JpSART設立のごあいさつ

 私たちが作ろうとしている、JpSART(JapanSarchAndRescueTeam)は、アメリカのボランティア救助隊であるSAR(SarchAndRescue)をモデルにしています。
 SARは日本の消防団に当たる組織ともいえますが、実際には消防団よりもさらに専門職が強い組織で、捜索と救助に多大なる力を発揮するスペシャリティー集団です。
 米国の警察システムは、連邦警察、州警察・市警、群警と複合的に存在しています。このうちの群警(カウンティー・シェリフ)が一番、地域住民に密着した存在です。
 郡警などのシェリフ(保安官)には任意で保安官助手を召集する権限があります。この権限によって召集された複数の保安官助手が、チームを組んで人命救助(水難・山岳・洞窟などすべてのフィールドに及びます)などで活躍するのがSARです。保安官は当然ながら公務員ですが、SARのメンバーは本業を別に持った一般市民、民間人です。
 この組織の利点は、火災や交通事故等を主とする行政のレスキュー隊員が、普段想定していない特殊なフィールドにおける救助を行う際のリスクを軽減できることです。また、いつ発生するかわからない事故のために、多くの要員を公務員に採用するという経済的ロスも省けられます。
 JpSART設立に集まったメンバーは、その多くがカヌーやカヤック、ラフティングの愛好者やインストラクターです。私たちは普段から流水救助の訓練を受けており、川という特殊なフィールドにおける特殊なレスキュー技術と、河川上の地理と環境の知識をもっています。この技術をアメリカのSARのように社会のために役立てたいというのが、私たちの願いです。
 ここに私たち有志は全国的にこの活動を展開し、各行政機関と協力して河川における人命救助と予防に尽力をつくしていきたいと考えています。