2001年 夏のカナダ

カナナスキス川です。ここから4〜500m下流でボウ川に合流しています。
写真を撮ると言ったらライアンがバウステーションを決めています。
6月26日(火):カナナスキス・Rv.(A.B)
この川は関東で言えば御岳か長瀞と言ったところでしょうか。88年冬のオリンピックが行われたカルガリーからハイウェー1でカナディアン・ロッキーに向けて車で約1時間の場所です。
ラフトが下り、ロディオの大会が開かれたり、スラロームのゲートが設置して有ったりします。
直ぐ上流にダムがあり、時間によって放水したり止めたりするところは北山川にも似ています。
前日カヤッキングの予約して置いたショップ(ロッキー・マウンテン・パドリング・センター)へやって来ました。このショップはカルガリーから15〜20分ロッキーに向かったところにあります。オリンピック公園のスキーのジャンプ台がすぐ目の前に見えます。川へ行く途中なので非常に都合がいい。
約束の時間に少し遅れて今日ガイドをしてくれるライアンがやって来ました。自己紹介の後いよいよ出発です。ところが 先日私たちのカヤックは選んでおいたのですが そのカヤックを乗せたショップの車のキーが見つかりません。
いつもは車のどこかにキーが隠してあるらしいのですがそれが見つからない。でライアンの乗ってきたバンで行くことになりました。
が彼のバンにはすでに沢山のカヤックが積み込んであります。
彼は「この中におまえの好きなカヤックが有るか?」といいます。見ると「EZ」が有るので私はこれにします。
でもおかあさんの乗れそうなカヤックがありません。おかあさん用のカヤックは ショップの車の屋根に積み込んであるカヤックを下ろし積み替えます。そしてようやく出発です。
ハイウェー1を30〜40分行ったところでカナナスキス川がボウ川に合流しています。
ここの瀞場で我々のパドリングテストです。案内する方もレベルが分からないと不安なのでしょう。5分も漕がないでパス。
カナナスキスの上流へ向かいます。まあまあの流れで遊び、ライアンが「昼食後、さっきの瀞場まで下るか、それとも上に行くか?」と聞くので「上は面白いのか?」というと「面白い」というので勿論上に行くことにします。
で上の駐車場へ移動し昼食です。出されたランチを見てびっくり。量が多い。一人分を二人で食べても余るぐらい。
で二人で一つ。余った一つを「持ってかえって晩飯にしろ。」と言うと、友達が来てるので彼にやってくれと言う。
その友達にやると「本当にもらって良いのか?」と大喜び。
ライアンが下の駐車場へ車を回送して、いよいよダウンリバー。
水量は御岳のやや増水気味くらいか?出発して直ぐのところにロディオ会場になるホールがあります。
流水で「EZ」に乗るのは初めてだけれどここのホールで3回連続のカートホィールに成功。3回連続のカートホィールなんて初体験です。ライアンも大喜び。ホールの状態が良くて「EZ」との相性が良かったのかな?
しばらくは1〜2級の瀬が続きたまに3級程度。半分くらい下ったところにここにもロディオ会場になるウェーブが有ります。
長良川のコンノウェーブクラスです。ここでは5〜6名のパドラーが主にフラット系の技を繰り出していました。
ライアンが「彼らはわざわざ日本からパドリングをしにやって来たんだ。」と紹介してくれました。彼らは「日本人は良く来るが皆ラフトで下りている。カヤックで下りてきたのはおまえ達が初めてだ。」と言って歓迎してくれ、「日本でもカヤックは盛んなのか?」とか「何処でやっているのか?」等と聞いてきます。
私がちょっとでもサーフィンに成功すると「上手い、上手い!」と褒めそやします。共通の趣味を持つと皆無条件で善人になれるようです。
ダンリバを終え 下の駐車場で着替えをしているとウェーブで遊んでいたパドラー達も次々と上がってきました。
その中に弁当をあげたスコットもいます。おかあさんがスコットの持っている鼻栓を見つけ「その鼻栓はよさそうだ、何処で売っているの?」と聞いています。
スコットは「もう一つあるから、これをやる。」と言っておかあさんに渡しています。
これもおかあさんの得意技かな?
ライアンはウェーブ・スポーツと契約しているロディオパドラーでコンペにも良く出場しているようです。「EZ」は乗りやすいボートだというと喜んでいました。
スコットはダガーとパーセプションの2社と契約しているパドラーで私の見たところウェーブで遊んでいた中では一番上手かったように思います。次がライアンかな?
カナダでもパドリングが出来て 今日はとても幸せな気分です。

レイク・ルイーズ。氷河がせり出しています。とても美しい湖です。
6月28日(木):レイク・ルィーズ
バンフ国立公園の中にある湖です。ビクトリア・アイス・フィールドへ行く途中立ち寄りました。エメラルドグリーンとでも言うんでしょうかとても綺麗な水の色です。
カヌーのレンタルがあるというので おかあさんと二人始めてカナディアンに乗りました。周りの景色を眺めながらのんびり愉しんで来ました。

