17年8月14日(日)・15日(月):知床半島(相泊〜宇登呂)

草原の奥に立つ知床の灯台です。
8月14日(日):アイドマリ〜アウンモイ
相泊温泉の脇の海岸に装備を降ろします。
0725:出発準備を整え 念願の知床半島一周へスタートです。 空はどんよりと曇っています。
もやが掛かっていて20km先の国後は見えません。お天気は上々とは言えませんが 風は無く海は穏やかです。
0830:海岸線にそって約1時間 ウナキベツ川の河口で1回目の休憩です。昆布取りの舟が沢山出ています。
ウナキベツを出て暫らく行った所で昆布取りの漁師に声を掛けられました。
「どこから来た?」「どこまで行く?」「ウニがあるから持ってくかー」 デカイこぶし位あるウニを2個ゲット。
ウニをくれたのは 一人だけれど 出会った昆布取りの漁師はみなさんはフレンドリーです。
0925:モイルス湾。2回目の休憩です。モイルス湾には カラフトマスを狙った釣り人が沢山来ています。
釣り人の間を縫って上陸です。
休憩の後 モイルスを出て暫らく行った所で二人組み(シングル2艇)に逢いました。
チョット狭い岩場だったのであまり話は出来ませんでしたが それでも宇登呂から来たと言っていました。
1012:ペキンの鼻に上陸です。3回目の休憩です。丘の上には黄色い花が沢山咲いています。
1115:女滝の下。4回目の休憩です。国後は見えませんが それでも視界が少しずつ開けて来ました。
カブト岩の近くでファルトのシングル艇に逢いました。今日で3日目だということです。
今日まで穏やかな海に恵まれまったく不安はなかったと言うことです。今日はモイルスに泊まると言っています。
1215:アカイワ川の番屋。5回目の休憩です。岬の先端近くにも昆布の番屋があります。
岬の先端を境に文化が違うようです。羅臼側は昆布漁で宇登呂側はサケ・マス漁が主体です。
昆布漁の漁師と話をしましたが 宇登呂側の海岸線の様子は殆ど知らない(関心が無い)様子です。
それでも「ヒグマには気を付けろ」「何かあったら番屋の世話になれ」とアドバイスをくれました。
1310:アブラコ湾。6回目の休憩です。1時過ぎに無事岬の先端を通過しました。はるばるとやって来ました。
丘の上には広々とした草原が広がっています。その向こうにある白い灯台が印象的です。
1400:文吉湾。7回目の休憩です。文吉湾に近づいたとき観光船に行き逢いました。宇登呂からやってきたようです。
入り口には大きな防波堤が出来ています。防波堤の間を抜け港の横の浜に上陸です。
お菓子や飲み物を出していると 番屋の人から声が掛かります。「港にはスロープがあるからそこを使えばいいよ。」
わたしとしては 漁師に迷惑を掛けないようにと遠慮したつもりだったのですが こちらの漁師もなかなかフレンドリーです。
港に上がってみると学生と思しきグループがみなとの端にテントを張っています。
ここにお泊りして岬の先端付近を散策?している様子。漁師も集まり雑談しているのでわたしもチョット仲間入り。
1535:アウンモイ。途中のヨコモイ(落合湾)に上がるつもりでいたのですが 寝るにはチョット辛そうだったのでアウンモイまでやって来ました。
アウンモイにも人のいる番屋があるのですが 一つ岬側の入り江に入りました。ここには無人の番屋の廃屋があります。
意識的に 番屋の廃屋を選んだのではなく 来て見ると誰も居なかった。翌日出発してみると隣の入り江に人のいる番屋があった。と言うことです。
番屋は廃屋になって相当期間がたっているようです。中で寝泊りも出来なくは無いようですが 今にも崩れそうで気持ちが悪い。
廃屋の横に小川が流れていてヒグマのことも心配だったのですが 知床まで来て廃屋に泊まることも無いので コンクリートのフラットの上にタープを張りツエルトで寝ることにします。
小川で塩気と汗を流し さっぱりして夕食の支度に掛かります。
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海が滝壷になっている「カシュニの滝」 カヤックに乗ったまま滝くぐりが出来る。
8月15日(月):アウンモイ〜ウトロ
夜中 目が覚めたとき 空の南西側3分の2位には星が出ていました。2時過ぎ頃からパラパラと雨が降り始め時には土砂降り状態。
うーん! まいったなー!!
