畑トンネル、赤根ヶ峠、東峠、奥武蔵グリーンラインの峠たち第1弾
2000年12月3日
畑トンネルの下畑側出口。土砂が崩れている。
赤根ヶ峠。左右の道は閉鎖され進入禁止。
東峠。久須坂への道が続いている。
顔振峠。峠標識は駐車場の中、左右は茶店。
傘杉峠。
花立松ノ峠。これら峠はみな、稜線を行くハイキングコースとの接点である。
飯盛峠。
ブナ峠。
刈場坂峠。
奥武蔵の峠を目指す。帰りは輪行の予定だ。
自宅(8:15)−多摩川サイクリングロード−岩蔵街道−畑トンネル−赤根ヶ峠(11:15)−山王峠−東峠(12:45)−東吾野駅−顔振峠(14:
00)−傘杉峠−花立松ノ峠−飯盛峠−ブナ峠−刈場坂峠(15:20〜15:40)−明覚駅(16:20〜17:05)=津田山駅(18:50)−自宅(19:30
)。走行距離113km。積算走行距離1295km。
寒い。普段通り目を覚まし、「所さんの目がテン」を見ながら朝食を取る。8時過ぎに家を出る。多摩川サイクリングロードは人が少ない。ケイ
デンス110rpmくらいで走る。今回の目玉はサドルにつけたボトルホルダーだ。担ぎを重視して、前三角には何もつけない。
拝島大橋で国道16号線には入り、米軍基地の前を通って岩蔵街道へ。途中、なんかボトルがぐらつくのでネジを見てみると、ボトルホルダー
のネジが緩んでいる。1kgもあるものをサドルからぶら下げているのだから仕方ないといえば仕方ないが、困ったものである。
仁田山峠を越えて、県道28号線に入り、飯能方面へ。いずれは七国峠へも行ってみたいが、ここは自転車も進入禁止らしいので、今回はやり過ごす。
目的は畑トンネル。坂を登りきって、飯能クリーンセンターのバス停のある、車両進入禁止の道に入る。
ごく普通の道だ。トンネルの手前に看板がある。住民の要望によって掘削され作られたこのトンネルだが、現在はバイパスができて昭和62年にその役目を終えた、と言うことらしい。写真を撮る。残念ながら、トンネルの上にあるであろう古い峠への登り道は無い。この辺りは飯能クリーンセンターやそのほかの開発の手が入って、柵で囲われている。
トンネルに明かりは無い。南側の出口付近は土砂が崩れているが、これが復旧されることも無いのだろう。なかなか雰囲気の良い道だが、利用されている形跡は無い。そもそも、歩行者だってここを通るメリットはあるまい。
南側にも、車両進入禁止のバリケードが作られていた。それでも、県道193号線とのT字路の手前には左が青梅、右が軍畑を示す標識がありその柱には県道の文字がある。かつての名残。この道にはもう、私のような物好きしか通らないのだろう。
畑トンネルを下りて、県道のT字路手前の標識。
赤根ヶ峠を目指す。県道28号線で飯能方面へ行くと「赤根ヶ峠下」というバス停があり、どこにある峠なのだろうと気になっていた。今回はこのために2万5千図も持ってきている。これによれば赤根ヶ峠は6本の道が合流する峠と言うことだが、ネット上の情報によれば開発でいくつかの道が通行禁止になり、すでにその役目を終えた峠らしい。上畑で右に入り、中学校手前でさらに右に入る。
2万5千図で林道表示になっているところから峠を目指すことにする。橋を渡り、オリエンテーリングの「S」標識を過ぎてしばらく行った所にそれらしい入り口がある。小さな流れにそった林道だが、工房みたいなところに突き当たって、その先を進む。「清水」と名前の出ている一軒家を過ぎると、道は荒れている。自転車を押すが、草が伸びているので車輪に巻き込まれる音がする。水の流れと道とがあいまいで、足元がぬかるんでいるので自転車を担ぐことにした。そのほうが歩くのも速い。
ぬかるんだところを過ぎると、ハイキングコースのようになる。ペットボトルが1個落ちていた以外はゴミが落ちていないし、踏み跡もちょっと薄くなりかけている。歩く人が少ないのだろう。しばらく行けば前方が明るくなり、赤根ヶ峠である。立派な標識があり確かに6本の道が合流しているが、内3本は進入禁止になっている。西の1本はゴルフ上、北の2本は住宅地開発によるものだろう。南側の道しか残っていないわけで、これでは峠の意味が無い。進入禁止の畑トンネル方面の尾根道にちょっと入ると、古びた看板が転がっていた。ハイカーへの、住宅開発に伴う
尾根道閉鎖のお知らせだ。いつ頃のものなのだろう。そのをちょっとゆけば、整地された住宅用地が広がっていてハイキングコースの趣は無い。これでは峠に誰も訪れない。この住宅開発地の向こう側にある赤根ヶ峠下バス停もその意味を失いつつある。
赤根ヶ峠へ登る道。これはましなほう。
赤根ヶ峠全景。進入禁止の標識が悲しい。