出発して2〜30m位の所にある最初の落ち込みです。
6月30日(土):カナナスキス・Rv.
カナダにも 少し馴れた来たので今日はレンタルのカヤックを借りることにします。
先日行ったRMPCへやって来ました。受付の女の子に「また来たよ。覚えているかい?」
と聞くと、にこにこ笑って頷いています。
「EZ」が有れば借りようと思ったのですが、先日の「EZ」はライアンがウェーブ・スポーツから預かっているカヤックらしく、RMPCに置いてあるのはダガーとパーセプションのカヤックのようです。でダガーのインフラレッドを借りることにしました。
今日はおかあさんは風邪気味のためお休みです。
先日行った上の駐車場へ。ラフトを積んだ車が何台か停まっています。
支度をして川原へ下りて行きます。「あれーェ?」川に水がありません。先日はあんなに沢山あったのに。でもラフトの人も沢山来てるのに、どうしたんだろう?
この前お店で「何時から水を流すのか?」というような会話を聞いたような気がするが、あれはダムの放水時間の事だったのかな?
まァこんなに人がいるんだからその内水が増えるだろう。水が増えるまで水たまりで遊ぼうかな。
と川底へ舟を出して乗りかけたんですが、水たまりで遊んでもつまらない。と言うか、何となく胸騒ぎがするというか。
スプレイを着け掛けた所で止めて岸に上がったのですが、その時上流からザワザワザワと水が増えてきました。
ちょっと決断が遅かったらスプレイを着け終わらない内に流されたかも知れません。アー怖かった!
水が増え水量が落ち着いた所で改めて、ダウンリバーの開始です。ラフトが2艇下りて行ったあとだれも下りて行きません。今回は2度目とはいえ一人でのツーリングです。ちょっとばっかり緊張しながら下りました。

ここからダウンリバーの始まりです。
7月4日(水):ホワイト・Rv.(B.C)
ロッキーを越えた西側にクッテニーと言う南下してアメリカへ流れ込んでいる川があります。その川の支流にホワイト・Rv.と言うのが有ります。
この川はダウンリバーでは人気のある川のようです。水量ミディアムでV+〜Wの瀬になります。
B.Cにあるパノラマ・マウンテン・ビレッジと言う保養地へやってきました。姉夫婦と姉の友人夫婦も一緒です。
ここではラフティングやカヤッキングが出来るということなので みんなでラフトに乗ろうと言うことになり保養地にあるアドベンチャー・センターで申し込みをしました。
ところで、私はラフトだけでは満足出来ません。でカヤッキングも申し込みました。
ところがカヤッキングの場所へ下見に行ってみると瀞場でカナディアンやシーカヤックに乗るものです。
コレでは面白くないのでカヤッキングをキャンセルして そこのショップのお兄さんに「ホワイトウォーターでカヤッキングの出来るところはないか?」と聞いたところ、親切にも「スクーカム・カヤック・スクール」を教えてくれました。
早速SKSを訪ね、明日のダウンリーバーの案内を頼みました。案内してくれるのはトッドです。
イナゾーン220が有ったのでこれを借りることにします。
翌朝ホテルからショップまで30分。トッドのピックアップにカヤックを積み込みます。見ると二人分のカヤックだけです。トッドに一緒に漕がないのか?と聞くと「プット・インまで連れて行き終点でピック・アップする。」と言うことです。
昨日の話では一緒に下ってくれるのだと思っていたけど、言葉の行き違いかな?
ピックアップで国道を30分、未舗装の山道を40分、ときどき道の脇から遙か下の川の様子を見て、注意点などを聞きながら、ようやくプット・インまでたどり着きました。
結構白波が立っています。最初は、おかあさんも一緒に下ることにしていたのですが、川の様子を見ておかあさんは止めることにしました。
一人で支度をして単独で出発です。上流に氷河があり水はかなり冷たい。かなり深い谷底の川なので出発すると終点まで上がるところはありません。
2級、3級程度の瀬が頻繁に現れます。ときどき4級クラスも。トッドの話だとキーパーホールは無いとのこと。万一捕まっても下に潜れば抜けられる。と言っています
。その言葉を信じよう。
中間点にあるこのコース最大の瀬にやって来ました。3から4級の瀬が約100m大きく左に曲がりながら続いています。
トッドは「真ん中のコースは岩とホールが連続しているので右か、左のコースを取れば抜けられる。下見して、無理なら担いで下りればいい。」と言っていました。よく観てみよう。
なるほど、真ん中は難しそうだ。流れは右に寄っているので左はホールは無いけど岩がらみで結構テクニカルだな。右はパワーはあるけどコースを外さなければ行けそうだ。あの岩の左をかすめ、次のホールの右を抜け、あそこをああして、ここはこうする、そしてああして、こうして…………。よーし、行くぞ!
頭から波をかぶり、目の前真っ白になりながら、最後はちょっと思惑とは外れながらも、無事通過。
最大の難所を通過したという安心感からか急に周りが見え始め景色を愉しむ余裕が出てきました。
それまでは、今まで見たことも聞いたこともない始めての川を下っているのだという緊張感で一杯でした。
この緊張感はだーれもいない小歩危を一人で下ったときと似ています。
この辺りにはブラックベアーやグリズリーも居るそうです。昨日は道路脇でブラックの子供を見かけたな。ここで出会ったらどうしょう。などと考えながら、後は景色を愉しみながらのーんびり。
終点にはおかあさんとトッドが待っています。

