奈良本峠、倉子峠、佐野川峠、三国峠、醍醐峠、和田峠
生藤山山頂にて。サイクリングだか、ハイキングだかわからない。
2000年12月26日
輪行峠行。近場の峠をやっつける。
武蔵溝ノ口駅(5:36)=相模湖駅(7:15)−奈良本峠(8:30)−栃谷−鎌沢入口−倉子峠−下岩−石楯尾神社−佐野川峠(11:00)−三国山(12:00)−和田峠(13:40)−林道醍醐線−浅川沿い−多摩川サイクリングロード−自宅(17:10)。
走行距離88km。積算走行距離1779km。
武蔵溝ノ口から輪行するが、途中で大を催して稲城長沼で一度下車する。このタイムロスで、立川でよい電車に乗れなかった。高尾で10分ほど待たされる。
相模湖駅で自転車を組み立てて(むろん、スーパーツーリング)、甲州街道を下る。すぐにあるセブンイレブンでおにぎりや菓子パンの補給を購入。しばらく進んで甲州街道が高速道路の下をぐるりとするところで甲州街道を外れ、脇の坂を登る。この道もそこそこ車が走っている。甲州街道も車が多かった。平日だからか。
軽くアップダウンしながら進めば浄光寺の看板を見る。その坂道をさらに登れば、未舗装林道入口になる。しばらく石ころだらけの道を進むが、タイヤがスリップしてとうとう登れなくなる。押して登り、相模湖の眺めのよいところで地図を広げる。さて、どこが奈良本峠なのだろう?
出かける前はこの林道のどこかに峠があるのだと思っていたが、地図をよくよく見てみるとどうも違う気がする。イタドリ沢の頭の稜線にあるのでは?それを確かめるべく、イタドリ沢の頭への指導標に従いハイキングコースに入る。当然、ほとんど担ぎ。階段状、と言うわけでもないが土砂の流出を防ぐために丸太を置いてあるので、ツーリング車での乗車はつらい。
作業道みたいなところに踏み込んだが、これは間違い。すぐに踏み跡が消える。ハイキングコースに従って進む。目が悪くなったのか、暗いところで地面の石や木の葉の判別が難しい。というか、遠近感が今一つだ。ちょっとまずい。
稜線は遠くない。やがて明王峠から続く稜線が見えれば、そこが奈良本峠。手作りのような指導標にそう書いてある。大きな指導標には峠の表示は無い。
奈良本峠。左の小さな標識にその名が書かれている。
すぐに栃谷方面へ下りる道があるが、これはパスしてイタドリ沢の頭へ向かう。この辺りは乗車可能。栃谷へ降りる道を過ぎて小さな上り下りを過ぎれば、そこがイタドリ沢の頭。二等三角点の日だまりである。
道を戻って、栃谷へ下りることにする。例の丸太があるので自転車を担ぐ。と、肩当のゴムスポンジを峠に忘れたことに気がついた。走って取りに戻る羽目になった。
栃谷への道は、踏み跡はしっかりしているが整備がされていないと言った感じ。ススキなどが伸びている。まぁ、イタドリ沢の頭から藤野駅への道が伸びているのに、あえて栃谷へ下りる理由も無いと言うところか。ひたすら下って、実が腐りかけた柿の木の下を過ぎ沢を渡る。ひと登りで道に出る。陣谷温泉の少し上のところだ。
道を下る。時速20kmを越えると寒いので、ブレーキをかけっぱなし。沢井川沿いの道に出ると日が当たっていてほっとする。北へ向かう。
しばらく行ったところで、倉子峠への道と間違えて、鷹取山の北側の道に入ってしまう。下岩へ続くと言う標識に引かれてしまった。疲れていて、楽をしたかったからだろう。せっかく登った道を戻って、また和田峠方面へ登る。この辺りは日陰だが、さすがに足を動かしつづけているので寒さは感じない。
鎌沢入口から、細い道を西側へ下る。すぐに登りになる。しばらく急坂を登り、橋詰の人家を過ぎれば植林された杉林の中を行く静かな道になる。簡易舗装だが、よい雰囲気だ。これも峠がどこかわからず、そのまま進むと道は未舗装になる。そのまま進めば、特に明確なピークも無いままに眺めのよいところに出る。車2、3台が止まれそうなスペースと、階段がある。階段の上には戦没者を祭った碑がある。そこからは富士山も見えるが、左半分は雲をかぶっていた。
ここがクラコ峠か?昭文社の山と高原地図をにらむ。どうも峠らしくない。確かに稜線をまたいでいることに変わりないが、なんか違う気がする。で、来た道を戻る。未舗装になる直前に、道は上へ伸びている。これを登れば、そこが倉子峠だった。峠には松尾芭蕉の俳句の碑と説明の看板がある。看板には「倉子峠」、昭文社の山と高原地図には「クラコ峠」、国土地理院の2万5千図には「くらご峠」と表記がみな違う。
