藤野坂ノ峠、名倉峠、天神峠、桜沢峠、綱子峠、天神峠、トズラ峠

2001年1月14日
 輪行峠行。
 武蔵溝ノ口駅(6:22)=高尾駅(7:23)=藤野駅(8:00)−藤野坂ノ峠−名倉峠−天神峠−桜井隧道−桜井峠−秋山トンネル−天神隧道−綱子峠(12:00)−天神峠−トズラ峠−412号線−413号線−鎌倉街道−多摩川サイクリングロード−自宅(4:30)。
 藤野駅から南下して峠を攻めることにした。この辺りにも峠が密集している。かもめ文庫「かながわの峠」(植木知司 著)であらかじめ予習して行く。今回はカメラではなく、ビデオカメラを持って行く。こいつには、VGAレベルのデジカメ機能があるから、使ってみようと言う寸法だ。
 朝、疲れて早起きが出来ず1時間遅れだが、藤野駅を8時に出たのだから十分だろう。まずは坂ノ峠。沢井トンネルを抜けて、向こう側から登る。雪が積もっているが、乾いているのですぐには濡れない。早速の担ぎでしばらく登れば、稜線に出る。峠の標識は無いが、代わりに送電線の巡視路のものらしい標識はある。雪は稜線の北側にしか残っていない。



藤野坂ノ峠。小渕ふれあいの森として整備されている。


 
 すぐに林道らしきところに出るが、これは藤野神社の入口である。あたりは「小渕ふれあいの森」として整備されているのだ。道を下れば、さきほどの沢井トンネルの横に出る。
 甲州街道に戻り、すぐにまた離れて桂川(ここはまだ相模湖かな?)の橋まで下る。登り返して名倉峠を目指すが、入り口はすぐにわかる。名倉小学校入口を書いてあるし、藤野町が整備した地図標識が立っている。
 フロントギアをインナーにしてゆっくり進む。道に雪は無いが、辺りの土地には雪がそのまま残っている。途中、道端に円錐形の底面をくっつけたような灰色のモニュメントがあるが、説明標識は文字が消えてしまっている。そのまま登ったカーブが、名倉峠。


名倉峠。柵と看板は、土砂不法投棄に対して藤野町が建てたもの。

 峠の標識は無い。土砂の不法投棄がされていたようで、藤野町の土砂投棄禁止の看板が立っている。この中央線沿いの小さな谷には、土砂やゴミの不法投棄が多い。
 南側には雪は無い。下って、名倉小学校の前を過ぎてまた登る。名倉小学校PTAの「愛のパトロール実施中」という標識をあちこちに見かけるが、このあたりもそんなにアブナイのだろうか。ハイキングコースの入口を過ぎれば、そこが天神峠。



天神峠。前方のアーチが、ハイキング道入口。

 田野入に向けて下りる。沢まで結構下りたなァと思えば、また登らされる。落合に入ると、電柱の交換?工事をしていた。秋山トンネル横の道に西へ入り、ちょっと行って桜井隧道への道に入る。
 辺りの斜面は雪が増えたが、道に雪は無い。写真を取ろうと止まっていると、地元の消防団らしい車が走っていった。秋山トンネルが出来ても、この隧道も現役で使われていると言うことか。隧道内ではライトを点けたが、寒いせいかずいぶん暗くしか点かない。
 隧道を抜けると、まず目に入るのは観音様である。やすらぎ観音とある。ここには墓地があるのだ。その下は運動場になっていて、今日は地元の消防団の出初め式だったのである。ポンプを載せた赤いトラックがどんどん集合していた。
 桜井峠へ行くべく、桜井の道を西へ。大黒堂などと看板のある店の向かい側の道を登る。すぐに北へ登る道がある。そのまま行くと農地のなかにまっすぐ登ってしまうので、桜井神社のほうへゆき、そのまま道なりに急坂を登れば桜井峠である。書くと簡単だが、地形図をにらみながら進んだのだ。ちなみに、昭文社の山と高原地図「高尾・陣馬」には桜井隧道や桜井峠は載っていない。稜線には道が伸びているようだが、作業道かもしれない。



桜井隧道を北側の入口から見る。
桜井峠を南へ見る。道志の山が垣間見える。
桜井峠を北へ見る。南側は簡易舗装。

 簡易舗装の部分には雪が無いのに、北側になると5センチくらい雪が積もっている。担いで行くしかない。締まった雪を、なるべく踏み抜かぬ様注意しながら、道を下って行く。道は明瞭である。一部乗車しようとしたが、新雪と違い雪をつぶしながら進む必要があり、下りにもかかわらず結構な力で踏んで行かなければならないので止めた。下りたところは、先ほどの桜井隧道の横だった。
 雲行きが怪しくなってきた。ノースフェイスの上着を着て、秋山トンネルへ降りる。桜井峠のさらに西に金山峠があるが、今回はSPDシューズなのでルートファインディングを要するような雪道には不向きであるから、パスする。またの機会を待とう。
 秋山トンネルを抜けると、急に気温が下がったように感じた。空は完全に灰色だ。とりあえず奥牧馬のほうへ向かう。ときどき白いものがちらちらと舞って来る。
 奥牧馬のバス停のある交差点で南への道に曲がる。いったん橋まで下りて、ゆっくり登る。さらに舟久保への道に入る。なぜかこんなところに売地があるが、どういう人がターゲットなのだろうか。どこかの別荘だか保養所だかをすぎてちょっと上ると、観音像やお墓のあるところがある。馬頭観音2体に、真新しい牛頭観世音が並んでいる。馬頭観音は良く見るが、牛頭は珍しい。いずれにしろ家畜を守る仏様と言うところだろう。ここには十一面観音が祭ってあるが、ガラスのある建物の中で、良く見えなかった。この十一面観音には顔に傷があるそうだが、これは昔、顔に傷を受けた娘の身代わりになったものらしい。娘の顔を傷は跡形も無く直ったと言う。そんな逸話が、そばの看板に記されている。



