2001年2月3日

 輪行峠行。
 武蔵溝ノ口駅(5:50)=川崎駅(6:26)=国府津駅(7:25〜7:58)=山北駅(8:26)−尺里峠−中山峠−峠隧道−浅間峠−善波峠−津古久峠−巡礼峠−国道246号線−自宅(17:15)。
 丹沢前衛の峠へ行く事にする。新車だから、輪行袋に詰めるときもちょっと丁寧。
 東海道線を使うが、御殿場線がこれほローカル線とは思わなかった。1時間に1本か2本しかないのである。電車の中で30分待ったが、高校生がどんどん乗ってきた。電車が発車して、次の駅でもまた乗ってくる。松田駅で入れ替わるが、別の高校生がいっぱい乗ってくる。その彼らも東山北駅でみんな降りた。
 山北駅で降りる。駅は改装中で、改札も無かった。階段を降りると駅員さんが直接立っている。
 自転車を組み立てて少し東へ走る。尺里峠へ行くのだが、登り口を通り過ぎてしまった。本当は高松山入口バス停手前の道を入るのが正しいが、見逃してしまった。しばらく走って、おかしいと重い道を戻る。そう、西へ走れば標識が目に入る。普通、バス停を下りて道を西に戻るので、それで良いのである。
 道を入る。ちょっと走って橋を渡ると、双体像が立っていた。写真を撮る。道は坂ばかり(当たり前)で、すぐに押しモードになる。おいおい、俺はこんなに弱かったのか?ブロックパターンのタイヤのせいにしておこう。乗ったり押したりを繰り返して高松の集落に着く。木造の小学校分校がある。人がいるようだったが、まだ現役の分校なのだろうか。コンクリートの建物ばかり見ている目には、エラク珍しいものに見える。



高松山への指導標のそばにある双体像。


 尺里峠を目指すが、道が良く分からない。適当に走っているうちに、第六天の東側、高圧線鉄塔のところに出てしまった。未舗装になっておかしいなと思ったのだが。道を少し戻り、作業道らしい未舗装の道を行くと、そこが峠だった。峠の標識は無いし、ハイキングの道標だけ見るとここが第六天のように読める。
 土地の所有に関する標識(悪徳業者にだまされて土地を売るな、といった内容)の看板が大きく立っているが、こんなところに立ててどうするのかね。


尺里峠。


 予想以上に時間を要してしまった。田代のほうに下る。道にはわずかに雪が残っているところもある。山シャツだけだが、涼しいだけで寒くない。今日は気温もそこそこ上がりそうだ。
 県道710号線をしばらく北上し、診療所があった次のところで右に入る。しばらく登って行けばゴルフ上が見える。ここが、中山峠。だが、峠の標識は無く林道開通の記念碑があるのみ。オートバイが1台止まっていて、40歳くらいの男性が碑のところに座っていた。私と同じように峠趣味か、あるいは別の目的か。「ナイショット」と聞こえるこの場所は峠と言うにはあまりにも俗過ぎる。


中山峠。南側はゴルフ場。
途中見えた丹沢山塊。


 クリームパンを食べて補給すると、東へ下る。246号線の菖蒲の交差点へ向かうが、ダンプが登ってきて排気ガスを吸わされた。こっちは息を止めているのだが、しばらく立っても空気がきれいになっていないのである。246号線には入り渋沢駅まで走る。渋沢から県道708号線を南下して、峠を目指す。そのもの「峠隧道」「峠バス停」がある。ここは峠という地名らしい。「かながわの峠」(植木 知司 著)によれば、この道と平行しているハイキングコースには「篠窪峠」という名前があるそうだ。今回は篠窪峠はパスする。


峠隧道の北側出口。丹沢の山が目に入るのだが、すぐに住宅地である。
峠バス停。


 来た道を戻って堂坂で右に曲がり、秦野を過ぎて尾尻、西大竹、そこから小田急線と平行した道に入って中里。小田急線を渡る橋は「天神橋」だった。「天神」って本当にありふれた地名だなァと思ったが、ここはすぐ近くにお宮があるから峠の「天神」とは意味が違うのかもしれない。途中、六地蔵や六面柱に彫られた地蔵を見た。六面柱のそれぞれに地蔵を彫っている形式は見るのは初めてである。六体の地蔵を並べるよりは場所を取らない(まさかそんな理由とは思わないが)。


