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〔No.28〕
山で泊まる:ペンション編
| ペンション利用のプラスとマイナス |
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我が家は暖かい季節には基本的にテントを利用して山を歩きますが、寒くなるとペンションを利用するようになります。 第一に、秋も深まるとたださえ日中の活動時間が短くなり、テントの設営や食事のための時間を考えると、かなり早い時刻に下山しなければならず、山やコースの選定に制約が大きくなるからです。こうした季節にはペンションを利用した方が、夕食に間に合うようにチェックインすればいいので、ゆっくり山を歩くことができます。 第二に、家内がひどい寒がりで、寒い時期のテント泊をいやがるからです。メンバーみんなが心地よく山を歩こうとすると、晩秋から早春まではテントは諦めてペンションを利用するほかはなくなります。 誰もいない山の中にテントを張り、自分たちで食事を作って一夜を過ごすのも楽しいものですが、こういうことがつづくとたまには人様が作ってくれた料理を味わい、暖かいベッドに寝たくなります。ペンション泊はとにかく世話なしです。準備も簡単で、車に積む荷物も少なくてすみます。 ただし犬をつれて泊まれるペンションがどこにでもあるわけではないので、ペンション利用の場合、目的の山がかなり制約されます。 また、ペンションは朝食が遅いので、朝の出発がテント利用に比べて大幅に遅くなり、山歩きにもっとも心地よい早朝の行動ができにくいというマイナス点もあります。早朝から行動したいときには、チェックイン時にその点をオーナーに告げておき、朝食を早めてもらうか、朝食抜きでチェックアウトすることになります。 |
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| ペンションに泊まれる犬と飼主 | |||||||||||||||||||||||||||
ペンションに犬連れで泊まるには、やはりそれなりに犬をしつけておかなくてはなりません。ペンションと同宿者に迷惑をかけないこと、それとペンションのルール・マナーを守れることです。ペンション利用の場合のマナーについては後述するので、どういうしつけが必要かを簡単に整理してみましょう。 まず、トイレのしつけは絶対です。部屋や車の中で排泄する癖のある犬はペンションに泊まることはできません。 普段かなりしっかり排泄のしつけができている犬でも、慣れない場所に行き、しかもほかの犬が大勢いると、緊張して粗相してしまうことがあるものです。こうしたおそれのある犬は、ペンションの中で独りにしてストレスを与えることを避ける配慮が必要です。慣れない場所で独りにすると、犬は極端に緊張します。 もし万一粗相してしまったら、まず自分でできる応急の措置をして、ペンションの経営者にすぐ申告しましょう。たいがいのペンションでは気持よく対処してくれるものです。黙ってチェックアウトしてしまうなど論外です。 また始終無駄吠えをする犬もペンションには泊まれません。あるペンションで、オーナーが嘆いていました。宿泊者の犬がのべつ幕なし吠えているのに、飼主は叱ろうともしないというのです。これではまわりはいらいらして、せっかくの旅先でくつろぐことができません。 ペットは食堂をはじめとするパブリックスペースに入れないというペンションもあります。こういう宿に泊まる場合は、ひとりにされて吠えたりあばれたりしないよう、留守番ができるようにしっかりしつけなければなりません。 我が家のムックは知らない場所では一人で留守番ができないので、館内バリアフリーのペンションを選んで利用しています。 |
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| 情報収集と計画――どんなペンションに泊まるか | |||||||||||||||||||||||||||
あなたと愛犬が気持よく一夜を過ごすためには、愛犬に合った宿を選ぶ、というのがもっとも大切です。 上述したように、ペットOKを謳っているペンションでも、犬のサイズによっては部屋に入れなかったりケージの使用が必要などと、条件つきの宿も少なくありません。 愛犬に合わない宿を予約してしまい、現地に行ってからそれに気がついて愛犬につらい思いをさせないためにも、計画段階で犬の受け入れ条件をしっかり確認しておきましょう。 ペットOKの宿のかなりが、Webサイトを開設しています。また、こうした宿の紹介をしているペット関係のサイトもかなりあります。私の場合は、ペット連れ旅行のガイドブックとこうしたインターネット情報を駆使して、目的の山域に近く、ムックが泊まれるバリアフリーの宿を探します。 受け入れてもらえるのならどのようなサービスがあるのかということをしっかり問い合わせておくことが大切です。 初めて犬を連れて宿泊施設を利用する場合は、独立性のあるコテージタイプの宿を検討するといいかもしれません。コテージなら、ほかの宿泊客への気兼ねや、無用なトラブルも防ぐことができます。 |