牛頭観音と、馬頭観音2体。

 舟久保の道を下り、なにやら学校らしい施設の前を通りすぎる。生徒か誰かが、時々舞っている雪を見ていた。道は簡易舗装で、車のすれ違いが出来ないくらい細い。沢沿いのこの道は緩い坂で、順調に進めば橋で道が分岐するところに地図の載った看板があるが、この地図を見るとこの橋を渡れば天神隧道のほうへ行くように見えるけども、これは間違い。この橋を渡った先は林道でしばらく行くと行き止まりである。こんなことで時間を無駄にして、少し進むと本当に綱子隧道、天神隧道のほうへ登る道の分岐がある。
 お地蔵様が2体並んでいる辺りから坂は急になる。ゆっくり登れば、山の斜面をセメントで固めた綱子隧道の入口。綱子隧道はなかの電灯も一部切れていたりしていた。
 隧道を抜ければ綱子入口バス停がある。藤野駅−月夜野間で1日10往復くらい通るようだが、このバス停を誰が利用するのだろう?この北側が天神隧道。やはり、斜面はセメントで固められ、旧道などの入口は近くにはない。



天神隧道、北側入口。工事の看板が立っていた。ここの峠は綱子天神峠とも呼ぶ。

 天神隧道を往復し、綱子隧道を戻り、綱子に戻る。綱子峠を目指し南下するが、綱子の最南端の家を過ぎると道も除雪が去れていないようで、車の車輪の幅に雪が締まっているだけ。自転車での走行は不可能になる。車輪跡の部分を走ろうにも、ペダルが横の雪に当たって止まってしまうのだ。MTBと違って、ツーリング車のBBは地上からの高さを特別に取ってあるわけでもないのだ。
 しばらく進めば、綱子峠入口の小さな標識がある。ここから自転車を担いで登る。エンジンを抜かれた三菱ジープの廃車が放置されているところから山道に入る。山道になると、雪はぐっと少なくなる。
 このころから天候は回復し始めていた。日向で風がないと、暖かささえ感じる。送電線巡視路の標識のある尾根に乗ってしばらく歩けば、綱子峠である。峠の標識はなく、入道丸への道を示す標識に手書きで綱子峠と書かれているのみ。安寺沢へ下りる道は雪の上に複数の踏み跡があり、どうやら利用されているようだ。



綱子の、南の道。雪が積もったまま。
綱子峠。阿夫利山が正面に見える。
綱子峠。右は綱子へ、左は安寺沢へ。

 綱子峠で昼食とする。冷たいおにぎりと菓子パンを食べる。阿夫利山が真正面に見える。綱子峠と大して標高が違うとも思えなかった。
 風が吹くと寒い。来た道を下る。一部乗車したが、やはりほとんど担ぎである。また雪の積もる道に戻り、自転車を押して進む。車輪の踏み跡に人と自転車が並んで進むことはできない。車輪踏み跡の上を、人が進むべきか自転車が進むべきか、そんなことに気を取られていると氷結部分になって滑りそうになる。
 さすがにこの間、自動車はこなかった。それでも、雪の上にバイクかMTBかのタイヤの跡があった。バイクとすればスクーターかスーパーカブくらいの小さいものである。MTBかな?
 たどり着いた天神峠には、標識はなかった。だがここは東海自然歩道の一部らしく、東海自然歩道のコース地図の標識がある。さきほどの綱子隧道の上も東海自然歩道の道が通っているようだ。


天神峠。他の天神峠と区別して、大河原天神峠とも呼ぶ。

 峠から南側はかなり雪は少なくなった。こんどはペダルを回す必要もないので、車輪踏み跡のなかを走って行ける。しばらく下って、釣り場だかなにかから413号線へ登る。
 413号線、私は以前、巌道峠を下ってから山伏トンネルまでしか走ったことがないのですべて2車線道路だと思っていたのだが、そんなことはなかった。1.5車線になったり、2車線になったり。しかもしばらくは登りである。道志方面へゆく車はけっこうある。自販機で暖かい缶コーヒーを飲んで一息つく。郵便局のあるバス停を過ぎてしばらくすると、道は下り勝ちになって楽になる。
 時速25kmくらいでゆっくり進む。このツーリング車はそれなりに坂の角度がないと、なかなか加速はしない。まぁそれが安全でもある。平丸トンネルを抜け、夫婦園を過ぎて、気持ち良く走っているうちに焼山登山口は気づかぬ内に通り過ぎてしまった。青野原の貸し農園を横目に、のんびり進めば牧馬峠への分岐。ここを下ってコンビニのある交差点を南に曲がった。
 ゆっくり登れば、ピークがトズラ峠。まわりは丸石で固められて、旧道などの趣はない。



トズラ峠。切り開きに丸石を積み上げている。

 鳥屋のほうへ下りる。交差点にはセブンイレブンがある。ここに、ロードレーサー野郎が休んでいた。
 関の交差点は直進し、石ヶ沢の交差点で左に入る。ここで、さきほどのロードレーサー野郎が私を抜かしていった。あっちは時速40km近く出している。こっちは下りでも時速30km強だ。
 城山の南を回り、小倉橋を渡り、413号線に合流するところの公園で残りのおにぎりを食べる。橋本近く、16号線のところで、女の子二人が歩道に横たわった猫を診ていた。猫は轢かれでもしたのか?それとも彼女立ちの飼い猫なのか?
 ここから多摩ニュータウンを抜け、関戸橋から多摩川サイクリングロードに入り、自宅へ戻った。



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