幸い 夜明けとともに雨脚が弱まりました。お天気はあまり良くないけど 今の所海も穏やかなので出発することにします。
波打ち際で 朝のお勤めを済ませ すっきりしたところで
0630:気持ちよくスタートです。隣の入り江に本物のアウンモイの番屋が見えます。
イタベシュワタラからレタラワタラまで約2km見通しも利くので直線で進みます。
ところが数分後 サーと風が吹いたと思ったら霧に囲まれ10数秒で周りは真っ白です。
目標はおろか海岸線も見えなくなりました。 霧の中磁石を便りに10数分のパドリングで レタラワタラに到着です。
レタラワタラを周ったオキッチウシ川の河口で何かザワついています。何かカヤックの底にぶつかって来るような感じもします。
川の水で濁っていて水の中が良く見えません。少し離れた水面に黒い尖ったものが浮いたり沈んだりしています。
分からないまま 離れて行くと 水が少し奇麗になり大きな魚が泳いでいるのが見えました。カラフトマスが遡上の準備をしていたようです。
その後 宇登呂側の河口では よくマスの大群に出会いました。こんなこと テレビで見る以外初めての経験です。
0730:マムシの川。本日1回目の休憩です。
カパルワタラの番屋を過ぎのんびり漕いでいると いきなり!と言う感じで「カシュニの滝」の登場です。
え!もうここまで来たの?と言う感じで地図を確認。間違いないようです。
宇登呂方向から来ると 大分前から滝が見えるようですが、この感動は相泊から来ないと味わえないな。
恒例に従い 滝潜りを敢行いたします。
0845:タコ岩。2回目の休憩です。
カシュニの滝を過ぎてタコ岩に向かう頃から少し風が出始めました。
でも まだ波は穏やかで風も北からの 斜め後ろからの追い風なので 行ける所まで行くことにします。
滝ノ下番屋には人影が見えます。 何か忙しそうに働いている様子。邪魔をしてはいけないのでそのまま通過です。
滝ノ下からルシャまでは ひたすらフォワードストロークの練習です。
今日は 北風なので ルシャの吹き出しは無いようです。
ルシャ川に近づいたとき河口に何か動くものを発見!
ヒグマがマスを獲っています。何回か水しぶきを上げていましたが上手く捕まえたようです。
捕まえた後 顔を上げたとき わたしに気付いたようです。マスをくわえて川原から離れて行きます。
1015:ルシャの先 400m位の海岸。3回目の休憩です。
さっき熊を見たばかりなので緊張しましたが見通しのいい海岸なので 大声で熊を追い払い上陸です。
沖には宇登呂から来た観光船がターンしています。岬の先端までは行かないようです。
海も 少し荒れてきました。危険を感じる程ではありませんが グループで行動する場合はメンバーによっては停滞を検討しなければならない位になっています。
昨日は 宇登呂から来た人 三人に逢いましたが 今日はまだ誰にもあっていません。
ルシャの海岸を離れウブシノッタ川の河口でもヒグマを見つけました。
こちらは熊の方が先に わたしを見つけたようです。わたしが見つけたときには川原から離れようとしていました。
少し小さな熊なので小熊かな?と思って見ていたら その後をさらに小さな熊が二つ追いかけて行きます。
この小さいと思った熊が 母熊なら 先ほどの熊はきっとオス熊だったのでしょうね。
1152:カムイワッカの滝。3回目の休憩です。
ちょうど北風が避けられる入り江です。これから先は多分ゆっくり休める所は少ないと思うので食べ物、飲みものを手近かなところにおいて置きます。
これからいよいよ知床の核心部 切り立った五湖の断崖が続きます。打ち寄せる波も岩場に散っています。
波も高く断崖に出来た洞窟にはとても 近寄れません。洞窟めぐりは 次回のお楽しみに取って置きましょう。
1354:岩尾別川の河口。4回目の休憩です。
遠くにサケ・マスの孵化場の建物が見えます。ようやく人間社会に一歩近づいた感じです。
いよいよ最後のワンストロークになりました。
断崖に沿って進みます。象の鼻を過ぎフレベの滝を周ります。
ゴールの幌別川の河口が見えてきました。でも海岸にはカラフトマスを狙う釣り竿が沢山並んでいます。
勇気を奮って沖から声を掛けます。ここでもマスが沢山釣れているのか 快く浜辺を空けてくれます。
浜に着くと素早くカヤックを引き上げてくれます。 いやー!感謝 かんしゃ!!
仕舞い支度をしていると 寄ってきて「波の間から頭が出たり、引っ込んだりで 何が居るのか分からないで気持ちが悪かった。」「カヤックが見えたとき人が乗っていると分かり安心した。」「こんな小さな船でよく知床が周れるなぁ。」などと素朴な歓迎を受けてしまいました。
今回は 50%位の力で「のんびり、ゆっくり、景色を眺めながら。」と言う気持ちに徹しました。
2日目のお天気は今一でしたが おかげで緊迫感も無く、結構のんびり愉しめました。
知床の海で出逢った人は みなさんフレンドリーで温かな人たちばかりでした。
次回 また機会があれば 2泊3日か3泊4日位で計画したいと思います。
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