会津駒ケ岳

1.山域大分類  :会津(南会津)
2.山域小分類  :会津駒ヶ岳
3.(山域コード):6.4
4.コース概要  :滝沢登山口---駒の小屋下往復
5.日程     :2000/02/05(土) 小雪
6.報告者    :渡辺(単独)
  道具  :山スキー(バンディット+ディアミール2+TR9)

 滝沢登山口で車中泊する。
 アラームは6時に鳴ったが、谷あいゆえにかなり暗く、ラジオを付けて
シュラフにもぐる。20分ぐらいで起きて、出発間際にラジオ体操をしてしまった。


 6:47 出発。かなりしっかりしたトレースがある。今日は大戸沢岳まで足を伸
ばす予定なのだが、はじめから諦めムードだ。深雪は1月よりもかなり深く、しかも
ここ最近のものとみえて柔らかい。クルマに積みっ放しだったのが、ゲレンデ用の小
さいリングのストックのため、ストックの支えは殆ど不能である。


 7:15 林道分岐。新雪に消えながらもトレースは左の谷を登っているので、跡
を追った。埋まってはいても全く新たにラッセルするよりは楽だ。谷から左の尾根に
上がり、雪庇を避けてさらに左の林の中を登る。一月前よりもかなりブッシュが消え
ている。


 8:14 アンテナ。林の上で風がうなっている。高気圧におおわれるはずだった
がなぜだ。ここまで来る間にもすでにひざまでのラッセルが何度もあり、先が重い。
地図に書き込んであるタイムと今回を較べるとそれほど遅いペースではない。しかし、
ここから山頂まで2時間ちょっとで行くのは無理だろう。
 今日のラッセルは、板を雪中にもぐらせたままのことが多かった。余程重い雪でな
ければ、これでも進む。いちいちトップをあげてるとももあげ走状態になり厳しい。
しかし、雪面がウインドパックされてくるとごまかしも効かなくなり、かかとをたた
きつけるラッセルになった。
 1800メートルがやたらと遠かった。高度計の目盛りがなかなか増えず、高気圧が近
付いてるからだろうと勝手に解釈したりしたが、とにかく進まなかった。
 3分登っては立ち止まりのくり返しではすすむはずもない。立ち止まって上空の風
の音を聴き、下を向いてゼーゼーしてると、「おれはこんなとこでなにしてんだ」と
思いはじめる。いやならシールはがして帰ればいいんだけど。


 森林限界を出るとさすがに雪も固くなり、ラッセルの労はなくなった。しかし、予
想通りに視界が悪い。いつもならトラバースしてしまうところを、忠実に尾根をたど
り、その先が見えない駒の小屋下でザックを降ろし、昼をたべながらどうするか考え
た。山頂への執着はないが、視界さえ戻れば、山頂直下のパウダーを滑りたい。しか
し、この視界では、無理だろう。結局諦めてシールを剥がした。時刻は12時過ぎ。
約5時間半のラッセル。これで良しとしよう。


 滑り出したものの、なんと、深すぎて前に進まない。横着して、尾根を外し、どこ
かで合流するつもりで右の谷筋をなんとか進む範囲でトラバースしてるうちに、一つ
谷をはさんでしまった。シ−ル付けて登り返す気にもなれず、そのまま谷をトラバー
スして、1750あたりで尾根道のルートに合流した。気付けば、なんと青空が見えだし
た。頂稜も見えだした。まあ、得てしてそんなもんだ。どっちにしてもふかふかとい
うより、ウインドパックなので、思ったようなターンにはならなかっただろう。
実際、ブナ林の中でさえも、ウインドパックで表面は固くなり、それが抵抗になって
スピードがでなかった。必殺裏技、後傾滑りを出すしかなかった。片足交互の後傾荷
重も結構楽しめた。
 この日最高に楽しめたのは、林道上の斜面だ。ここはふかふかで、呼吸に合わせた
ターンを楽しんだ。林道に降りる頃、ちょうどツボ足学生パーティーが林道のカーブ
を回る所だった。「今日の雪は深いよ」と言ってやった。まじめな話、わかんのラッ
セルでは山頂まで2日かかるだろう。んー、こんな時こそスノーシュウだよな。
 13:26 下山。風もなく、穏やかな青空が、狭い谷あいの集落に広がる。
 駒の湯の浴槽にひとり浸かり、ぼーっとした。