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| ペンション泊のマナー |
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宿泊するペンションが決まったら、泊まる場合の条件を確認しておきましょう。狂犬病接種やワクチン接種をしていない犬は宿泊できない場合が多いです。不慮のトラブルの際、こうした接種をしていないと問題になります。アウトドアに連れ出す場合は、ペンション泊であるとないとに関わらず、かならずこうした接種は済ませておきましょう。 このほか、宿の求めに応じて、犬の種類、性別、年齢、去勢・避妊済みか否か、ヒート中でないかなども伝えておきます。 宿泊前にシャンプーをしておく、というのもマナーのひとつのようです。しかしアウトドアで一日活動したあとは、犬はかなり汚れます。我が家の場合、帰宅後にダニとりと汚れ落としをかねてシャンプーをしなければならないので、出発前にはシャンプーはしません。 といっても、汚れの目立つ白い犬ですから、1週間に一度程度のシャンプーはしています。不愉快な汚れや抜け毛がない程度に身体を拭き、ブラッシングをして出掛ければいいと考えています。 むしろ山歩きをしたあと、ダニなどを宿に持ち込まないよう、下山口でしっかりチェックをし、ブラッシングをしておきます。そしてペンションに着いたら、もちろん外でしっかり脚や身体の汚れを洗い、できるだけきれいな状態で屋内に入ります。 屋内の移動はオンリードです。ほかの宿泊者がいる場合は、トラブルが起きないように自分の犬にしっかり注意を払いましょう。 ペットの食事はほとんど飼主が持参する例が多いようです。予約時にペンションの宿泊条件をよく確認しておいてください。 室内では、人間用のベッドには乗せないようにします。普段できないことを旅先でやらせようと思っても所詮無理。こういうことは自宅でできるようになっていないといけません。 犬だけで部屋で留守番をさせるときは、ドアの内側や室内設備を破損させないように注意しましょう。こういうことが普段できていない犬の場合は、ひとりにさせないようにします。 ペンション付近の散歩は、許可された場所以外はオンリードで。糞の放置はもちろん厳禁です。きちんと持ち帰って、ペンションのルールに従って処理します。 |
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| ペンション泊で必要なもの | |||||||||||||||||||||||||||
ペンション泊にはどんなものを持っていけばいいのか、我が家の場合を簡単に紹介しておきましょう。普段から愛犬が使用しているもの、必要としているものを持っていくのが基本です。
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| ペンションに着いたら | |||||||||||||||||||||||||||
当然のことながら足をきれい洗い、タオルなどで拭いてからペットを宿に入れましょう。この足洗いもペンションによってそれぞれ決まりがあります。また、宿によってはお湯が使えたり、タオルが備え付けてある場合もあります。まずオーナーにどうしたらいいか聞きましょう。 宿に入る前にもちろん排泄は済ませておきます。ブラッシングも必ず外で行なっておきます。抜け毛の始末もきちんとしましょう。 チェックインのときにその宿のルールをきちんと確認し、他に宿泊者がいる場合は特にお互いが楽しく過ごせるように周りに気を配ることを忘れないようにします。 部屋に入ったら 、まず普段使っている敷物を敷き、犬の居場所を確保してあげます。 車の長旅や山歩きで犬はとても疲れているはずです。早めに食事を与え、ゆっくり休ませてあげましょう。 食堂に同伴可能な場合、人間が食事をしているあいだはテーブルの下で静かに待っていることができないといけません。もちろん、オンリードです。我が家のムックの場合、普段の散歩で猫を見るといきりたって追いかけたくなります。しかしペンションの飼い猫がすぐ近くにいてもまったく反応を示さず、私が猫を撫でても黙っています。旅先の宿に行くと犬が変わったようにおとなしくなってしまいますが、彼は彼なりに時と場所を心得ているようです。 一夜を過ごしたら、次に泊まる人のことを考えてきちんと部屋の掃除をします。消臭スプレーで犬の匂いを消し、抜け毛が落ちているいないに関わらず粘着ローラーで掃除をします。 |
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