峠に戻る。畑トンネルといい、なんか寂しい気分だが、これが時の流れと言うものなのだろう。来たのとは別の道を下り、元来た道に戻った。
山王峠経由で東峠へ。よくよく考えれば山王峠経由は遠回りだったのだが、山王峠はこれまで北から南へしか行ったことが無く、南側から登るのは初めてである。結構きつい。10%の坂だから当たり前か。県道70号線を飯能方面へしばらく走り、Timesというコンビニで昼食を買って、東峠を目指す。
東峠も林道である。しばらく登りつづけたが、赤ヶ根峠で自転車を担いで上り下りしたからか、太腿の筋肉にかすかな痛みがある。峠への最後の数百メートルは押した。天覚山への道を横に見て少しゆけば峠である。「あずまとうげ」か「ひがしとうげ」か知らないけども、小さな標識があり、ハイキングコースは久須坂まで続いているらしい。
峠で昼食にする。といっても、りんごジュース、サンドイッチ、アンパンである。休んでいる間数台の車が通りすぎたが、みな南へ行くものばかりだった。吾野と原市場を結ぶ近道としてもっと利用されているのかと思ったが。
峠の北側に、奥武蔵グリーンライン方面が見えるところがある。一度下ってまたあそこまで登るのかと思うとうんざりする。
峠からの下りは涼しい。幸い昼過ぎで暖かくなっているので涼しいで済んでいるが、ちょっと寒いかもしれない。東吾野駅の踏切を渡り、いよいよグリーンラインを目指す。
国道299号線をちょっと北へ進み、郵便局のある反対側の道が顔振峠への道である。緩い上り坂が続く道で、すでにここを下ってくるハイカーも一人や二人ではない。登りつづけると、林道が90度に二手に分かれるところに来る。直進するが、ここから先は坂がいよいよ厳しくなる。インナーローでも耐え切れず、とうとう押すことになる。
押しつづければグリーンラインに出るが、誤解していたのは、グリーンラインに出てしまえば山の尾根歩きのように楽に走ることが出来ると思っていたことだ。それはまったくの間違いで、グリーンラインは結構アップダウンがある上にこの合流地点はどちらかと言えば標高はまだ低いのだ。乗ったり押したりで顔振峠を目指す。
ようやくついた顔振峠は、赤根ヶ峠や東峠に比べるとなんとも俗っぽいところだった。多くのハイカーがたむろして、休憩所がいくつも店を開いている。写真だけ撮って逃げるように次の峠を目指す。今日は峠を大量GETだ、なんて思ったりする。
ここから先、乗るのは緩い上り坂か下り坂で、ちょっと登りがきつくなると押してゆくことになった。すでに足がパワーを出せなくなっている。下手をすると、フロントバッグの重さに負けてハンドルを変なほうへ切りかねない。
傘杉峠はぱっとしない。特に印象無し。スモークガラスの黒い自動車が止まっていたので長居する気にもならないし、景色も何も無いので長居する必要も無い。
花立松ノ峠も、林道交差点といったところ。
飯盛峠は電波塔への上り道がある。ちょっと眺めが良い。東へ下る道は入り口にチェーンがあって、関係車両以外進入禁止になっている。未舗装らしい。
ブナ峠(漢字が出ない、手偏に義だ)にはなにやら碑がある。
刈場坂峠、ここにも茶屋があり、手作りこんにゃくのおでんを売っている。300円で、山椒味噌がついてけっこうおいしいが、寒いところに温かいおでんでそう感じたのかもしれない。眺めも良いはずだが、15時を過ぎると雲が出てきて気温も下がり(標高も高いのだが)、空気が霞んでいて眺めもよくない。若い夫婦が赤ちゃんの連れてきていて、茶屋のおばちゃん二人が「あら、かわいいわねぇ」と言った感じ。駐車場に峠の標識があって、良い写真は撮れなかった。また、ここから正丸峠方面の道は未だ通行止めである。
もう帰る決心をしていた。明るいうちに駅に着きたい。しばらく進んだところで東へ下る道に入る。寒いのはわかっているからノースフェイスのゴアテックスの上着を着るが、これでも走っているうちに体温が奪われるのがわかる。途中、小さな上り坂で足が動かない。疲れたからと言うよりは、足が冷えてしまったのだ。
とはいえ、おおむね下り坂なのでさほど苦労はしない。以前、ロードレーサーで松郷峠へ行ったときと逆に道を下り、明覚駅に着いた。
とりあえず輪行の準備。所要時間15分は、まぁこんなものか。で時刻表を確認すると、次の列車は17時5分。まだ時間があるので、駅の近くにあるコンビニでパンやおにぎりを買う。
久しぶりのキハ110、ディーゼルエンジンの音を聞きながら腹ごしらえをして、今日の峠に思いを馳せた。
刈場坂峠の茶店の駐車場からの眺め。
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