六角柱の地蔵と四角柱の地蔵。
浅間峠。


 東名高速道路に突き当たるところには道祖神も立っている。ここで北東へ。瓜生野から権現山の西を通る道を登る。
 弘法山公園のあるところが浅間峠。この公園にはトイレ、駐車場もある。丹沢の眺めも良い。ここでおにぎりを食べて一休み。
 しばらく休んで北へ下り、246号線に入るがすこし登って右の道に入る。善波峠へ向かう。これまで246号線の新トンネルは何度も通っているが、旧道は初めて。しかし、旧道はモーテル通りになってしまっている。悲惨だ。
 一方、古道の峠は思わず「おお」と声を出してしまった。むき出しの大きな切り開きに、古い地蔵が数体。むろん舗装なんかされていない。いかにも峠らしい峠だ。246号線の善波トンネルからは想像も出来ない。今日はこの光景を見ただけで収穫だと感じた。


善波峠旧道。
善波峠。峠らしい切り開き。
峠の地蔵。首を失ったものものある。


 7人くらいの中高年の集団が、ハイキング道を過ぎていった。峠には見向きもしない。ま、そりゃそうだ。
 古道の峠からは伊勢原側に下りることが出来ないので(鶴巻温泉への縦走路はあるが)、来た道を戻る。旧道のトンネルは道はしっかりしているが電灯は点いていない。再び246号線に戻り、しばらく下りたところにあるマクドナルドで昼食とした。マクドナルドだと気持ち悪くなるかもと思ったが、結果としては腹持ちが良く、特に問題は無かった。ただ、フライドポテトの塩は効き過ぎかもしれないが。
 246号線を東へ進み、伊勢原の東海大学付属病院の東側の道から北上する。東名高速を過ぎると急にのどかな風景が広がる。横にスポーツ施設のある坂道を登れば、日産の施設が峠の上に橋を伸ばしている。ここが津古久峠。北側の交差点に真新しい石の標識が立っている。峠の趣は無い。交差点の北側の土地も工事中で、これからまた開発が進むのであろう。


津古久峠の標識。


 北の道を降りて、今日の予定を考える。七沢あたりの峠に行くつもりだったが、今日は自走で自宅に戻るので時間がなさそうだ。明るい内に帰りたいのである。自転車でも行きやすそうな、巡礼峠に行く事にする。県道64号線に入り北上する。途中、観光地図があり巡礼峠も載っているが、この地図はちょっと間違っている。この地図に従うと行きすぎてしまうのである。観光地図はあてにならないという原則をすっかり忘れていた。北上して、横の道からランドナーに乗った伝統的サイクリストが出てきたときに地図を疑うべきだった。明らかに彼は巡礼峠から降りてきたのだ。地図に従った私は上谷戸バス停にたどり着いて、行きすぎた事に気が付いた。今日は読図がなっていない。
 道を戻る。巡礼峠への道は標識があちこちにある。ハイキングコースに入り、鹿除けの柵を過ぎてしばらく担ぐ。例によって歩幅と合わない階段があるのである。だがある程度登ると乗車可能になる。すぐに巡礼峠である。有名なお地蔵様、そして馬頭観音や牛供養が立っている。
 ちょっといる間にもハイカーが何組もやってきた。ここはかなりメジャーなところらしい。まぁ標高も低いし、雪の心配も無い。なんぼ低山でもやはり冬の丹沢に入るにはそれなりの装備が必要だが、ここなら年中ハイキング気分でもよほどでない限り問題無いだろう。


巡礼峠の有名なお地蔵様。そばには馬頭尊も立っている。
上古沢の地蔵立ち。右端は不動明王か?


 東側の石を組まれた道を下って、そのまま上古沢に入る。途中、地蔵や馬頭観音、道祖神が並んでいるところがある。
 鳶尾山の峠に行きたかったが、時間的に厳しい。ちょっと北上してあきらめた。今日はもう帰ろう。
 県道60号線、国道412号線を南下して、国道246号線に入る。ここからゆっくり走って、帰路に着いた。走行距離104km。平均時速は約16kmだった。



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