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  吾妻・栂森  スキー登山  記録   > 写真へ  



1999年3月14日(日)
   晴れ
栂森(吾妻山域)

行程

   7:45   625m 奥羽線 峠駅
   9:10  1133m 
  10:20  1400m 

  12:20  1627m 栂森
  13:00  1663m

  15:10   480m 大沢駅

 単独 (山スキーTUA )








 前日のツアーで、吾妻はクローズが近いと見たので、続けて栂森へ。
 天元台から東大巓回りの大沢下りが魅力的だったが、リフト使うと充実感に欠けるのでやめた。

峠駅を出、スキーをはく。なんと、トレースあり。それも新しい。昨日のか?

初っ端の斜面がガリガリ。クトーを付ける。林の中、結構新しいマーキング。

トレースは下り分もあり、狭い所を苦労して滑っている感じ。

尾根に出ると、雪庇が所々落ちている。上りのトレースは三人分で、最後に犬の足跡が少し潜り気味に続く。

1133mでトレースは一人と一匹になった。そこからは雪庇がかなりやばそうで、トレースに付いて右手の林を行く。雪の消えている部分もあり、スキーをかつぐこともある。音を立てて急激に溶けている。

1430mのコルから右にトラバースするのだが、トレースはここで板をはずし、ワカンで尾根を直登している。トラバースで通過する部分での、雪崩を警戒しての判断と読む。それまでのルート取りを見て、私より経験豊富だろうと考えていたので、トレースを追って直登する。

はじめは結構いけたが、高さにして80メートル程上ると、急斜面のクサった雪が手に負えなくなり、なんとトレースは右に斜滑降している。「そんなことなら登るなよ」と思わず口に出てしまう。雪崩の危険がある無立木の斜面は、かなりヤバそうに見える。私はトレースと離れ、直登する。

昨日『雪山の脅威』などというテレビをみて、雪崩への警戒心はひどく敏感だ。

尾根は雪が割れブッシュの出ている所がある。右手のカンバ林の急斜面を登ろうとしたが長い斜登高が、努力の割には高度をかせげず、それより自分の高度を維持するのも大変になったので尾根に戻り、板をザックにつけて一歩一歩足場を固めながら登る。この時点で東大巓まで登ろうとしていた予定をあきらめた。 4・5日前の雪がなければ、クトーも効き雪崩の危険度も低かっただろう。一度締った雪面の上に降った重い春の雪は、本当にクセが悪い。

なんとか栂森の頂上陵線に出る。シールに着く雪があまりにも不快なので、板をはずしてクトーでそぎ落し、ワックスをこすりつける。その後、雪は着かなくなった。もっと下でやるべきだった。展望を楽しみながら栂森の三角点へ。そこは地面が出ていた。

東大巓からの斜面にすばらしいシュプールが幾筋も見える。広い雪面が呼んでいるという感じ。

とりあえず1663に登る。そこでシート広げてのんびり紅茶を飲む。満足してしまった。西の谷向かい、東大巓から滑ってくる人が見える。声も聞こえる。ゲレンデ感覚だ。

下りは無数のシュプールと交差しながらとなる。いたる所にシュプールがあり、どこでもOKという感じ。砂盛を下り、林道に出る。適度にショートカットし、樹林の中の滑りを楽しむ。林道の東の谷も滑降可能で、結構楽しめた。茂皮平からはスノーモビルが固めた道を滑る。牧場がスノーモビルのサーキットになっていた。

林道をかなりゆっくりしたスピードで滑る体に当たる風は生ぬるく、花のにおいみたいな甘い薫りがあり、春山を実感した。

今年の吾妻はこれで終わりである。





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