中間付近にあるロディオ会場にもなるウェーブです。数人のパドラーが遊んでいました。
7月9日(月):カナナスキス・Rv.
帰国する前にもう一度カヤッキングがしたいと思いやって来ました。
おなじみのRMPCです。レンタルカヤックの手続きをしていると先日案内してくれたライアンの顔が見えます。先日の礼を言ったり、今日は自分達だけでカナナスキスへ行くんだ。と言う話をしていました。
彼は今日は高校生を何人か連れてどこかの湖へ行くと言っています。
手続きを済ませ、裏の艇庫でカヤックを選びます。先日借りたインフラレッドは出払っていて良いのがありません。
残ったカヤックの中から何とか遊べそうなカヤックを選んで車に乗せていると、ライアンがやって来て、今日はレイクへ行くので良かったら自分の「EZ」を使わないか。と言ってくれました。
礼を言って喜んで彼の申し出を受けることにします。今日も「EZ」で遊べます。
上の駐車場に来ました。ラフトのトラックが1台止まっているだけ、お兄さんが一人甲羅干しをしています。チョット変だなー?
先日来たときには11時7分に水がやって来ました。たぶん上流のダムで11時に放水を開始したのでしょう。今日はそのつもりでやって来たのです。もう11時なのにお兄さんが一人甲羅干しをしているだけ。誰も来ていない。それでも身支度だけはしておこう。それでもまだ誰も来ない。
11時を大分過ぎたのにまだ水は増えてこない。ちょっとお兄さんに聞いてこよう。「こんにちは、暑いねー。今日は何時になったら水が増えるの?」「今日は、12時過ぎだよ。」「ああ、そうなのか、有り難う。」
みんなは良く知ってるんだねー。そう言えばショップの壁にピンナップされているようなことを言ってたなー。
今日もカヤックを借りて飛び出すことに夢中で、放水時間の確認までは気が回らなかったなー。今度はよく落ち着いてちゃんと確認してこよう。
後1時間どうしよう。落ち込みの下のプールでちょっと水浴びでもしようか。
静水でスターンスコート、バウステーションの練習。バウステーションもちょっと立ちそう。これも「EZ」の秘められた性能なんですかネ?ハンドロールもすっごくやりやすい。
まだ30分以上ある。今日は早飯にしょうか。駐車場に上がってサンドイッチを頬張る。
その頃になって年輩の(と言っても私より大分若い。)夫婦が大型バンのキャンパーでやって来た。「今日はいつ頃水が増える?」「12時過ぎらしいよ。」と知ったふうに答える。
「Z」と「RPM」を下ろして旦那はキャンパーを下の駐車場へ回送。12時近くになったので川へ下りて行く。その頃「242」を持った若者(30歳位?)がやってきた。
12時すぎてもまだ水は増えない。みんなで川を見つめて まだか、まだか。
半になってもまだ来ない。別のカップルが現れて川を眺めている。35分「水が来たぞー!」カップルがあわてて駐車場へ駆け上がって行く。たぶん支度をしに行ったんでしょう。
10分くらいで水は落ち着き、「242」のお兄さんが先ずカヤックに乗り込む。が何かもたもたしている。
で私がスプレイをセットして先に流れに飛び込む。流れに入った直ぐ下にちょっとした落ち込み(50cm位)があります。
さっき遊んだプールはこの落ち込みの下です。年輩夫婦は落ち込みの脇で私たちが下りてくるのを待っています。
一緒に下りようと「242」を待っていたのですがなかなか来ない。で一人で落ち込みに飛び込む。落ち込みの下は大きなエディーになっています。
エディーの中で大きく回されながら「242」を待っていると彼が下りてきました。まっすぐ落ち込みにバウからつっこみそのまま下流を向いたままのエンダー状態。
わァ!やるー!と思ってみているとそのままずぶずぶと沈んで行きます。スプレイが外れたらしくそのまま沈脱です。
カヤックに掴まっているんですがエディーから出られない。助けに行くんですが私自身が渦の中心へ持って行かれそうです。
とうとう彼はカヤックを放しパドルだけもってエディーの外へ。でカヤックは私が回収しました。
彼は相当疲れた様子で、今日はもう止めだ。と言って、カヤックを担いで駐車場へ上がって行きました。
私たち を見ていた年輩夫婦は落ち込みの脇に座ったままです。何か相談している様子。下るなら一緒に下ろうと思ったのですが動かないので今日もまた一人旅です。
中間点近くにあるビッグウェーブにやって来ました。今日は何とか上手く乗りたいものです。
何度か挑戦している内にコツが掴めました。豪快なサーフィンです。ボトムをばんばんたたかれます。上手く乗れるようになりました。
イヤー、この川にはまた来たいなー!
| Back |