたら・・と少しビビリまくていた

時カチャっとドアが空き、

「コレもって泌尿器科に戻って下さいね。」

ワギリの自分の腹写真をもって泌尿器科に戻るとおサル先生が、

それをジッと見つめ

「う〜ん そうねぇ〜 やっぱり石はないねぇ〜膵臓が大きいねぇ〜

でもこれは腎臓の薬のせいかな?う〜んじゃぁ 腰が痛いのはやっぱ

外科的かなぁ〜 ちょっと横になってみて・・」

 と言うのですぐ側のベットに横になると

「ちょっとズボンおろして・・フムフン ここ痛い? そお少し痛い

お腹が痛いというのは、ココ?そうココ?はは〜〜ん じゃちょっと失礼!」

 と言ってお猿先生がとった行動は恐ろしいものでした。

 心の準備も出来ない前に、見事なテクニシャンぶりでパンツを一気に

 膝下まで脱がせるのでありました。

 イヤ〜〜ン!ウッフン 

気が付かないうちに全裸にさせられちゃった。

最近妻にも見せたことあらわな姿を・・見知らぬ男性に・・ウフン

そこで何をするのかと言えば 私の一番大事なイチモツをヒョイと持ち上げ

タマタマ近くをクリッ!!!!!!

ノオーゥ

ノォーゥ

 「痛いですか?」  

「痛いに決まってるやんけ!」

 「じゃ立ってみて下さい そうそう そして腹筋に力を入れて見て下さい。」

 手を腰に当て

「ふぬん! オイタタッ」 

 「ここ痛い?」とタマ近くをクリッ 

「痛いに決まってるやんけ!」 

 するとサルオヤジはニマーと笑って 

「わっかりましたぁ〜」

 「まあ奥さんも聞いて下さい。え〜っとお子さまはいらっしゃいますか?

  えっ 4人も・・ふ〜んじゃいいですね。

 え〜っとまあちょっとCTでも出てたんで気になってたのですが、

「せいしょく?じょうみゃく」が太くなって

ますねぇ〜 それが腰が痛いので腫れてるのか?腫れてるから腰が

痛いのか?はまだ解りませんが、まあ今後だんせいふにんしょう」

になる恐れがありますね まっ 珍しい事ではないんですけどね」

 と言うではないか!!!

なに? なに? なにぃぃぃぃ

「だんせいふにんしょう」とはなんぞや?

 「だんせい」=男  「ふ」= 不=いな=ダメ=立たない=不能

という公式が頭をグルグル駆け回り

「オレの・・オレのオチンチンは・・くぅぅぅ まだ若いのに・・そう言えば

最近朝のテントのハリ具合が日本経済のごとく緩やかに下方修正しているような・・

そう言えば最近オシッコの切れが・・そう言えば最近・・イトナミが・・」

とドンドン ドンドン ドンドンと落ち込んでいく。

 出来ることなら、胆石で腹をカッサバイテもらってもいい! 

不能だけはなんとかなりませんかぁと放心状態になったのであります。

その後はエロバカオサルオヤジが何をほざいたのか、

一切覚えず1週間後に再診という

カードを受け取り、トボトボと精算の場所に・・・

入院患者の「坐骨神経痛のタツ」はジッとコッチを見ながら

「どうやらワシの目は狂っていたようじゃ・・お気の毒に・・」

と言っているに違いない。

そんなワタクシを気遣ってか、元天使が

「よかったわねぇ〜 大したことなくて・・」

と微笑むじゃありませんか

{{お前もまだ女盛りかもしれないというのに不憫な奴じゃ。すまぬ!

役に立たぬモノをもった拙者を許してくれたもうぞ(涙!)}}

と内心そっと手を合わせていると

「まあ男性不妊症になったとしても、もう4人も子供がいるからいいわよねぇ」

とのんきに笑っている。

「まあな! でもお前、おりゃこれから立たんのはこまるぜ!

  まだおりゃ男でいたいぜよ!」

と何故か土佐弁で語りかけると

「なに?言ってるの? 不妊症だから立つ!立たない!は別よ!」

と言うではないか!!!!!!!いきなり!!!!!が多くなったが

まさしく!!!!!!!!!!!!の喜び。

目からウロコとはまさしくコレだ。

子供ならこれ以上は今のところ勘弁してくだせぇ状態なので

「目標!子造り」のイトナミにはもはや悔いはない!

モンダイは子造りなしのイトナミなのだよ!明智君

するとどうだろうさっきまでどんよりうずいていた腰が

やや回復の兆し、やさしい泌尿器科の先生をさっき

エロバカオサルオヤジなどとの賜った

自分が卑しく思え、

先生様がクリッとさわられたタマタマが疼いてしまうのでございました。

 

とのことで

結果はただの腰痛。

腰痛だけにちょっとギックリしたのだけのようです。

お後がよろしいようで・・

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