雰囲気的にはさっきの場所のほうがよい。切り通しなので展望はゼロだし、木が覆い茂って暗い。上が割れて無くなった碑には「三夜」と文字があるが、もともとは「十三夜」だったのだろうか。
倉子峠。落ち葉の簡易舗装路。
簡易舗装の道を下り、下岩に出る。ヤマザキデイリーストア(一見コンビニだが、コンビニではない。月曜日は定休日らしい)があるので、菓子パンと野菜ジュースを買って補給する。セブンイレブンで買った菓子パンは昼飯として、佐野川峠あたりで食することにする。
10%の坂のある道をゆるゆると進めば、石楯尾神社がある。今日はその交差点は工事中だった。右に入り、ひたすら進む。足が疲れたので、しばらく自転車を押して歩く。生藤山の標識があり道が分かれるが、今日は自転車なので行けるところまで林道を進む。インナーローでゆるゆる登れば、林道が未舗装になるところで登山道とつながっている。
担ぎになって登るが、雷光型に道は続いてけっこう厳しい。汗が目にしみる。久々に山に気がした。
ようやくたどり着いた佐野川峠で自転車を下ろすと、冷たい風が体温を奪った。新聞を敷いてその上に座り、昼前の補給をする。風が強い。
佐野川峠。峠の南側は日当たりがよい。
三国山のほうへ進む。すぐに道が右に分かれているが、こちらは作業道である。お地蔵様が立っているところでハイキングコースに戻るべきだ。私はこれを巻き道と勘違いした。冷静に考えればここから三国山方面へは標高が高くなるのに、巻き道も何もあるわけが無い。が、そのまま作業道を進み、どんどん標高を下げて行くのに気がつけば峠から15分ほど歩いていた。戻るのも癪なので、稜線まで自転車を担いで斜面を登る羽目になった。稜線近くは膝くらいの笹竹が伸びていてうっとうしい。
本来のコースは十分に乗車できるだけの綺麗な道だ。乗ったり押したりしながら、甘草水を右に見てしばらく進めば、三国山と巻き道の分岐になる。
三国山には誰もいなかった。風が強いが、雲を脱いだ富士山が綺麗だ。ところで本によってはこの辺りに三国峠の記述もあるが、指導標にはどこにも無い。熊倉山のほうへ少し歩いてみたが、鞍部はあっても峠らしいところはどこにも無い。つまり、地名としての峠であるようだ。
三国山山頂。ベンチやテーブルもあり、富士山の眺めがよい。頂きを意味する「トッケ」が転じて「峠」となったようなのでいわゆる峠とは違うのだけども、一応、コレクションに含めておこう。
ここで老人とすれ違った。三国山から和田峠までに見かけた唯一のハイカーだ。彼も単独行で熊倉山方面へ歩いていった。
生藤山を目指す。三国山と生藤山の鞍部が三国峠かな?いや、ちょっと違う気もする。
生藤山の上りは通常は大した事無いが、自転車を担いでいるとなると話は別である。木につかまりつつ、足元に注意しつつ登る。頂上は風が強い。富士山が綺麗だが、三国山と変わらない(当たり前だ)。以後、醍醐峠目指して稜線を歩いたが、巻き道があるところはすべて巻き道を歩いた。それでも小さなアップダウンが多く、乗車率は30%を切っていたと思う。
醍醐峠は記憶より狭かった。以前、市道山から歩いてきたとき以来2度目だから、ほとんど5年ぶりになる。以前来たときも自転車で走れそうだなぁと思ったが、今回はそれが間違いだったことを体験した。ここから和田峠までも道はよくなく(あくまでも自転車にとってだ。歩く分にはまったく問題は無い)、だいたい担いで林道へ下りた。
醍醐峠。前方は醍醐丸、右は市道山へ。
和田峠。風が強い。
和田峠の茶屋は閉まっていた。補給食の残りを食べる。
陣馬山方面へ行こうかなとも思ったが、時間的にも体力的にもちょっと厳しい。が、ここから通常通り自転車に乗って帰れば、自走でちょうど暗くなるころに家に着くことになる。で、今回はここで切り上げることにした。
まだ走ったことの無い林道醍醐線を経由して、陣馬街道を抜け、浅側沿いに出て自宅へ戻った。陣馬街道でバス停を見て、「狐塚」は「きつねづか」であることを知った。「こづか」だと思っていた。
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